愛知県津島市　　家の増築工事（ベランダリフォーム）

事前に電話で林さんから
『 ベランダをリフォームしました 』 と聴いていて
よくある普通のベランダを新しくされたのかと
勝手に想像していたので、ホント見てビックリしました。

一般家庭のベランダというより、広いテラスのような感じです。

元々ベランダがあった部分から
鉄骨を追加して通路を造り、L字型になっています。

元々はこのように形でした。（※ 上画像）

春には桜の木を見ながらご飯を食べたり
先代が新聞を読んだりしていたそうです。

そしてリフォーム後 （※ 下画像）

こうやって比べると
かなり変わったことが分かりますね。

通路の中はこのようになっています。

右側が増築した住居スペースで玄関ドアがあり
かなり余裕のある通路です。

玄関は西向きでも南向きどちらでもできたので
西向きにされました。

夜、ライトを点けるとトップだけでなく
足元も見やすいようにライトアップされます。

左手に見える格子状の建具にもこだわりがあるそうで
それは後でご説明します。

お風呂場の窓越しに外の景色が見え
外から中が見えないよう通路の木も高さを調節。

夜には星や月を眺めながら
入浴できるようにこのようにされました。

この日はトイレに飾る壁掛けや
トイレットペーパー置き場の位置を確認されていました。

直接 職人さんにご依頼されると
こうやって小さなことも気軽に相談できて
的確の答えを導き出してくださいますので安心ですね。

林さんのその他のこだわりとして
床は桜の木のフローリング材が使われています。

桜は年数が経つにつれて
少しずつ色が変わって風合いが増していきますので
見た目にも楽しめます。

奥さまからお話を聴いていると
とにかく風を通したかったという言葉が何度も出てきて

そのご要望に沿って
林さんがデザインから工事まで提案され
このような形に生まれ変わりました。

窓は増築と共にそのまま移動して再利用。

外から見たときは中の様子が見えにくく
中から見ると外の様子が見えて
奥さまもここにいて誰が来たか分かりますと仰っていました。

外と中でこれだけ見え方が変わるなんて
ホント不思議に感じますし
林さんの技術や経験が存分に発揮されているように感じました。

記念の絵を飾れる専用のスペース。（※ 左画像）

何気ない日常の中に花を添え
夜には専用のスポットライトで絵を引き立てます。

こちらはパントリー（食品庫）（※ 右画像）

とはいっても食品以外にも
ウォークインクローゼットのような
物を掛けたり置いておけたりするくらいの広さで

トイレにしてもお風呂場にしても
その１つ１つがゆったりとした空間に造られているので
どこにいても落ち着いた印象を受けます。

今回 取材を通して
良い大工さんは技術や経験があるだけでなく
住む人の気持ちを考え
思いやりと優しさを兼ね備えた

そんな期待に応えて感動を生み出せる人。
それが本当の良い大工さんではないかと思いました。

良い出会いが良い仕事を生み
良いつながりとしてずっと続いていく・・・

林さんの物腰の柔らかさは
一年ぶりにお会いしても変わってませんでした。


取材撮影＆文 ： とくおか じゅん