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建築業界には
大工、塗装、屋根、内装、電気、水道など
建物に携わる様々な職人さんがいて
その中の1つである左官は
特に若い世代の人たちに馴染みがない
中には左官と聞いても分からない人もいますが
要は「左官」=「塗り壁」
今の家造りの主流となっている
外壁のサイディング、内装のクロスのように
形作られた建材を寸法を測って
切って一枚ずつ張っていくのではなく
漆喰や珪藻土など
材料を水などで練り合わせ職人さんがコテを使い
手作業で塗り広げ乾燥させて
出来上がったモノが塗り壁となります。
建築業界には
大工、塗装、屋根、内装、電気、水道など
建物に携わる様々な職人さんがいて
その中の1つである左官は
特に若い世代の人たちに馴染みがない
中には左官と聞いても分からない人もいますが
要は「左官」=「塗り壁」
今の家造りの主流となっている
外壁のサイディング、内装のクロスのように
形作られた建材を寸法を測って
切って一枚ずつ張っていくのではなく
漆喰や珪藻土など
材料を水などで練り合わせ職人さんがコテを使い
手作業で塗り広げ乾燥させて
出来上がったモノが塗り壁となります。
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一時、サイディングやクロスに押される形で
塗り壁の需要が減りましたが
ご覧のようにサイディングやクロスだと
建材同士を張り合わせることで必ずできる
ジョイント(つなぎ目)が塗り壁にはなく
サイディングだとどうしても
コーキングの方が先に傷んでしまうため
早い場合だと
5年ほどでコーキングの打ち替えが必要になりますが
塗り壁にはその必要性がなく
人に手による味わいのあるオリジナルな壁を
形作ることができます。
一時、サイディングやクロスに押される形で
塗り壁の需要が減りましたが
ご覧のようにサイディングやクロスだと
建材同士を張り合わせることで必ずできる
ジョイント(つなぎ目)が塗り壁にはなく
サイディングだとどうしても
コーキングの方が先に傷んでしまうため
早い場合だと
5年ほどでコーキングの打ち替えが必要になりますが
塗り壁にはその必要性がなく
人に手による味わいのあるオリジナルな壁を
形作ることができます。
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今回、和歌山県岩出市に新築として
建てられたこちらのお家の外壁には
ドイツで生まれたSTO(シュトー)が使われていて
これまで塗り壁のウィークポイントだった
ひび割れや汚れに対して
クラックが起こりにくく、雨水と一緒に
汚れが流れていくという撥水性も高まり
色も好みによって変えることができる
自由度の高い塗り壁材です。
今回、和歌山県岩出市に新築として
建てられたこちらのお家の外壁には
ドイツで生まれたSTO(シュトー)が使われていて
これまで塗り壁のウィークポイントだった
ひび割れや汚れに対して
クラックが起こりにくく、雨水と一緒に
汚れが流れていくという撥水性も高まり
色も好みによって変えることができる
自由度の高い塗り壁材です。
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外壁だけで350㎡もある
この広い壁を施工されたのが
同じ岩出市を拠点に活動されている
白本左官店のみなさん
代表の白本さんが50代
息子の一騎さんが20代(左端)
弓場さんが30代(右から二人目)
そして、嶋田さんが40代(右端)と
高齢化が進む左官業の中で
経験と機動力もあるバランスの取れた
チームワークの良さが一番のウリですと
白本さんは仰っていて
そんな白本さんが
この世界に入ってこられたのが24歳の時
外壁だけで350㎡もある
この広い壁を施工されたのが
同じ岩出市を拠点に活動されている
白本左官店のみなさん
代表の白本さんが50代
息子の一騎さんが20代(左端)
弓場さんが30代(右から二人目)
そして、嶋田さんが40代(右端)と
高齢化が進む左官業の中で
経験と機動力もあるバランスの取れた
チームワークの良さが一番のウリですと
白本さんは仰っていて
そんな白本さんが
この世界に入ってこられたのが24歳の時
