岐阜県大垣市　　家の外壁塗装（ペンキ）工事

岐阜県大垣市を拠点に
塗装ペンキ業を営まれている希塗匠の田中さん

前から職人さんの働く姿に憧れを持ち
１９歳のときに地元の塗装業者に入って
そのキャリアをスタートされました。

実際にやってみると
思っていた以上に難しかったです… と

先輩たちからの厳しい指導の下
雑用をこなしながら
刷毛の基本的な使い方などを教えてもらい

現場で試行錯誤を繰り返しながら
技術と経験を積み重ねていった３～４年後には
ようやくメイン塗りができるようになったことで
独立への意識が生まれたと言います。

希塗匠のキャッチコピーは
「 安心手塗り本舗 」

今は塗料ペンキの飛散が少ない
ローラーや刷毛を使った施工が主流のため

高圧洗浄、養生、下地処理から塗りの作業まで
全て職人の手によって行われるため

職人の技量や経験、知識はもちろん
気持ち一つで
仕上がり具合に差が生じてしまうことから

要所で刷毛とローラーを使い分けながら
丁寧さを重視して施工しているそうです。

昔はシンナーを使った溶剤が多く
鼻に付く特有の臭いの問題がありましたが

今は水性塗料もどんどん進化して
溶剤に負けない耐候性を持つようになり

種類に迷ったら
まずはどのくらいの持たせたいのか尋ね

外壁劣化の割合をグラフ化したデータを見せながら
お客さんに提案するようにしているそうです。

最後に田中さんは、塗装ペンキ業者を選ぶとき
人を見てほしいと仰っていて僕も同意見です。

手作業で行われるからこそ技術や経験以上に
気持ちが細部になるほど大きく表れてくるモノで

世の中には、お客さんにとって
良い職人さん、悪い職人さんがいるように
職人さんにとって良いお客さん、悪いお客さんがいます。

ネームバリューや値段ばかりにこだわる人は
表面ばかりで本質を見ようとしていないため
自分にとって良い職人さんとは出会えず
結果的に手抜き工事など損をしていることが多く

親身になってくれる職人さんであれば
決して無理に勧めたり、不安を煽ったりせず
できる中で最善の方法を提案してくれるはずで

お客さんのそういった目利きが責任と重圧という
生業として良い緊張感を生み
人間味のある本物の職人を育てていくのです。


取材撮影＆文 ： とくおか じゅん