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今日は、井戸ほり職人の辻さんの現場にやってきました。
取材させて頂くのは、井戸掘り職人の辻勝さんです。
京都市内を中心に関西一円で活躍される職人さんです。
私が現場に到着した時、辻さんの師匠ことお父様が、井戸の位置を決めてポールを差し込む作業の最中でした。
2月まで生協の配達員として10年以上勤務されて、それまで本業のお休みの日にお手伝いとして井戸ほり作業に携わっていましたが、この3月から本腰を入れて井戸ほりのお仕事を開始されたそうです。
理由をお尋ねしたら、
「ああ見えて65歳なんでね」
とお父さまを気遣い、
「お父ちゃん今のうち休憩しといてええで〜」
今日は、井戸ほり職人の辻さんの現場にやってきました。
取材させて頂くのは、井戸掘り職人の辻勝さんです。
京都市内を中心に関西一円で活躍される職人さんです。
私が現場に到着した時、辻さんの師匠ことお父様が、井戸の位置を決めてポールを差し込む作業の最中でした。
2月まで生協の配達員として10年以上勤務されて、それまで本業のお休みの日にお手伝いとして井戸ほり作業に携わっていましたが、この3月から本腰を入れて井戸ほりのお仕事を開始されたそうです。
理由をお尋ねしたら、
「ああ見えて65歳なんでね」
とお父さまを気遣い、
「お父ちゃん今のうち休憩しといてええで〜」
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人懐っこくて柔らかい物腰は、生協の宅配を待つお客様の癒しになっていただろうなと思いました。
3月からの新人とは思えない手際の良さは、ずっとお父様を手伝って培った賜物ですね。
「水出してー!あれもってー!」
と師匠からの指示が飛ぶ中、
「今これやってるしちょっと待ってー!」
息の合った親子だからこそ通じるやりとり交えながら、にこやかに慌てることなくお仕事をこなし、重い道具を持ち上げ力いっぱい接続部分の金具を絞める辻さん。
人懐っこくて柔らかい物腰は、生協の宅配を待つお客様の癒しになっていただろうなと思いました。
3月からの新人とは思えない手際の良さは、ずっとお父様を手伝って培った賜物ですね。
「水出してー!あれもってー!」
と師匠からの指示が飛ぶ中、
「今これやってるしちょっと待ってー!」
息の合った親子だからこそ通じるやりとり交えながら、にこやかに慌てることなくお仕事をこなし、重い道具を持ち上げ力いっぱい接続部分の金具を絞める辻さん。
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今回の施主さんはお家の隣でアパート経営もされています。
井戸を設置した理由についてお話を伺いました。
「お正月の石川の地震があって必要だと感じたのと、近隣住民の人にも分けてあげられるし、野菜のお水やりに使う水道代が6、7、8月と10000円以上アップするのを考えたら井戸が良いなぁと思って。」
施主さんがいつもお世話になっている建築会社の今井さんから、辻さんのご紹介があったそうです。
この日も水が出るまで、今井さんが現場でご一緒に立ち会ってくださいました。
今回の施主さんはお家の隣でアパート経営もされています。
井戸を設置した理由についてお話を伺いました。
「お正月の石川の地震があって必要だと感じたのと、近隣住民の人にも分けてあげられるし、野菜のお水やりに使う水道代が6、7、8月と10000円以上アップするのを考えたら井戸が良いなぁと思って。」
施主さんがいつもお世話になっている建築会社の今井さんから、辻さんのご紹介があったそうです。
この日も水が出るまで、今井さんが現場でご一緒に立ち会ってくださいました。
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手動と電動の道具を使いながら、作業は進みます。
白いシールテープは、結合部分の隙間を埋めて水漏れを防ぎます。
地形によるそうですが、5〜6メートルの時もあればそれ以上掘り進める時もあります。
(ちなみに温泉はどれくらいか尋ねたところ一千メートルだそうで、しかも出るかどうかは博打だそうです笑)
手動と電動の道具を使いながら、作業は進みます。
白いシールテープは、結合部分の隙間を埋めて水漏れを防ぎます。
地形によるそうですが、5〜6メートルの時もあればそれ以上掘り進める時もあります。
(ちなみに温泉はどれくらいか尋ねたところ一千メートルだそうで、しかも出るかどうかは博打だそうです笑)
