愛知県名古屋市　　家の外壁＆屋根塗装

「 なにか飲まれますか？ 」

作業がひと段落した小休止
取材のため少し話を伺おうかと思った時

安藤さんが僕のためだけに自販機まで行って
わざわざ買ってきてくださいました。

朝、約束の時間に到着した時も
今日は取材撮影が入るということで

「 どういう流れが取材しやすいですか？」
「 こっちの壁塗るんで撮りやすいです 」 と

周りにすごく気を使っている謙虚さが
良い意味で職人さんっぽくなく

その素朴な人柄が
言葉だけでなく雰囲気からも滲み出てました。

これまで取材してきた塗装ペンキ屋さんで
ご夫婦で現場に出ている方もいたので

はじめお二人を見た時、安藤さんに
「 奥さんですか？」 と聴くと
「 いえスタッフです 」 と紹介して頂いたのが

かれこれ３年いっしょにやっているという
女性塗装職人の安藤さん　２２歳

元々 飲食店で働いていたこともあって
愛想が良くて話しやすい気さくな感じが
お二人よく似た雰囲気で

安藤さんの指導方法は
修業時代に自分が経験した辛さではなく
仕事が楽しいと現場作業を通じ
まず体感してもらうことを大切にしているそうで

その想いは安藤さんに十分伝わっていて
飲み込みが早くセンスが良いですと
安藤さんも期待を寄せておられました。

「 良い仕事をしてお客さんに喜んでほしい 」

理想を言葉にするのは簡単でも
いざ結果を出して認めてもらうには
それなりの時間も労力も必要になってきます。

安藤さんは修業時代
名古屋城や名古屋駅、マンションなど
公共施設の塗装ペンキ工事をされてきましたが

傍から見ると
名前や規模の大きさだけで凄いと思いがちでも
実際に現場で働く職人さんにとっては

ただ言われたことを
黙々と進めていくだけの作業の連続で
「 ロボットみたいでした… 」と

仕事自体は楽しくなってきてても
肝心のお客さんとの接点がないことに
安藤さんの中でその欲求が高まっていきました。

屋根や外壁の塗装工事は
雨など天候にも大きく影響されるため
お客様に納得して頂いた上で

工期をしっかりと余裕を見て
良い塗料を使って丁寧に仕上げる。

養生だけで丸一日
屋根は遮熱性能の高い塗料で
下塗り合わせて４回が基本。
納得できなければ時に５回塗ることも。

生産性や効率性を重視する
下請け工事ではありえない手間暇をかけ
それが結果となって表れたことで

これからもこのスタイルで
やっていきたいですと仰ってました。