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京都府相楽郡和束町で鉄骨屋、かじ屋さんを営まれている株式会社オサニシの長西英樹さんの仕事ぶりをご紹介させていただきます。
今回の現場は、京都府京都市内にある倉庫付き物件。
倉庫扉の丸棒閂(まるぼうかんぬき)の南京錠取り付け部分を電気溶接で施工されます。
長西さんの愛車のトラックの荷台には、鉄骨屋さんの溶接に必要な道具が全て揃っています。
京都府相楽郡和束町で鉄骨屋、かじ屋さんを営まれている株式会社オサニシの長西英樹さんの仕事ぶりをご紹介させていただきます。
今回の現場は、京都府京都市内にある倉庫付き物件。
倉庫扉の丸棒閂(まるぼうかんぬき)の南京錠取り付け部分を電気溶接で施工されます。
長西さんの愛車のトラックの荷台には、鉄骨屋さんの溶接に必要な道具が全て揃っています。
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鉄骨作業に取りかかるまでに、お施主様との打合せはとても必要です。
物腰も柔らかく、丁寧な口調で説明をされる長西さんが印象的でした。
この打合せで双方の抱く完成イメージが同じ方向性か見極めることが大切です。
仕上がってから、『思っていた完成と違う!』となっては遅いので、しっかりすり合わせをされます。
鉄骨作業に取りかかるまでに、お施主様との打合せはとても必要です。
物腰も柔らかく、丁寧な口調で説明をされる長西さんが印象的でした。
この打合せで双方の抱く完成イメージが同じ方向性か見極めることが大切です。
仕上がってから、『思っていた完成と違う!』となっては遅いので、しっかりすり合わせをされます。
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閂(かんぬき)の受け台座を溶接する最適な位置を測りだし、下準備にかかります。
鉄の仮の面に塗ってあるペンキ塗料を剥がし、台座が溶接できるように溶接面を磨きます。
ここがいい加減だと、完成後に閂(かんぬき)がうまく穴にはまらなくなってしまう可能性もあるので慎重に作業していきます。
縦・横の位置が閂にはまるよう計算しながら測る長西さんの眼差しは鋭く、プライドを持って仕事に打ち込まれている職人の気迫がファインダー越しにも伝わりました。
閂(かんぬき)の受け台座を溶接する最適な位置を測りだし、下準備にかかります。
鉄の仮の面に塗ってあるペンキ塗料を剥がし、台座が溶接できるように溶接面を磨きます。
ここがいい加減だと、完成後に閂(かんぬき)がうまく穴にはまらなくなってしまう可能性もあるので慎重に作業していきます。
縦・横の位置が閂にはまるよう計算しながら測る長西さんの眼差しは鋭く、プライドを持って仕事に打ち込まれている職人の気迫がファインダー越しにも伝わりました。
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いよいよ発電機の出番です。
発電機を作動し、受け台座を仮溶接していきます。
この、テレビや映画で見かける鉄骨が火花を散らす溶接は「アーク溶接」と呼ばれ、空気中の放電現象を利用して金属同士をつなげる技法だそうです。
火花を散らしながら金属と金属を焼き付けていく作業は、写真で見ると花火のようで美しいですが実際の現場ではバチバチと大きな音をたてて、ものすごい迫力です!
また仮溶接時には台座の曲りや歪みの取り付けチェックはとても大切だそうで、
細かく何度も何度も位置の確認をされていました。
いよいよ発電機の出番です。
発電機を作動し、受け台座を仮溶接していきます。
この、テレビや映画で見かける鉄骨が火花を散らす溶接は「アーク溶接」と呼ばれ、空気中の放電現象を利用して金属同士をつなげる技法だそうです。
火花を散らしながら金属と金属を焼き付けていく作業は、写真で見ると花火のようで美しいですが実際の現場ではバチバチと大きな音をたてて、ものすごい迫力です!
