京都市伏見区　　キッチン取替工事

晴天に恵まれたこの日。
京都市を拠点に活動されている大工職人
森丘工務店の森丘さんのキッチン取替工事の取材のため
京都市伏見区のマンションにお邪魔させていただきました。

到着して森丘さんとご挨拶をし
部屋の中に入るともうお一方いらっしゃり
聞くと森丘さんの息子さん（貴也さん）だそうで、今はスタッフとして
お父さんといっしょに仕事されているということでした。

初取材ということで
森丘さんは少し撮ったら終わりと思ってらっしゃいましたが
僕のスタイルとして単なる現場写真だけでなく
その人らしさが出るような記事を書くことで
『 業者さんを選ぶ判断基準のひとつになってほしいという 』
想いがあることを説明させて頂き、いよいよスタートです。

上の写真はキッチン取替前の状態です。
以前のキッチンは全て撤去され
これから入居される方のご要望によるキッチンリフォームです。

換気扇が終わると、次は電動の移動式食器棚の設置です。

全体の仕事量としてキッチン取替は少ないそうですが
ここでも重たい棚や扉を持ち上げて設置しなくてはいけない為
息子さんと連携を取りながら施工されていました。

カメラマンが入ったことで少し緊張されていたのか？と思ってましたが
お父さん曰く、元々口数の少ない寡黙な息子さんだそうです。

ただ、決して人と接することが苦手という訳ではなく
作業途中の合間にも僕の質問にお答えいただいたり
最後、お父さんとのツーショットを撮らせてもらったときは
僕の無茶ぶりのリクエストにも応えてもらいました。

キッチンリフォームはただ運び入れるだけでなく
設置するためのビス止めや水道、ガス管のことを考え
グラインダーなどのカッティングや細かな部分は
お父さんである森丘さんの仕事です。

『 自分が始めた当初の大工業務と今では変わってきた 』

『 技術を習得するのも本人のやる気次第で
５年かかるところが、３年で可能 』 だそうで

森丘さんも日々、現場が終わる度に
家に戻ってはその日のことを思い出し何度も反復し
プライベートの時間を削って技術を磨かれていったそうです。

下部分のキッチン取替も終わると
最後のコーキング処理をします。

森丘さんが全体の最終チェックをしている間に
息子さんがコーキングするためのテープを貼っていきます。

長い大工経験の中で森丘さんが多大な影響を受けた
ある意味 師匠とも言える大工さんが一人いらっしゃいます。

その方の仕事は誰が見ても 『 良い仕事をした 』 と思える出来栄えで
言葉にすると和室のリフォームだとスカッとした感じで
その方の存在が今の森丘さんの
妥協しない姿勢に繋がっているそうで

このコーキング作業でも
納得できない部分はやり直しされていました。