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日本の歴史ある文化が好きで
日本に移住し
日本でタイル職人として活動する
ティボ・ダスティン・ジェームズさん
カナダで生まれ育ち
リフォーム業を営む父親の影響で
幼少期から仕事の手伝いをするなど
17歳の時に本格的に職人としてスタートされ
大工仕事からペンキ塗装を経て
カナダの凄腕タイル職人たちの影響を受け
どんどんこの仕事に惹きこまれてゆき、20歳には独立
当時、日本に住んでいたお兄さんに会うために
旅行で来たのがはじまりで
いくつもの町を旅する中でその居心地の良さから
30歳の時に活動の拠点をカナダから日本に変え
言葉もよく分からない異国の地にもかかわらず
ダスティンさんのタイル職人としての創造力は
日本の職人にはない独特の魅力があった為
その後、数々の空間が世に生み出されていきました。
日本の歴史ある文化が好きで
日本に移住し
日本でタイル職人として活動する
ティボ・ダスティン・ジェームズさん
カナダで生まれ育ち
リフォーム業を営む父親の影響で
幼少期から仕事の手伝いをするなど
17歳の時に本格的に職人としてスタートされ
大工仕事からペンキ塗装を経て
カナダの凄腕タイル職人たちの影響を受け
どんどんこの仕事に惹きこまれてゆき、20歳には独立
当時、日本に住んでいたお兄さんに会うために
旅行で来たのがはじまりで
いくつもの町を旅する中でその居心地の良さから
30歳の時に活動の拠点をカナダから日本に変え
言葉もよく分からない異国の地にもかかわらず
ダスティンさんのタイル職人としての創造力は
日本の職人にはない独特の魅力があった為
その後、数々の空間が世に生み出されていきました。
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まずはライブハウス
壁や床だけでなく天井に至るまで
全面タイル張りというとても珍しい現場ということと
手掛けたのがカナダ人職人ということで
テレビ番組でも紹介されました。
ダスティンさんはこれまでカフェやレストランなど
タイルを使ってお店の特徴を引き出した
店舗工事をいくつも手掛けてこられ
こういったお任せの現場はダスティンさんにとって
タイルの良さを最大限に引き出すことができる
言わば真骨頂と呼ぶべきところです。
まずはライブハウス
壁や床だけでなく天井に至るまで
全面タイル張りというとても珍しい現場ということと
手掛けたのがカナダ人職人ということで
テレビ番組でも紹介されました。
ダスティンさんはこれまでカフェやレストランなど
タイルを使ってお店の特徴を引き出した
店舗工事をいくつも手掛けてこられ
こういったお任せの現場はダスティンさんにとって
タイルの良さを最大限に引き出すことができる
言わば真骨頂と呼ぶべきところです。
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そしてリフォーム業に携わってきた経験から
大工仕事も卒なくこなす職人さんで
こちらの現場では
タイル張り作業だけでなく棚や机も製作
そしてリフォーム業に携わってきた経験から
大工仕事も卒なくこなす職人さんで
こちらの現場では
タイル張り作業だけでなく棚や机も製作
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山梨県富士河口湖町付近にある
緑に囲まれたこちらの宿泊施設では
元々、古民家だったモノを
改装リフォーム工事をされたそうで
朽ちてボロボロだったウッドデッキは
ご覧のようにキレイにつくり直され(下画像)
ハイシーズンには予約殺到となるほどの人気に…
山梨県富士河口湖町付近にある
緑に囲まれたこちらの宿泊施設では
元々、古民家だったモノを
改装リフォーム工事をされたそうで
朽ちてボロボロだったウッドデッキは
ご覧のようにキレイにつくり直され(下画像)
ハイシーズンには予約殺到となるほどの人気に…
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玄関もドアも含めて一新!
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こちらのお部屋はお客さんのご要望により
丸形の窓を新たに設ける工事をされるなど
ダスティンさんが
“単なるタイル職人” ではなく
“個性的で魅力的な空間づくり” に
長けた職人さんであることが分かります。
こちらのお部屋はお客さんのご要望により
丸形の窓を新たに設ける工事をされるなど
ダスティンさんが
“単なるタイル職人” ではなく
“個性的で魅力的な空間づくり” に
長けた職人さんであることが分かります。
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日本ではユニットバスが主流ですが
ダスティンさんが目指すのは
タイルを使ってお洒落でカッコ良く
更に上品さも兼ね備えた空間を生み出すことで
その魅力をもっともっと日本で広めていくこと
「難しい現場や変わった現場だと燃える」という
イマジネーションの広さと
そのチャレンジ精神溢れる想いの中には
ダスティンさんにとって単なる1つの仕事ではなく
1つの作品を残していきたいという
タイル仕事への誇りと深い愛情が詰まっています。
日本ではユニットバスが主流ですが
ダスティンさんが目指すのは
タイルを使ってお洒落でカッコ良く
更に上品さも兼ね備えた空間を生み出すことで
その魅力をもっともっと日本で広めていくこと
「難しい現場や変わった現場だと燃える」という
イマジネーションの広さと
そのチャレンジ精神溢れる想いの中には
ダスティンさんにとって単なる1つの仕事ではなく
1つの作品を残していきたいという
タイル仕事への誇りと深い愛情が詰まっています。
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そんなダスティンさんに実際に会って
職人としての仕事姿をカメラに収めつつ
更にお話を伺い人としての魅力に迫るため
富士河口湖町にある新築注文住宅工事に伴う
お風呂場のタイル張りをされているということで
早速 現場にお邪魔しました。
ジョリパッドが塗られた外壁で構成され
各部屋それぞれ大きな窓があるのが特徴で
現場が河口湖町の山を登った所だったこともあって
富士山がハッキリと見える
フォトジェニックなロケーション!
