-
ここは大阪市中央区谷町にあります陶磁器と紙製品のお店
『BIRD’S WORD’S 』 さんです。
今日は大阪府からおとなり兵庫県まで活動されています
松起タイルの職人 松村さんから
お店の外壁にタイルを張りますというご連絡を頂き
とても良いお天気の中、伺いました。
場所は谷町のメイン通り沿いのビルの一階にあって
最近 新調されたという看板が目印です。
松村さん曰く
今回は前例のないご依頼とあって
どのような内容なのか早速聴いてみました。
ここは大阪市中央区谷町にあります陶磁器と紙製品のお店
『BIRD’S WORD’S 』 さんです。
今日は大阪府からおとなり兵庫県まで活動されています
松起タイルの職人 松村さんから
お店の外壁にタイルを張りますというご連絡を頂き
とても良いお天気の中、伺いました。
場所は谷町のメイン通り沿いのビルの一階にあって
最近 新調されたという看板が目印です。
松村さん曰く
今回は前例のないご依頼とあって
どのような内容なのか早速聴いてみました。
-
その前にまず 『BIRD’S WORD’S 』 さんを簡単にご紹介します。
ホームページはこちら・・・ホームページにも記載されていますように
鳥と花をモチーフにした陶磁器や紙製品を制作・販売されていて
オーナーの富岡さんと奥さまが2009年に立ち上げたあと
こちらのお店を3年前に開かれ
店内にはたくさんの作品が並んでいます。
その中に磁器でできたタイルも販売。
実は今回、このオリジナル・タイルを10周年記念に
お店の外壁に張ってほしいというのがご依頼の内容で
タイルはメーカーから仕入れたモノを張るのが一般的なため
松村さんもこのようなケースは今までになく
もう二度とないかもしれないというほど珍しいそうです。
その前にまず 『BIRD’S WORD’S 』 さんを簡単にご紹介します。
ホームページはこちら・・・ホームページにも記載されていますように
鳥と花をモチーフにした陶磁器や紙製品を制作・販売されていて
オーナーの富岡さんと奥さまが2009年に立ち上げたあと
こちらのお店を3年前に開かれ
店内にはたくさんの作品が並んでいます。
その中に磁器でできたタイルも販売。
実は今回、このオリジナル・タイルを10周年記念に
お店の外壁に張ってほしいというのがご依頼の内容で
タイルはメーカーから仕入れたモノを張るのが一般的なため
松村さんもこのようなケースは今までになく
もう二度とないかもしれないというほど珍しいそうです。
-
4種類ある中から今回はこのタイルを選ばれました。
富岡さんにお話を伺うと
このタイルは 『 新しいけど昔からあるような・・・ 』
丸と三角で構成された幾何学的なイメージで制作し
ハンコで押して模様付けがされています。
10㎝×10㎝というサイズのこのタイルを
1枚1枚 お店の外壁に張っていきます。
その数1,800枚。
4種類ある中から今回はこのタイルを選ばれました。
富岡さんにお話を伺うと
このタイルは 『 新しいけど昔からあるような・・・ 』
丸と三角で構成された幾何学的なイメージで制作し
ハンコで押して模様付けがされています。
10㎝×10㎝というサイズのこのタイルを
1枚1枚 お店の外壁に張っていきます。
その数1,800枚。
-
約束の時間に到着したときには
すでに松村さんとスタッフの谷口さんが準備されていて
ケイカル板に塗装された外壁にカチオンという下地材を塗り
そこへタイルを張るためのボンドを塗っていくところでした。
ちなみにボンドと言っても
タイルを張った後も目地として見える部分なため
白やベージュ、グレーなどから選ぶことができます。
松村さんも今回、取材はかなりひさしぶりだったそうですが
僕は初対面だったのでいつものように合間にいろいろとお話を伺う中で
ええ職人.comに登録してから良い出会いが増えましたと
喜びと共に手応えを少しずつ掴まれているご様子で
今回のこちらのご依頼も
当サイトを通じてできたご縁で富岡さんに了承していただき
取材させてもらえることとなりました。
約束の時間に到着したときには
すでに松村さんとスタッフの谷口さんが準備されていて
