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1995年1月17日 5時46分
兵庫県の淡路島北部沖の明石海峡を震源とした
阪神・淡路大震災が起きたとき
須磨区で昭和31年に祖父が創業し
三世代で屋根・板金屋を営む中濱さんは
当時 高校を卒業し、一旦サラリーマンとして
社会人生活をした後、家業を継ぐために
職人として駆け出して間もない21歳の頃でした。
実家や仕事場である倉庫の全壊は免れたものの
裏の100m周辺の家々は倒壊し
犠牲者6434人の中には同級生もいて
中濱さんも数週間
避難所生活をしながら仕事もこなすという
激動の一年を経験されました。
1995年1月17日 5時46分
兵庫県の淡路島北部沖の明石海峡を震源とした
阪神・淡路大震災が起きたとき
須磨区で昭和31年に祖父が創業し
三世代で屋根・板金屋を営む中濱さんは
当時 高校を卒業し、一旦サラリーマンとして
社会人生活をした後、家業を継ぐために
職人として駆け出して間もない21歳の頃でした。
実家や仕事場である倉庫の全壊は免れたものの
裏の100m周辺の家々は倒壊し
犠牲者6434人の中には同級生もいて
中濱さんも数週間
避難所生活をしながら仕事もこなすという
激動の一年を経験されました。
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徐々に復興に向けて動き出したものの
兵庫の東西から解体作業が進められていた為
99%水道が復旧されたと報道されても
中央に位置する須磨区に
ようやく水が出るようになったのは三か月後の4月…
家が当たり前にようにあって
普通に生活できることのありがたみを
中濱さんはこのとき改めて実感したそうです。
その後 一旦親元を離れ
自ら屋根板金屋として活動されましたが
父親の定年による引退を機に
三年後に再び戻ってきて平成21年に法人化し
中濱さんが実質の代表となられました。
徐々に復興に向けて動き出したものの
兵庫の東西から解体作業が進められていた為
99%水道が復旧されたと報道されても
中央に位置する須磨区に
ようやく水が出るようになったのは三か月後の4月…
家が当たり前にようにあって
普通に生活できることのありがたみを
中濱さんはこのとき改めて実感したそうです。
その後 一旦親元を離れ
自ら屋根板金屋として活動されましたが
父親の定年による引退を機に
三年後に再び戻ってきて平成21年に法人化し
中濱さんが実質の代表となられました。
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父の代から付き合いのある仕事だけでなく
今は同業者や
建築業界で信頼できる職人との繋がりができたことで
時代と共に変化していくお客さんのニーズに応える為
外壁工事(サイディング)を含む家の外回り全てや
その他 工場のドラム缶の分割式の蓋
店舗厨房のステンレス加工、溶接もされ
屋根材のように決まった材料ではなく
3分割、4分割にしてほしいといった
細かな要望にも応えられる加工技術を活かし
実際、オーダー製作をメーカーに頼むと
費用が跳ね上がってしまいますが
中濱さんに頼めば抑えることができるため
現在は屋根板金の割合以上に
そういった依頼を多く手がけているそうです。
父の代から付き合いのある仕事だけでなく
今は同業者や
建築業界で信頼できる職人との繋がりができたことで
時代と共に変化していくお客さんのニーズに応える為
外壁工事(サイディング)を含む家の外回り全てや
その他 工場のドラム缶の分割式の蓋
店舗厨房のステンレス加工、溶接もされ
屋根材のように決まった材料ではなく
3分割、4分割にしてほしいといった
細かな要望にも応えられる加工技術を活かし
実際、オーダー製作をメーカーに頼むと
費用が跳ね上がってしまいますが
中濱さんに頼めば抑えることができるため
現在は屋根板金の割合以上に
そういった依頼を多く手がけているそうです。
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その加工技術を活かした1つが
板金工事の依頼をして頂いたお客さんへ
チリ取りをプレゼントされていることで
今は100均でも
簡単に手に入れることはできますが
素材がしっかりしていて頑丈なため
長く愛着を持って使えると