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水がそこにいるかいないかは掘ってみないとわからないので、ある程度手の感覚でこのあたりかな?というところでお水を入れて中の砂を出します。
水が入ってしばらくすると砂水が出てきました。
砂が出きったところでお水を止めます。
地下の水の層にたどり着いていたらお水が引くんのですが、表面張力でぷっくりお水なので、まだ辿り着いていません。
水がそこにいるかいないかは掘ってみないとわからないので、ある程度手の感覚でこのあたりかな?というところでお水を入れて中の砂を出します。
水が入ってしばらくすると砂水が出てきました。
砂が出きったところでお水を止めます。
地下の水の層にたどり着いていたらお水が引くんのですが、表面張力でぷっくりお水なので、まだ辿り着いていません。
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出てくる砂の種類も見極めて砂れきのあるところは水の通り道が近い証拠、さらに掘り進めます。
お水が出る位置までいき、ほっと安堵の表情を見せる辻さん。
ただ、位置がまだ高く十分な水量が確保できません。
水が勢いよく出たり止まったりするのは何故でしょうかと尋ねると、水が寄ってくるのが遅いのでポールの先に水が溜まりきってないということでした。
掘削データはもっと上にあると出ていたそうで、それでもそこのところに打ち込んでも水が十分ではないので、もう1本出しますね、と先ほど同様追加でポールを埋めていきます。
出てくる砂の種類も見極めて砂れきのあるところは水の通り道が近い証拠、さらに掘り進めます。
お水が出る位置までいき、ほっと安堵の表情を見せる辻さん。
ただ、位置がまだ高く十分な水量が確保できません。
水が勢いよく出たり止まったりするのは何故でしょうかと尋ねると、水が寄ってくるのが遅いのでポールの先に水が溜まりきってないということでした。
掘削データはもっと上にあると出ていたそうで、それでもそこのところに打ち込んでも水が十分ではないので、もう1本出しますね、と先ほど同様追加でポールを埋めていきます。
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出張で富山に行って、お水が出ないんじゃないかとヒヤヒヤしたことがあったそうです
出張なので工期に余裕がない中、6mほど掘っても出ないので、今度は必死に筒を抜こうと頑張っていたら4mほどの地層にお水が居てくれて一安心!
美味しいお酒飲めましたと、辻さん親子が口を揃えて「ホッとした〜」と話してくれました。
下に砂が結構溜まっていて、真空にすることによって上に流れてくるので、そこに水とエアーを入れて色がだんだん透明になってくるのをチェックします。
「血管と同じで、圧をかけて血液を出すイメージ」と例えていただいたのでイメージがつきやすく、お医者さんが血管の手術をしているみたいな施工風景でした。
出張で富山に行って、お水が出ないんじゃないかとヒヤヒヤしたことがあったそうです
出張なので工期に余裕がない中、6mほど掘っても出ないので、今度は必死に筒を抜こうと頑張っていたら4mほどの地層にお水が居てくれて一安心!
美味しいお酒飲めましたと、辻さん親子が口を揃えて「ホッとした〜」と話してくれました。
下に砂が結構溜まっていて、真空にすることによって上に流れてくるので、そこに水とエアーを入れて色がだんだん透明になってくるのをチェックします。
「血管と同じで、圧をかけて血液を出すイメージ」と例えていただいたのでイメージがつきやすく、お医者さんが血管の手術をしているみたいな施工風景でした。
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管が下で砂に絡んでグルグル巻きになり抜けないというハプニングが起きました。
原因をお尋ねしたら圧力で浮いた砂にガッツリ挟まれてしまったようで、抜けた管を今度は砂に巻き込まれないよう10cm上に管を置くよう指示がありました。
その時、ホースが跳ねて辻さんにお水がパシャーー!!!!
びしょ濡れになりましたが、この日はいいお天気で笑
すぐ乾いてよかったのですが、
「またかかるん嫌〜」と、少年のような辻さんに思わず笑ってしまいました笑
管が下で砂に絡んでグルグル巻きになり抜けないというハプニングが起きました。
原因をお尋ねしたら圧力で浮いた砂にガッツリ挟まれてしまったようで、抜けた管を今度は砂に巻き込まれないよう10cm上に管を置くよう指示がありました。
その時、ホースが跳ねて辻さんにお水がパシャーー!!!!