ケイカル板に塗装された外壁にカチオンという下地材を塗り
そこへタイルを張るためのボンドを塗っていくところでした。
ちなみにボンドと言っても
タイルを張った後も目地として見える部分なため
白やベージュ、グレーなどから選ぶことができます。
松村さんも今回、取材はかなりひさしぶりだったそうですが
僕は初対面だったのでいつものように合間にいろいろとお話を伺う中で
ええ職人.comに登録してから良い出会いが増えましたと
喜びと共に手応えを少しずつ掴まれているご様子で
今回のこちらのご依頼も
当サイトを通じてできたご縁で富岡さんに了承していただき
取材させてもらえることとなりました。
-
松村さんが今回のご依頼のケースが珍しいというのは
タイル業界に昔からある常識が存在するためです。
タイル屋さんの仕事は
お客さんから直接依頼が来ることはまったくなく
工務店からの依頼で仕事をするが当たり前となっているそうです。
そんな松村さんはお父さんが一代でタイル屋さんを築き
小学生の頃から仕事場に行って簡単なお手伝いしていたそうで
高校卒業後、就職氷河期でやりたいことがなかった中で
当時、応援に来ていた職人さんの仕事ぶりに衝撃を受け
その人と同じ会社に入りたいと
お父さんのタイル屋さんとは別のタイル会社に入社されました。
松村さんが今回のご依頼のケースが珍しいというのは
タイル業界に昔からある常識が存在するためです。
タイル屋さんの仕事は
お客さんから直接依頼が来ることはまったくなく
工務店からの依頼で仕事をするが当たり前となっているそうです。
そんな松村さんはお父さんが一代でタイル屋さんを築き
小学生の頃から仕事場に行って簡単なお手伝いしていたそうで
高校卒業後、就職氷河期でやりたいことがなかった中で
当時、応援に来ていた職人さんの仕事ぶりに衝撃を受け
その人と同じ会社に入りたいと
お父さんのタイル屋さんとは別のタイル会社に入社されました。
-
いくらお手伝いをしていたといっても
社会人となって実際に仕事をするとそこは別世界。
しばらくはずっと先輩といっしょに現場へ行き
厳しい指導を受けながら少しずつ技術を身に着け
3年後にはようやく小さな仕事を一人で任せてもらえるようになり
自身のレベルが上がってきたことで
先輩たちがやっているようなもっと責任のある大きな仕事をしたいと
いろいろと模索している中で独立という道を選び
25歳の時にお父さんとは別のタイル屋さんを立ち上げられました。
しかしその後、お父さんが病気で続けるのが難しくなったことで
松村さんが松起タイルを引き継ぎ二代目として今に至ります。
いくらお手伝いをしていたといっても
社会人となって実際に仕事をするとそこは別世界。
しばらくはずっと先輩といっしょに現場へ行き
厳しい指導を受けながら少しずつ技術を身に着け
3年後にはようやく小さな仕事を一人で任せてもらえるようになり
自身のレベルが上がってきたことで
先輩たちがやっているようなもっと責任のある大きな仕事をしたいと
いろいろと模索している中で独立という道を選び
25歳の時にお父さんとは別のタイル屋さんを立ち上げられました。
しかしその後、お父さんが病気で続けるのが難しくなったことで
松村さんが松起タイルを引き継ぎ二代目として今に至ります。
-
タイルは1つのズレ、傾きが誰の目から見ても分かるため
一枚張るごとに全体のバランスを見て
時にはカットしてミリ単位の微妙な調整を施されていました。
松村さんは先輩から
『 遅くてもいいからキチッとした仕事をしなさい 』 と言われ
その教えを胸に丁寧にすることを第一に考え
その姿勢を崩さず今も続けてきたことで
周りから 『 良い仕事をする職人さんだ 』 と認めてもらい
人から人へと出会いが生まれ繋がっていったと仰っています。
タイルは1つのズレ、傾きが誰の目から見ても分かるため
一枚張るごとに全体のバランスを見て
時にはカットしてミリ単位の微妙な調整を施されていました。
松村さんは先輩から
『 遅くてもいいからキチッとした仕事をしなさい 』 と言われ
その教えを胸に丁寧にすることを第一に考え
その姿勢を崩さず今も続けてきたことで
