鳥取県米子市　　家のハウスクリーニング（台所・トイレ・お風呂・洗面台清掃）

無人販売、セルフレジ、自動運転、AI…

今まで人の手によって行われていた作業が
コンピュータ化されていくことで
私たちを取り巻く環境は
時代と共に変化し続けています。

「 どれだけ便利な世の中になったとしても
掃除はやはり人の手によるものが良いので
これからも絶対に必要とされる仕事です 」

そう話されているのが鳥取県米子市で
猫ちゃん二匹と暮らしながら
ハウスクリーニング業を展開されている
壹輝工業（いっきこうぎょう）代表の上定さん

事前電話のハキハキとした応対は好印象で
お会いするとその爽やかさを更に実感

そんな上定さんを頼ってリピートが後を絶たない
魅力と業に迫っていきたいと思います。

起業したのが３８歳とあって
どこかに勤めて経験を積む時間が
もったいないと感じた上定さんは

専門書を読み漁ったり
同業者の情報をネットから仕入れたり

時には業者を自宅に呼んで掃除してもらい
その作業の様子をじっくり観察して
なんとなくコツを掴んでいくなど
ハウスクリーニングのイロハ身に付けてゆき

その知識を基に見様見真似で
友人や知人宅の掃除をサービス価格で請け
様々な汚れに対してどのようにすれば良いか
スキルや引き出しを増やしていったそうです。

ただ、単なる一個人が
仕事を取れるほど甘くはなかったです…と

１年半は思うような売り上げにならず
夜に別の仕事を掛け持ちしながら
ハウスクリーニング業を継続されました。

ただ技術があるだけでもただ安いだけでも
生業としては絶対にやっていけなくて

廃業した人たちも見てきた中で
やっぱり大切なのは 「 人 」

常にどうしたらお客さんに喜んで頂けるか？
他の業者にはない壹輝工業独自のサービスを
今もずっと追求し続けていますと

その向上心が上定さんの
エンターティナー精神の原動力となり

お客さんには
ビフォーアフターを見てもらうことはもちろん
途中も見たいと言われれば
作業風景を包み隠さず見せるなど

聞かれれば何でも世間話みたいに話すという
その気さくな雰囲気がお客さんから支持され

早い時だと同じお客さんから
作業終わりの当日や翌日に次の依頼が来ることも。

確固たる信念を持つ上定さんですが

そこに至るまでには多くの失敗を重ね
どうしたらいいか？と常に考え
試行錯誤を繰り返して今があると言います。

道具も起業したときにたくさん揃えたそうですが
結果的に使わない物は処分して
仕事に合わせて自分に必要な分だけ扱い

何事も人と同じが嫌という考えは
とても共感する部分でしたが

上定さんは仕事だけでなく
服装に関しても同じ種類の靴の色違いを２足買って
別々に履いたりと （靴下も同様に）
想像以上に日常から徹底されておられ

こういう感性を持っているからこそ
違いを生み出せる人なんだと思いました。


取材撮影＆文 ： とくおか じゅん