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父親が左官業をされていたそうですが
はじめは興味がなかっため貿易関係の仕事に従事
その後、父親が体調を崩されたのを機に
家業を継ぐことを決心され
当時スタッフもいたため職人としてだけでなく
経営者としてもやっていかないという状況の中
ビルやマンションの下地左官をしていた
父の経営スタイルから
仕上げに関わる戸建てをメインに切り替え
新たな取引先を確保するために
ビラ配りや飛び込み営業
新しい材料を買って勉強するなど
今では全国の左官屋さんとつながりを持ち
講習会や応援で北海道から沖縄まで足を運ぶなど
精力的に活動されています。
父親が左官業をされていたそうですが
はじめは興味がなかっため貿易関係の仕事に従事
その後、父親が体調を崩されたのを機に
家業を継ぐことを決心され
当時スタッフもいたため職人としてだけでなく
経営者としてもやっていかないという状況の中
ビルやマンションの下地左官をしていた
父の経営スタイルから
仕上げに関わる戸建てをメインに切り替え
新たな取引先を確保するために
ビラ配りや飛び込み営業
新しい材料を買って勉強するなど
今では全国の左官屋さんとつながりを持ち
講習会や応援で北海道から沖縄まで足を運ぶなど
精力的に活動されています。
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取材撮影に伺ったときには
外壁部分は全て完了し
内装の壁に取り掛かっておられる所でした。
使用するのは珪藻土
呼吸する壁とも言われる塗り壁は
室内の湿度を一定に保つ調湿効果や
消臭効果、耐火性にも優れ
万が一 火災が起こっても
有毒ガスを発生させにくい性質を持っています。
取材撮影に伺ったときには
外壁部分は全て完了し
内装の壁に取り掛かっておられる所でした。
使用するのは珪藻土
呼吸する壁とも言われる塗り壁は
室内の湿度を一定に保つ調湿効果や
消臭効果、耐火性にも優れ
万が一 火災が起こっても
有毒ガスを発生させにくい性質を持っています。
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基本的に作業は
材料の配合から進め方まで
白本さん主導で決められていましたが
それぞれがどこまで塗るか確認した後
塗り始めると一気に進んでいきます。
塗り面積が広ければ広いほど
均一に塗って乾かすためには
技術や経験はもちろんスピードが求められ
更に互いを信頼したチームプレーも重要ですが
白本左官店さんなら
その辺りの連携もしっかり取れています。
基本的に作業は
材料の配合から進め方まで
白本さん主導で決められていましたが
それぞれがどこまで塗るか確認した後
塗り始めると一気に進んでいきます。
塗り面積が広ければ広いほど
均一に塗って乾かすためには
技術や経験はもちろんスピードが求められ
更に互いを信頼したチームプレーも重要ですが
白本左官店さんなら
その辺りの連携もしっかり取れています。
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全ては完成した時の意匠性を求めて…
左官仕事の魅力は
職人の腕1つで決まる仕上がりの美しさだと
白本さんは仰っています。
そのやりがいを見つけたからこそ
困難に直面しても継続することができ
左官仲間とのつながりができたことで
新たな刺激を受け
更なる高みを目指す原動力となり
その想いが中学生の時には
父と同じ道を歩むと決心されていた一騎さんにも芽生える…
そうやって伝統の技を活かしつつ
現代に上手く昇華されることで
必要とされる存在になっていることに気付きました。
取材撮影&文 :
とくおか じゅん
全ては完成した時の意匠性を求めて…
左官仕事の魅力は
職人の腕1つで決まる仕上がりの美しさだと
白本さんは仰っています。
そのやりがいを見つけたからこそ
困難に直面しても継続することができ
左官仲間とのつながりができたことで
新たな刺激を受け
更なる高みを目指す原動力となり
その想いが中学生の時には
父と同じ道を歩むと決心されていた一騎さんにも芽生える…
そうやって伝統の技を活かしつつ
現代に上手く昇華されることで
必要とされる存在になっていることに気付きました。
取材撮影&文 :
とくおか じゅん