中京区壬生森町　　スマートロックの取付工事

川井さんは３５歳からこの世界に本格参入された
一見、遅咲きの錠前技師さんのように感じますが
すでに２５年になるその腕前はベテラン職人の域

元々、手に職を付けたいと思っていたところ
知り合いの先輩から鍵の専門学校があって
君に向いているんじゃないか？と教えてもらったことで
二年間専門知識を勉強し、民間資格を取得

当時、東京暮らしで卒業後は
鍵屋の雇われ店長として働いていたそうですが

長野オリンピックがあった年に地元 京都に戻って
「 ひかりロックサービス 」 を立ち上げ本格始動

民間資格と言えど
警察との防犯協力のためちゃんと届出もされ
地域に根差した信頼と実績を積み重ねて来られたからこそ
今もこうやって継続することができているのだと思いました。

スマートロックは
従来のカギで手動開閉するアナログ的なモノではなく

リモコンやスマートフォンを使って
電子的に遠隔操作できるデジタル版のカギとなります。

取付方法は
両面テープを使って貼り付ける 「 後付け型 」 と
今回のような扉に穴を空けるなど
加工して部品を取付ける 「 交換型 」 の２つのタイプがあり

「 後付け型 」 は用途幅が広く
素人の方でも手軽に設置できますが
テープの粘着が劣化していく可能性があります。

ただ、今回のように 「 交換型 」 であれば
プロによる確実な取付けで初期費用が掛かったとしても
長い目で見たときに大きく違ってきます。

技術に関しても
大手には決して負けていないと川井さんは仰ってます。

今回のガラス扉も通常なら
ドアノブ付近にスマートロックを設置しますが
取付幅が狭く、そこには難しかったため

上部に加工して取付けるなんて素人には到底難しく…

しかも、カギはただ取付ければ良い物ではなく
上下左右共に水平垂直に取付けないと
1mmでもズレると鍵が引っかかってスムーズに作動しません。

そういった繊細さと精密さ
何より現場の状況に応じて判断する…

経験という引き出しの多さがモノを言う作業の時にこそ
川井さんのようなカギ職人が必要とされ、その業が光ります。

あらゆるモノが
アナログからデジタルに移行し続けている現代
その影響は鍵業界にも広がりを見せ

今後、スマートロックの需要は増えていくからこそ
時代に取り残されないよう日々勉強ですと

昔から鍵を失くしてはカギ屋さんのお世話になってて
そんなことを思い返してみると縁があったのかな？と
色んな種類の鍵を見るのも好きだと仰っていました。

例え物がデジタルになっていっても
姿勢はいつまでもface to faceのアナログ路線…

ひかりロックサービスさんであれば
カギの相談・困りごとを豊富な経験と知識
そして提案力で必ず解決してくれるはずです。


取材撮影＆文 ： とくおか じゅん