また仮溶接時には台座の曲りや歪みの取り付けチェックはとても大切だそうで、
細かく何度も何度も位置の確認をされていました。
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受け台座の仮溶接で丸棒閂をセットし、仕上がり具合を繰り返し想定します。
微妙なズレが後々大きな歪みにもなりかねないので、閂受けと鍵受けと丸棒閂とのタッチをハンマーで調整し適切な位置を見つけます。
職人の勘が要求される作業です。
受け台座の仮溶接で丸棒閂をセットし、仕上がり具合を繰り返し想定します。
微妙なズレが後々大きな歪みにもなりかねないので、閂受けと鍵受けと丸棒閂とのタッチをハンマーで調整し適切な位置を見つけます。
職人の勘が要求される作業です。
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仕上がり具合が想定できると、閂受けと鍵受けを溶接で固定していきます。
溶接棒は700℃ぐらいの高温になるのでかなり危険な作業。
手慣れた作業ではあるものの、初心を忘れず緊張感を持って施工されるという長西さん。
一歩間違えれば怪我では済まない大事故に見舞われるかもしれない現場では、少しの気の緩みも許されません。
クロムメッキ材の閂受け台座と基礎材の鉄とを溶接します。
この、溶接マスクをするのは単純に火花から身を守るためでもあり、溶接の際に金属が粉塵になって空地中に飛散することから、それの吸い込みを防ぐ役割もあるのです。
仕上がり具合が想定できると、閂受けと鍵受けを溶接で固定していきます。
溶接棒は700℃ぐらいの高温になるのでかなり危険な作業。
手慣れた作業ではあるものの、初心を忘れず緊張感を持って施工されるという長西さん。
一歩間違えれば怪我では済まない大事故に見舞われるかもしれない現場では、少しの気の緩みも許されません。
クロムメッキ材の閂受け台座と基礎材の鉄とを溶接します。
この、溶接マスクをするのは単純に火花から身を守るためでもあり、溶接の際に金属が粉塵になって空地中に飛散することから、それの吸い込みを防ぐ役割もあるのです。
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高温の熱で溶接部位に酸化物が出るため除去します。
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入念なチェックをしながら、丸棒閂の取付けは完成します。
動作確認は長西さんが納得するまで何度も微調整しながら行われました。
私も触らせていただきましたが、軽い力でスムーズに閂が穴に収まりました。
入念なチェックをしながら、丸棒閂の取付けは完成します。
動作確認は長西さんが納得するまで何度も微調整しながら行われました。
私も触らせていただきましたが、軽い力でスムーズに閂が穴に収まりました。
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次に扉の内側に固定具を設置します。
タテ向きの閂を地面のコンクリートに差し込めるように施工して、扉が規定の位置で固定できるようにします。
4枚ある鉄扉の外側2枚はこの閂でロックできるのです。
こちらも、コンクリートの穴にスムーズに閂が入るように微調整をしながら取り付けていきます。
次に扉の内側に固定具を設置します。
タテ向きの閂を地面のコンクリートに差し込めるように施工して、扉が規定の位置で固定できるようにします。
4枚ある鉄扉の外側2枚はこの閂でロックできるのです。
こちらも、コンクリートの穴にスムーズに閂が入るように微調整をしながら取り付けていきます。
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場所を移動して、裏口の扉に南京錠の閂を付けます。
先程まで作業していた大きなメイン扉とは反対側に取り付けられている裏口は、人が通れるほどの高さの扉です。
扉枠の古い錠前受けを切り落とし、引っかかりを無くします。
次に新しく閂を設置する位置決めをして、扉に閂の丸棒が掛かるように丸棒の太さの穴をあけます。
刃先の細いドリルでアタリを付けた後、ステップドリルで丸棒の太さに削ります。
場所を移動して、裏口の扉に南京錠の閂を付けます。
先程まで作業していた大きなメイン扉とは反対側に取り付けられている裏口は、人が通れるほどの高さの扉です。
扉枠の古い錠前受けを切り落とし、引っかかりを無くします。
次に新しく閂を設置する位置決めをして、扉に閂の丸棒が掛かるように丸棒の太さの穴をあけます。
刃先の細いドリルでアタリを付けた後、ステップドリルで丸棒の太さに削ります。
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設置準備が済むと丸棒閂の溶接施工を行ないます。
仮溶接で位置決め調節したのあと、固定の溶接を行ないます。
ここにはメッキ材の部品を溶接しました。
溶接時に材料の違いで火花の量が異なります。
設置準備が済むと丸棒閂の溶接施工を行ないます。
仮溶接で位置決め調節したのあと、固定の溶接を行ないます。
ここにはメッキ材の部品を溶接しました。
溶接時に材料の違いで火花の量が異なります。
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吊り扉のため揺れ防止のためにガイド(赤矢印)を設置しました。
扉の丸棒閂の南京錠取り付け施工が完成しました。
扉の形状や設置場所に応じた鍵を選ぶため三種類の施工ができました。
規定の扉ではないので施工に使う部品選びや工法も難しい現場だったかと思います。
施主様もご希望通りの仕上がりに喜んでおられ、すばらしい笑顔を見せてくれた長西さんでした。
取材・撮影=廣瀬カメラマン
吊り扉のため揺れ防止のためにガイド(赤矢印)を設置しました。
扉の丸棒閂の南京錠取り付け施工が完成しました。
扉の形状や設置場所に応じた鍵を選ぶため三種類の施工ができました。
規定の扉ではないので施工に使う部品選びや工法も難しい現場だったかと思います。
施主様もご希望通りの仕上がりに喜んでおられ、すばらしい笑顔を見せてくれた長西さんでした。
取材・撮影=廣瀬カメラマン