京都市中京区　　家の屋根工事（カバー工法）

築１５年のお家の屋根を調査し
既存のカラーベストの上にガルテクトを上張りする
カバー工法ができることを提案。

お客様は再塗装か状態が悪ければ
葺き替えも考えておられたそうですが
それなら予算内でできることに安堵しご依頼。

竹村さん曰く
カバー工法は状態にもよりますが
築２０年以内であればほぼ可能だということで

屋根の葺き替えとなると費用も上がり
「 経済的、精神的不安にも繋がりますから
できるだけご希望に添えるようにしています 」と。

実際に職人さんに直接依頼するメリットは
費用面でも大手ハウスメーカーより抑えられることや
専門職ならではの知識と経験に基づいた安心感があり
それはRe，ルーフさんでも同じです。

十数年、父親の下で働き
その後 京都市右京区太秦を拠点に
京都全域・滋賀県一部の屋根工事に対応する
Re，ルーフとして平成２７年に独立。

その際、大学の夏休みにアルバイトで来ていた
倉辻さんをそのままスタッフとして誘い
以来、二人三脚で活動されています。

現場では
竹村さんが指示を出しながらメイン作業を
倉辻さんが準備や作業の補佐
時に施工という感じで手際良く進んでいき

まだまだ竹村さんから
得なければいけないことがあるかと思いますが
若い職人さんに会うと業界を盛り上げるためにも
頑張ってほしいなといつも思います。

翌日の工期最終日となった３日目

約束の時間に到着すると
「 もうちょっとで終わるんで待っててください 」と
どこからともなく竹村さんの声が…

よくよく見ると、隣りの家との間
人一人がやっと入れる狭いスペースで
外壁の劣化したコーキングを打ち直されていました。

こちらも元々、お客様から打ち合わせの際
気になってて相談された箇所だったそうですが

足場を設置することができないため
梯子を垂直に立てた状態での作業となりました。

逆に人も入れないほど狭い場合は
お隣さんご承諾のもと 屋根と屋根の間を塞ぐことで
雨水の侵入を抑えることができるそうです。

僕がこれまで数多くの取材の中で
「 職人としての覚悟 」を見極めるポイントとして

お客さんの目が行き届きにくい箇所にこそ
その人の本当の気持ちが表れることで

屋根であれば足跡や細かなゴミなど
こうやって作業のホコリを除去することで
仕事に対する誇りが浮かび上がってきます。

だからそれはもう
技術や経験とは次元が違うんですよね。

語るポイントが。 「 気持ち 」というのは。

それがさり気なく当たり前のように
ごく自然にできる人こそ
僕の考える「 ええ職人 」さんです。

独立、結婚、一人目のお子さんの後
双子の赤ちゃんが生まれたばかりという竹村さん。

一人の父親、職人として
これからはお客さんからの家に関する
様々な悩み・相談・要望に応えられる

そんなトータルサポートをしていきたいですと
今後の抱負も話してくださいました。

・・・

取材撮影が丸三年を過ぎ
その中でずっと疑問に思ってたこと。

「 屋根の上で働く職人はなぜ輝いて見えるのか？ 」

今日ようやくその答えが見つかった気がします。


取材撮影＆文 ： とくおか じゅん