堺市北区　　「レンタルスタジオC２」店舗改装工事

現代の新築工事の現場では
事前に工場で材料を加工するという
プレカットの登場によって

昔のように職人さんが木材を１つ１つ
墨付けして刻むという工程がなくなり
作業の負担が減った半面

ノミやカンナが使えない
家の構造がよく分かっていないなど
未熟な大工が増え続けていて
それでも当たり前のように
現場で仕事ができてしまうようになりましたが

改築、改装が伴うリフォームやリノベーションとなると
職人としての技術や経験はもちろん
建物の構造を知り尽くしていなければ
お客さんの理想を形にすることはできません。

施工されたのは
松本工務店の松本健太郎さん

大阪府堺市を拠点に住宅や店舗の
リフォーム工事をメインに活動されており

１３歳からはじめたヒップホップダンス…
その後 ダンスインストラクターを経て
リフォーム会社の営業職に就き

建築営業をするためには現場を知る必要があるという
会社の方針ではじめた大工仕事…
一日中 カンナを研いでいても飽きることがない位
大工という仕事が楽しくハマったそうで

１年間 職合訓練校で基礎を勉強して
再び別の工務店で５年間働くなど
日々研鑽を重ねてこられた職人さんです。

窓はそのまま残して窓枠はキレイに再塗装

ダンススタジオということから
床を高く上げることで下の階への影響（振動）を軽減し
その板の上にはフロアタイルが貼られていて

天井は既存の状態からぶち抜いて
少しでも圧迫感を無くすことで開放的に…

そしてダンススタジオと言えば必要なのが「鏡」

今回は予算に合わせて一番安価で購入できる
基本サイズの1800×900、厚さ５mmの鏡を１０枚
専用のボンドを使って壁に取り付け

そして入口の左にあるのがトイレへと続く通路

シンクは新調せず以前のままを使用するも
ポールダンスの先生が選ばれた
花が描かれたクロスが
情熱的な赤と重なって印象的です。

松本さんが仕事をする上で大事にするのが
「生産性に捉われない」
「お客様が持っているイメージに近づけた工事」

その背景には
これまで出会ってきた方からも
大手や他の工務店などに依頼しても
打ち合わせで決めたことと違う工事をされたという
意見をよく耳にしたことで

大手の営業担当は現場を知らないため
施工する職人さんとも噛み合わず
そんな残念なことが起こっているそうです。