びしょ濡れになりましたが、この日はいいお天気で笑
すぐ乾いてよかったのですが、
「またかかるん嫌〜」と、少年のような辻さんに思わず笑ってしまいました笑
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黒いホースはとても頑丈で硬くその理由は、下まで行き渡らせ水圧で擦って洗うためだそうです。
この日は最終的に 8mのポールを打ちました。
手押しポンプでお水を引き出します。
不思議な、硫黄みたいな匂いがするので聞いてみると、地域によってお水の匂いがあるとのことでした。
透明なお水の中にも砂が混じっていて、細やかにみていきます。
私の実家も井戸水を使用しているのですが、人が入れるほどの大きさの井戸の為、「井戸工事はとても大掛かりなもの」という印象が強く残っており、こんなコンパクトに作業ができるものなんだと感動しました。
お水が出るまでにかかったのは3時間ほど、そこから微調整で4時間かからない位で井戸が完成しました。
今回位の井戸は飲み水にしないということで、
水質調査はされないそうですが、
もちろん飲み水として検査に出される方もおられるそうです。
黒いホースはとても頑丈で硬くその理由は、下まで行き渡らせ水圧で擦って洗うためだそうです。
この日は最終的に 8mのポールを打ちました。
手押しポンプでお水を引き出します。
不思議な、硫黄みたいな匂いがするので聞いてみると、地域によってお水の匂いがあるとのことでした。
透明なお水の中にも砂が混じっていて、細やかにみていきます。
私の実家も井戸水を使用しているのですが、人が入れるほどの大きさの井戸の為、「井戸工事はとても大掛かりなもの」という印象が強く残っており、こんなコンパクトに作業ができるものなんだと感動しました。
お水が出るまでにかかったのは3時間ほど、そこから微調整で4時間かからない位で井戸が完成しました。
今回位の井戸は飲み水にしないということで、
水質調査はされないそうですが、
もちろん飲み水として検査に出される方もおられるそうです。
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井戸を掘っている間にも近隣住民の方や、わんちゃんのお散歩中の方が「井戸ですか?」とお声をかけてくれました。
「家にも作りたいんですけど」
と興味を示してくれて、またここからお仕事がつながりそうです。
井戸ほりの作業中も、辻お父さんの携帯が鳴ります。
井戸の需要は、震災や自給自足に関心が高まっているところから増えてきているかもしれません。
立ち合いの今井さんも興味津々で、「完成したポンプからお水出したい!」と早速、井戸体験をされていました笑
冬はお水が暖かくて夏は冷たいのが井戸のいいところで、
辻さんのオタクでは井戸水を電動ポンプで組み上げミストを出してとても気持ちがいいそうです。
井戸を掘っている間にも近隣住民の方や、わんちゃんのお散歩中の方が「井戸ですか?」とお声をかけてくれました。
「家にも作りたいんですけど」
と興味を示してくれて、またここからお仕事がつながりそうです。
井戸ほりの作業中も、辻お父さんの携帯が鳴ります。
井戸の需要は、震災や自給自足に関心が高まっているところから増えてきているかもしれません。
立ち合いの今井さんも興味津々で、「完成したポンプからお水出したい!」と早速、井戸体験をされていました笑
冬はお水が暖かくて夏は冷たいのが井戸のいいところで、
辻さんのオタクでは井戸水を電動ポンプで組み上げミストを出してとても気持ちがいいそうです。
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日本のお水は軟水で、海外に行くと硬度の高いお水が多いそうです。
軟水は文字の通り柔らかく、お味噌汁にするにも、シャワーするにしても肌に良く、髪を洗う際には泡立ちもよく汚れが取れやすいのだそうです。
柔らかいお水のお風呂に入ったら最高で、さらに保湿成分もあり、コーヒーやご飯に使っても美味しくできるそうです。
ネットで軟水効果と調べると効能はたくさん出てきます。
某CMのナノバブルとは違うのか尋ねると、それと軟水は根本的に違うそうです。
硬度をゼロにする方法があるそうで、それはなかなか世の中に浸透していません。
余談ですが、ボンベみたいな装置に水を通して軟水にする商品が売っていて、それで洗車をすると水垢が少なくなり、美容院でも使っているところがある、と教えて頂きました。
お水の話をたくさんしてくれた辻さんのお父様、最後に「これが本当の水商売♡」とお茶目に笑っておられました!
日本のお水は軟水で、海外に行くと硬度の高いお水が多いそうです。
軟水は文字の通り柔らかく、お味噌汁にするにも、シャワーするにしても肌に良く、髪を洗う際には泡立ちもよく汚れが取れやすいのだそうです。
柔らかいお水のお風呂に入ったら最高で、さらに保湿成分もあり、コーヒーやご飯に使っても美味しくできるそうです。
ネットで軟水効果と調べると効能はたくさん出てきます。
某CMのナノバブルとは違うのか尋ねると、それと軟水は根本的に違うそうです。
硬度をゼロにする方法があるそうで、それはなかなか世の中に浸透していません。
余談ですが、ボンベみたいな装置に水を通して軟水にする商品が売っていて、それで洗車をすると水垢が少なくなり、美容院でも使っているところがある、と教えて頂きました。
お水の話をたくさんしてくれた辻さんのお父様、最後に「これが本当の水商売♡」とお茶目に笑っておられました!
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辻さんはその間にトラックに道具を積んだり周りの点検をしたり。
最後にお話を伺うと、明日はお子さんの授業参観とのこと。
小学校三年の次男くんが、「お父さんに来て欲しい」とリクエストしたそうで、可愛いと思ったと同時に、日常的に辻さんがお子さんにちゃんと関わってはるのが想像できました◎
これからの時代、井戸マストアイテムになる予感です。
京都市近郊で井戸堀り工事のご相談は、ぜひ辻さんまで!
撮影・記事=&mederu (ayanon)
辻さんはその間にトラックに道具を積んだり周りの点検をしたり。
最後にお話を伺うと、明日はお子さんの授業参観とのこと。
小学校三年の次男くんが、「お父さんに来て欲しい」とリクエストしたそうで、可愛いと思ったと同時に、日常的に辻さんがお子さんにちゃんと関わってはるのが想像できました◎
これからの時代、井戸マストアイテムになる予感です。
京都市近郊で井戸堀り工事のご相談は、ぜひ辻さんまで!
撮影・記事=&mederu (ayanon)