ご高齢者を中心に喜ばれていて
他にも危なくないよう
板金の角を尖らせない加工を施したりなど
" お客さんにとって
一生に一度の大切な家だからこそ "
そこに住む人たちの暮らしやすさを考えた
板金工事を意識しているそうです。
その加工技術を活かした1つが
板金工事の依頼をして頂いたお客さんへ
チリ取りをプレゼントされていることで
今は100均でも
簡単に手に入れることはできますが
素材がしっかりしていて頑丈なため
長く愛着を持って使えると
ご高齢者を中心に喜ばれていて
他にも危なくないよう
板金の角を尖らせない加工を施したりなど
" お客さんにとって
一生に一度の大切な家だからこそ "
そこに住む人たちの暮らしやすさを考えた
板金工事を意識しているそうです。
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取材で伺ったのは須磨区にあります
築50年になる150㎡の鉄骨造の一般住宅
屋根はトタンとなっていて
これまで何度か塗装をしていたそうですが
よく観ると剥がれて錆が所々できていたり
傷んでいる箇所もあったため
相談を受けた中濱さんは今回
ガルバリウムを上張りするカバー工法を提案
資材搬入など準備を前日に済ませ
工期2日目となった今日は
仕事仲間の屋根職人さんと3人で
真夏の炎天下の中
着々と作業を進めていかれました。
取材で伺ったのは須磨区にあります
築50年になる150㎡の鉄骨造の一般住宅
屋根はトタンとなっていて
これまで何度か塗装をしていたそうですが
よく観ると剥がれて錆が所々できていたり
傷んでいる箇所もあったため
相談を受けた中濱さんは今回
ガルバリウムを上張りするカバー工法を提案
資材搬入など準備を前日に済ませ
工期2日目となった今日は
仕事仲間の屋根職人さんと3人で
真夏の炎天下の中
着々と作業を進めていかれました。
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ルーフィングは
マイクロフェルトが使用されていて
通常使用されることが多い
アスファルトルーフィングよりもグレードが上で
特徴として軽くて柔らかい素材のため
複雑な形状の屋根にもスッと馴染んで
滑りにくくて水にも強く
屋根といえば常に外からの影響を受けますが
高温・低温地域に対しても安定した耐候性を保持。
屋根工事の場合は屋根材だけでなく
下地となるルーフィングも
雨から家を守る上でとても重要な物ですので
もし分からなかったり迷っているようでしたら
職人さんに相談することをおススメします。
ルーフィングは
マイクロフェルトが使用されていて
通常使用されることが多い
アスファルトルーフィングよりもグレードが上で
特徴として軽くて柔らかい素材のため
複雑な形状の屋根にもスッと馴染んで
滑りにくくて水にも強く
屋根といえば常に外からの影響を受けますが
高温・低温地域に対しても安定した耐候性を保持。
屋根工事の場合は屋根材だけでなく
下地となるルーフィングも
雨から家を守る上でとても重要な物ですので
もし分からなかったり迷っているようでしたら
職人さんに相談することをおススメします。
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その点で言えば中濱さんなら大丈夫
実際にお会いしいろいろ話してみて
1つ1つの丁寧な説明の中には
積み上げた実績から滲み出る安心感があり
三代続く中濱板金を時代と共に
ここまで成長・進化させたのは
神戸市を中心に1つ1つの仕事に対し
真面目に携わってこられたことと
やはり震災を経験されたこと
当事者にしか分からない困難を乗り越え
他の職人さんにはない感性で
お客さんと向き合って施工ができる
何よりそこが一番大きいと思いました。
取材撮影&文 :
とくおか じゅん
その点で言えば中濱さんなら大丈夫
実際にお会いしいろいろ話してみて
1つ1つの丁寧な説明の中には
積み上げた実績から滲み出る安心感があり
三代続く中濱板金を時代と共に
ここまで成長・進化させたのは
神戸市を中心に1つ1つの仕事に対し
真面目に携わってこられたことと
やはり震災を経験されたこと
当事者にしか分からない困難を乗り越え
他の職人さんにはない感性で
お客さんと向き合って施工ができる
何よりそこが一番大きいと思いました。
取材撮影&文 :
とくおか じゅん