愛知県稲沢市　　家の外壁塗装ペンキ工事

廣松さんは１６歳の時に知り合いから
塗装ペンキ屋がスタッフを募集していることを聞き
はじめはホンの興味本位だったと言います。

『 最初、何が一番大変でしたか？ 』

その質問に廣松さんは真っ先に養生を挙げられました。
養生とは塗装しない箇所に薄いビニールシートのような物を施し
塗料がつかないようにすることです。

塗装面をフラットにするパテを塗る作業１つ取ってもそうで
塗装する面積が増えれば増えるほど
パテや養生する箇所もおのずと増えていきます。

以前、別の塗装ペンキ屋さんの取材の時に聴いた
『 養生七割 』 という言葉があります。

そんな廣松さんに転機が訪れたのが２２～２３歳の頃。

はじめは若さゆえに
ちゃんとした仕事ができるか疑いの目で見ていた家主さんが
廣松さんの手によって仕上げられた塗装を見て感心され

その後も現場で数を重ねていく内に
お客さんからそのような言葉をもらうことが増えたことで
少しずつ自信がつき

稲沢市で独立という道が見えたそうです。

廣松さんは、数多くの現場の中で

養生やパテが雑な職人さんは
塗装も雑だということを目の当たりにされ
塗装が雑ということは後の掃除なども増えてしまうため

常に一手先、二手先を見据えて準備を入念にすることを
いつも心掛けているそうですが

三度塗りが基本の塗装で
一度しか塗らないという所謂 手抜き工事も現実としてあるそうで

仕上がってしまえばお客さんにとって何度塗ったか分からないため
そういった職人さんや業者には注意する必要があります。

『 お金を頂いて仕事をしている以上
キレイなのは当たり前、その先を目指すのがプロ 』

ここまでハッキリと言えるのは
自分の仕事に誇りと自信があって
しっかりと向き合って実直に取り組んでいるからこそだと
その言葉から廣松さんの想いが感じられました。

キャリアや年齢だけで職人さんを判断するのは危険です。
雑な職人さんは何年経っても雑な仕事をします。

しかし、年齢は若くとも技術が備わり、バリバリ動け
しっかりとした志も持っている塗装職人さん。

あなたならどちらの職人さんにお願いしたいですか？


取材撮影＆文 ： とくおか じゅん