熊本市東区　　アパートのインターホン交換

古田さんが電気屋さんを始められたのは２５歳の頃。
もうすぐ２５年目の大ベテランです。
古田さんが電気屋さんになろうと思ったきっかけは、電気屋さんだったお父様の影響が大きいそうです。
幼い頃から電気の仕組みにご興味があり、どういう構造で電気が付くのかお父様に質問されていたそうです。
小学生の頃には余った端材で練習し、お父様から電気工事の全てを教えられたそうです。
電気工事の技術だけでなくお客様に接する姿勢も学び、このことが今の古田さんに一番生きているとのことです。
お客様が求めているものは利便性なのか、高級感なのか、それとも価格なのか。お客様のニーズを引き出す言葉遣いや気付きが何より大事とお話しいただきました。
お父様の会社で社長兼技術者として長年勤務されて、２０１５年１２月にフルタオールトレードを創業されました。
フルタオールトレードの名前の由来は、電気工事だけでなく、エコキュートやボイラーの取り付け、蛇口の交換など、水道工事から屋根の修理まで何でも対応されることから名付けれられました。
これまで電気屋さんをされていて大変だったことは何かを質問してみました。少し考えた後、やっと絞り出された回答は、熱中症で倒れたこと。
逆に一番嬉しかったことは、施工後のお客様の笑顔を見た時だそうです。
一番印象に残っているエピソードは、２０１６年の熊本震災直後のエアコンの取り付けだったと振り返ります。
この日はとても寒く、電気は通っているけど地震によりエアコンが倒れてしまって暖房をつけられなくなった方からご依頼がありました。すぐに駆けつけエアコンを設置されると、涙を流してありがとうと言われたことが忘れられないと話してくださいました。
他にも屋根の修理をしたり、水道の蛇口を直したりと、お客様が困っていたら何とかしてあげようと、電気工事とは関係無いことでもお客様のために動きます。
何故電気工事と関係のないことまで引き受けるのかと尋ねると、「お客様が困っているから。」とシンプルなご回答。「お客様のためにできることをやる」古田さんの精神にとても感銘を受けました。そんな古田さんだからこそ、年間２００件以上のお仕事のご依頼があるのも納得です。

【本日の施工の工程】

① 屋外の壁にドアホンの子機を取り付けるための穴を開ける。
② 屋外の子機から屋内に通線する。
③ 屋外の壁にドアホンを取り付ける。
④ 屋外の子機から通線したケーブルを這わす。
⑤ 室内の壁にドアホンの親機を取り付けるための穴をあける。
⑥ ケーブルを接続し親機のドアホンを取り付ける。

次にインターネットを接続しているケーブルの穴を利用して、そこに通線していきます。
メジャーで計りながら、ケーブルを保護するモールを切断して取り付けていきます。

次に屋外から通線したケーブルを室内の親機に繋ぐために這わし、室内にドアホンを取り付けるために穴を開けていきます。
ボードカッターという小型のノコギリであっという間に四角い穴が開きました。

今回の取材は、施工中に住人の学生さんがお部屋にいらっしゃる中で進めていくものでした。
住人の方への撮影交渉も古田さんが行なってくださり、スムーズに撮影ができました。

施工中も古田さんは、学生さんに度々お声掛けし、大学の授業のことや将来のことなど雑談をしながら、学生さんとコミュニケーションを取っていらっしゃいました。
初めは少し緊張されていた学生さんも徐々にリラックスされ時折笑顔を見せてくださり、気がつけば古田さんの施工に引き込まれるように、先読みして施工のスペースを作ってくださるなど、不思議と古田さんを中心に一体感が生まれた空間ができていました。

また、学生さんと将来のお話ししている古田さんはとても優しく、初めて会った学生さんの将来を楽しみにしているかのように感じました。今回古田さんの施工に立ち会ったことは、学生さんにとってきっと忘れられない経験になったのではないでしょうか。

今回の取材を経て、古田さんはプロフェッショナルな仕事ぶりはもちろんのこと、コミュニケーション能力の高さや相手を思いやる優しさ溢れる方だと思いました。
最後に、これからどんな電気職人を目指していきたいのか尋ねたところ、『お客様第一に考え、お客様と共にありたい！』とお答えいただきました。

古田さんは、間違いなくこのお言葉通りの方です。
今までもこれからもお客様から厚い信頼を得て、お客様を笑顔にしてくださります。
今回、古田さんとご一緒させていただいた時間は半日ほどでしたが、とても温かく、そして楽しい時間でした。
きっと私も笑顔になっていたことでしょう。
熊本県、福岡県で電気工事やエアコン取り付けをお考えのお客様は、『フルタオールトレード』の古田さんに一度コンタクトを取ってみてはいかがでしょうか。
きっと古田さんに頼んで良かったと思っていただけること間違いなしです！


撮影・記事＝LIBERTY 柊平直樹