周りから 『 良い仕事をする職人さんだ 』 と認めてもらい
人から人へと出会いが生まれ繋がっていったと仰っています。
-
お店の定休日を挟んで4日で完成しました。
松村さんにタイルの魅力をお聴きしたとき
クロスやサイディングは張ると一枚の壁のようになりますが
タイルだと種類も豊富で
色や形、大きさを自由に変化させることができるため
デザイン性が全然違いますと仰ったように
こうやってビフォーアフター(上・下画像)で見比べると
お店の表情が一気に変わって
その言葉の意味が鮮明に浮かび上がってきます。
お店の定休日を挟んで4日で完成しました。
松村さんにタイルの魅力をお聴きしたとき
クロスやサイディングは張ると一枚の壁のようになりますが
タイルだと種類も豊富で
色や形、大きさを自由に変化させることができるため
デザイン性が全然違いますと仰ったように
こうやってビフォーアフター(上・下画像)で見比べると
お店の表情が一気に変わって
その言葉の意味が鮮明に浮かび上がってきます。
-
ごらんのように壁は真っ直ぐ平らではなく
窓枠やライト、柱など凹凸があるため
それに合わせてタイルがカットしてあります。
ごらんのように壁は真っ直ぐ平らではなく
窓枠やライト、柱など凹凸があるため
それに合わせてタイルがカットしてあります。
-
目地も真っ直ぐラインを揃えて。
これだけキッチリ並べていくと
逆に1つのズレが目立ってしまうため
タイル職人さんは
細部に至るまで決して気が抜けない
繊細さと丁寧さが要求される仕事です。
目地も真っ直ぐラインを揃えて。
これだけキッチリ並べていくと
逆に1つのズレが目立ってしまうため
タイル職人さんは
細部に至るまで決して気が抜けない
繊細さと丁寧さが要求される仕事です。
-
昔も今も
タイル業界は元請けである工務店の顔色だけを伺い
お客さんのことをまったく見ていないと
松村さんもそんな環境の中で歩んでこられましたが
独立して少しずつ直接依頼をいただくことで
『 お客さんのことばかり考えるようになりました 』 と
意識に大きな変化があったと話されていました。
仕事をするのは職人さんで
依頼をするのはお客さん。
人と人が交わることで仕事が生まれることを考えれば
ある意味、技術レベルや経験値以上に
その意識を常に高く持つことが大切なのかもしれません。
昔も今も
タイル業界は元請けである工務店の顔色だけを伺い
お客さんのことをまったく見ていないと
松村さんもそんな環境の中で歩んでこられましたが
独立して少しずつ直接依頼をいただくことで
『 お客さんのことばかり考えるようになりました 』 と
意識に大きな変化があったと話されていました。
仕事をするのは職人さんで
依頼をするのはお客さん。
人と人が交わることで仕事が生まれることを考えれば
ある意味、技術レベルや経験値以上に
その意識を常に高く持つことが大切なのかもしれません。
-
『 ただ仕事の1つとしてではなく
自分の作品として気持ちを込めて残していきたい 』
それが今の松村和幸というタイル職人としての生き方です。
そして、そんな松村さんが
世界は違えど、モノを生み出し形作る富岡さんと出会い
お店の顔である外観の壁に
自分たちで作ったタイルを張ってほしいという依頼を受け
その瞬間を 『 写真を撮るひと 』 である自分が
切り撮って記事という思い出として描く・・・
人がいてそこに気持ちがあって
そして初めて生まれるモノがあることを改めて感じた取材でした。
取材撮影&文 :
とくおか じゅん
『 ただ仕事の1つとしてではなく
自分の作品として気持ちを込めて残していきたい 』
それが今の松村和幸というタイル職人としての生き方です。
そして、そんな松村さんが
世界は違えど、モノを生み出し形作る富岡さんと出会い
お店の顔である外観の壁に
自分たちで作ったタイルを張ってほしいという依頼を受け
その瞬間を 『 写真を撮るひと 』 である自分が
切り撮って記事という思い出として描く・・・
人がいてそこに気持ちがあって
そして初めて生まれるモノがあることを改めて感じた取材でした。
取材撮影&文 :
とくおか じゅん