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大阪府守口市を拠点に活動されている 有光建築さんが新築のサイディング工事をされている聴き サッカーでも有名な滋賀県野洲市に伺いました。
今回は単なるサイディング工事の取材だけでなく 今後、有光建築さんが新築・リフォームに関する 屋根板金や窓サッシなどの外装から、大工業務全般など 新たな展開としてトータルでやっていかれるということで
仕事に対するこだわりやこれまでのキャリア どういったメンバーで日々活動されているのか?など 有光建築さんを少し掘り下げた内容でお送りします。
写真手前に写ってらっしゃる方が 有光建築代表であり現役の職人でもある有光顕法さんです。 |
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有光さんは九州の福岡県出身で その後 滋賀県、そして今の大阪へと 24歳の時にサイディング職人の世界に入られました。
それまではまったく別の仕事をされていた為 まったくの未経験でしたが
『 当時のことはあまり覚えてないほど 無我夢中で日々現場に行ってました 』 と、厳しい指導のもと 着実に経験を積み重ねていき、二年も経つ頃には 一人で現場を任せられるほどの技術を身につけられました。
そのキャリアも実に20年近くになり 平成22年に独立してからは頼れる仲間にも恵まれ、今日に至ります。 |
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その有光建築さんの頼れるスタッフの一人がこの方。
以前、長渕剛カットをしてもえる有光さん行けつけの美容室 滋賀県近江八幡市にあります 『 まほうの手 』 さんの取材 のご縁で 一度 お目にかかりましたキャリア30年になる 『 つよし 』 さんです。
決して本名ではありませんが(笑) ご本人の希望でそのように呼ばさせていただいている通り
サングラスをかけ街を歩いていると 時々、長渕剛ご本人に間違えられるほどのソックリぶりで 自他ともに認める大の長渕ファンです。 |
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近年、建築業界では高齢化が進み 10代20代の人が減ってきている中 有光建築さんには未来を担う可能性を持った 若い力みなぎるスタッフさんがいらっしゃいます。
そのお一人がこちらの進野さん(しんの)。
20代前半ながらキャリアは4年になり 若いだけあって動きも機敏で活動力もあり 将来が楽しみな職人さんの一人です。 |
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そして、もう一人が山田さん。
山田さんは進野さんより年齢が2つ上で キャリアはまだ1年ですが
進野さんも山田さんも 日々、有光さんやつよしさんたちから 叱咤激励の指導によって 着実に職人としてのレベルを高めてらっしゃいます。
建築業界にはもっともっとこういった 若い人に興味関心を持ってもらい
技術の継承を受け、ただ経験があるだけでなく 気持ちの込められる職人さんが 一人でも多く増えることを切に願います。 |
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実際にサイディング工事の取材は 僕自身初めてだったので どのような感じで作業を進めていかれるのか とても楽しみに、そして興味深く拝見させて頂きました。
サイディングの作業はまず 防水紙を貼って、水切りやスターター 出隅・入隅・目地などの取り付けなどなど 実際にサイディング材を張るまでの下地作業にかなりの手間を要します。 |
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しかし以前、クロス職人さんを取材した時に職人さんが 下地がしっかりしていないと いくらキレイにクロスを張っても仕上がりがダメになると
それはサイディングも同様で 見た目だけキレイに貼れても 下地がダメでは雨が入って来たりして 後々 柱など家の土台にも大きな影響をもたらすだけに 手間と思える部分をどれだけ丁寧にできるか?
それによって サイディング施工の完成度が大きく変わってきます。 |
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一階部分はまだしも 二階、屋根部分となると何枚も運ぶだけでも一苦労です。
その中で隙間なくキッチリとサイディング材を埋めていくため 集中力と忍耐力、外壁は家の雰囲気を左右する重要な部分であることから 確実かつ丁寧さが大きく求められます。
サイディング材の一枚の重さは約20s。
それを家の形状に合わせて 測ってはカットし、測ってはカットし その一枚一枚を家の外壁に張っていきます。
今回は取材撮影もあったので 有光建築さんのメンバーが揃ってらっしゃいましたが 現場が重なってくると 二手に分かれたりしてそれで同じ作業をするため この暑さの中だと、よりその大変さが感じられます。 |
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その作業スピードも 技術と経験があるとないでは大きな差となって表れますが
有光建築さんではこれまで 新築、一戸建て、社寺仏閣などのサイディング工事を 近畿圏を中心に多数携わってきた実績があるため
今度はそのキャリアを活かし サイディングだけでなく 外装工事に関わるすべてをやっていけるという強みと自信を持って 新たなカタチで有光建築を進化させるという大きな目標があります。 |
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そのためには当然 若い力が必要です。
彼らの成長失くして 有光建築さんの発展だけでなく 建築業界全体の明るい未来はないと言っても過言ではなく
今は時には怒られ、時には迷い悩み 日々己の仕事と向き合いながら 一歩ずつ成長していくための階段を上がっていき
流した汗と涙の数の積み重ねが将来、必ずや活きてくるはずです。 |
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そんな若手職人を育て上げるのも 中堅世代になった有光さんたちの役目でもあります。
厳しく聞こえるその言葉の裏には 将来を期待する有光さんからのメッセージであることを 彼らは感じ、噛み締めながら歩んでほしいと思います。 |
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サイディングは建物の外壁に張る仕上げ用の板材として モルタルなどの塗り壁やタイル張りよりも 工期が短く、工事価格が安価で済み 耐水性、耐候性に優れ
大きく分けて窯業系、金属系、木質系、樹脂系と4種類あり 色やデザインが豊富にあるということから 新築戸建住宅に占めるシェアも断トツのトップです。 (特に窯業系サイディングが全体の4分の3を占めています)
だからこそ多くの業者が存在していて その中には値段の安さや工期の早さをウリにしているところもあります。
しかし、自分たちがずっと住んでいく大切な家に そこだけを求めて大丈夫でしょうか? |
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これまで何度も僕の描いた記事で言ってきたことですが 結局、現場でやるのは職人さんです。
大手ハウスメーカーや工務店に頼んでも 営業担当と現場でやる職人さんは別々の人間で 多くの営業マンが現場のことなんて分かってません。 |
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有光さんは言います。
自分たちのような職人に直接頼んでもらった方が 中間マージンが発生することなく もっともっと安心安全な施工ができ お客様にとっても現場で働く職人さんにとっても それがベストの選択だと。
それはこれまで僕が取材してきた多くの職人さんたちも 同じことを話してくださったことが思い出されます。 |
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いくら安くて早くても ヘタな仕事をされたらあとの修繕費などが高くかかってしまい 結局 損をするのはお客さんと現場で働く末端の職人さんだけです。
だったら、まずは 自分たちに合った職人さんを直接 選ぶことからはじめましょう!
技術や経験はもちろんのこと 自分たちがずっと住んでいく大切な家を任せられる 責任感とユーモアを持った人情味の溢れた職人さん。
そんな職人さんなら これからもずっとずっと良いご縁が続いていくはずです。
取材撮影&文 : とくおか じゅん |
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