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今回は「ロジャーロックサービス」の吉野さんが施工された、カギの修理工事を取材致しました。
場所は大阪市天王寺区の都会の真ん中にある「愛染堂」と謂う歴史あるお寺ですが、本堂に隣接する墓地の外塀勝手口のカギの修理工事を行い防犯を強化されました。
この外塀は裏路地に面しているのですが、扉のカギが壊れて機能してない為に、関係者以外の表通りへの通り抜け等が日常的にされていて困っていたそうです。
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現場に到着後、吉野さんは早速に壊れたキーシリンダーとキーケースの一式を取り外します。
右手が古いキーケースで、左手が新しく取付けられるキーケースです。 扉はアルミサッシ製ですが、その取付け幅(扉の厚み)に最適なサイズと剛性を考慮したキーケースを選択されます。
受け座側に正確に位置決めをする吉野さん。
工事に必要な罫書き作業ですが、扉・受け座側の両方にテープを張り着けて、汚してしまったり傷つけてしまわないように配慮されています。
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今回吉野さんが選んだキーケースは、古い物よりも厚みがあるので扉側に切削作業を施します。
キーケースの厚みが扉にピッタリ収まるように、サンダーで慎重に削られていきます。
キーケースが収まると、次にネジ止めする位置を決めていきます。 コレは以前のネジ穴を利用できるように上下のどちらかを合わせて行く作業です。
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今回はキーケースの上部の取付けネジ穴を基準にして、下部のネジ穴を新設しますが、これは単なる穴開けではなくネジ山に合わせたネジ山も造る精密な作業になります。
キーケース本体が大きくなっているので、キーケーススペースの切削にせよ、ネジ穴新設にせよ必要な作業ですが、裏を返せば「元のキーケースと同じ物を選べば不必要な作業」とも言えるわけです。
しかし吉野さんが安易にソレを選ばないのは、設置場所や仕様状況を考慮し、適材適所を見極める「防犯設備士」の有資格者である、労力を惜しまないプロのカギ職人であることの表れだと思いました。 |
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扉にキーケースを収める為の加工作業が終え、正確に設置できる事を確認した後、キーケースは一旦取り外されました。
次はキーシリンダーを取り付ける為の加工を行います。
キーシリンダーは施錠をする為のカギ穴が刻まれたものですが、この扉には以前はソレ自体が無かった為、新たに穴開け作業もしなくてはなりません。
取付け説明書をお借りして読んでみましたが、折込線、34パイ穴、ストライクの縁、フロントの縁等が細かくミリ単位で上下に指定され、この穴開け加工の部分だけでも「素人はお手上げ!」なのが理解出来ます。
ホルソーを使い扉に穴開けをする吉野さん。
扉は表と裏がありケースが収まる「空間」を挟んでいるので、両面に正確に貫通させるにも「熟練の技術」が必要なのは想像に難しくないと思います。
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綺麗にピッタリと収まったキーケース。
正確な採寸・罫書き・切削や穴開け加工等、全てにおいて手を抜けないのがお解りになると思います。
ここまで終えれば前半戦終了! キーシリンダーを取り付けてカギが正常に作動するかを確認します。 |
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さて後半戦は元々に取り付けられていた、扉の取っ手を取り付ける作業ですが、写真のとおりキーケースと取っ手穴の位置が干渉してしまいます。
もちろんキーケースに穴を開ける訳にはいきません!
吉野さんは取っ手の凹み部分に新たなネジ切り加工を施し、ステンレス製のネジで扉に取っ手を固定しました。
更に裏側にハミ出したネジをサンダーで削って不自然感が残らないようにします。
これで元々の状態から外観的には大きな変化を感じる事も無いでしょう! |
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最後にコーキングで隙間を塞ぐ処理をして、此方でのカギの改修工事を終了されました。
まるで最初からこの状態の扉のような完璧な仕上がりです。
今回のように仕上がりの美しさに配慮されるのも、プロの自覚をもってお仕事される吉野さんだからこそだと感じます。
吉野さんは様々なカギの改修、新規取り付け、メンテナンスだけでなく、カギの解錠等も取り扱っておられます。 もちろん24時間体制で京都はもちろん、大阪、兵庫、奈良等、実際に緊急出動もされています。
カギに関する事なら何でも「ロジャーロックサービス」の吉野さんまで、お気軽に御相談ください。 |
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