家の中に入らせてもらうと
とても羨ましくなるほどの広々とした空間で…
そんなダスティンさんに実際に会って
職人としての仕事姿をカメラに収めつつ
更にお話を伺い人としての魅力に迫るため
富士河口湖町にある新築注文住宅工事に伴う
お風呂場のタイル張りをされているということで
早速 現場にお邪魔しました。
ジョリパッドが塗られた外壁で構成され
各部屋それぞれ大きな窓があるのが特徴で
現場が河口湖町の山を登った所だったこともあって
富士山がハッキリと見える
フォトジェニックなロケーション!
家の中に入らせてもらうと
とても羨ましくなるほどの広々とした空間で…
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到着時には全体の8割ほど仕上がっていた為
まず見させていただきましたが
これだけ大きなお家なのだから
当然、お風呂場も規格外の広さでした。
二階に設けられた浴室スペースは
トイレ、洗面台、浴槽、シャワールームと
それぞれがドアで区切られることなく
1つの空間として成り立っていて
防水工事もダスティンさん自身でされたそうです。
お風呂場にもこだわりたいという
こちらの依頼主さんは外国人の方で
理想を形作れるタイル屋さんを探していた所
巡り巡った偶然の出会いから
ダスティンさんの存在を知ったことがキッカケで
今回の工事をお願いされました。
到着時には全体の8割ほど仕上がっていた為
まず見させていただきましたが
これだけ大きなお家なのだから
当然、お風呂場も規格外の広さでした。
二階に設けられた浴室スペースは
トイレ、洗面台、浴槽、シャワールームと
それぞれがドアで区切られることなく
1つの空間として成り立っていて
防水工事もダスティンさん自身でされたそうです。
お風呂場にもこだわりたいという
こちらの依頼主さんは外国人の方で
理想を形作れるタイル屋さんを探していた所
巡り巡った偶然の出会いから
ダスティンさんの存在を知ったことがキッカケで
今回の工事をお願いされました。
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確かに、広さもさることながら
今まで様々な土地で新築やリフォームの現場など
それなりに取材を重ねてきた自分としても
ユニットバスが主流の日本では
到底 観たことも感じたこともない光景でした…
その一番の要因は
なんといっても大理石調のタイルで構成された壁面で
宛らどこかの国の王族の家にある浴室のような
そんな上品で高貴な雰囲気が漂っていました。
確かに、広さもさることながら
今まで様々な土地で新築やリフォームの現場など
それなりに取材を重ねてきた自分としても
ユニットバスが主流の日本では
到底 観たことも感じたこともない光景でした…
その一番の要因は
なんといっても大理石調のタイルで構成された壁面で
宛らどこかの国の王族の家にある浴室のような
そんな上品で高貴な雰囲気が漂っていました。
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浴槽とシャワールーム
湯船に浸かりながら富士山を眺めることができます。
浴槽とシャワールーム
湯船に浸かりながら富士山を眺めることができます。
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排水溝や小物置き場まで
その1つ1つがダスティンさんのこだわりによって
形づくられていて…
排水溝や小物置き場まで
その1つ1つがダスティンさんのこだわりによって
形づくられていて…
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こちらの面の壁は
一枚のサイズが 1200×600、15mm厚のタイルと
大きい分 重さもあることから
数名の職人さんで力を合わせて張ったそうで
しかも、ダスティンさんは
いつもタイルの模様を合わせているということで
お客さんがその仕事ぶりに惚れ込んだという
クオリティの高さと緻密なこだわりが光ります。
こちらの面の壁は
一枚のサイズが 1200×600、15mm厚のタイルと
大きい分 重さもあることから
数名の職人さんで力を合わせて張ったそうで
しかも、ダスティンさんは
いつもタイルの模様を合わせているということで
お客さんがその仕事ぶりに惚れ込んだという
クオリティの高さと緻密なこだわりが光ります。
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どのようにしてこの空間が生まれたのか?
そして、他のタイル職人にはない
ダスティンさんのこだわりを探るべく
作業の様子を見学させていただきました。
通常、タイル張りの工程は
寸法を測って、タイルを適した形にカットし、
モルタルを塗って、壁に張り付ける…
この作業の繰り返しによって出来上がりますが
ダスティンさんはこれだけで終わりません。
どのようにしてこの空間が生まれたのか?
そして、他のタイル職人にはない
ダスティンさんのこだわりを探るべく
作業の様子を見学させていただきました。
通常、タイル張りの工程は
寸法を測って、タイルを適した形にカットし、
モルタルを塗って、壁に張り付ける…
この作業の繰り返しによって出来上がりますが
ダスティンさんはこれだけで終わりません。
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タイルをカットした後は
更にグラインダーを使って
タイルとタイルが重なる面を斜めに削ります。
こうすることで収まりがキレイになり
見栄えが全然変わってくるそうで…
タイルをカットした後は
更にグラインダーを使って
タイルとタイルが重なる面を斜めに削ります。
こうすることで収まりがキレイになり
見栄えが全然変わってくるそうで…
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表面がこちら…
削らなければ
タイル同士のラインが区切られて見えてしまうものが
ひと手間加えるだけで繋がったようになります。
ただ、この作業をすべてのタイルにするとなると
かなりの手間と時間がかかりますが
“良いモノをつくりたい” という想いを持つ
ダスティンさんは決してこの工程を端折らず
最後まで徹底されています。
表面がこちら…
削らなければ
タイル同士のラインが区切られて見えてしまうものが
ひと手間加えるだけで繋がったようになります。
ただ、この作業をすべてのタイルにするとなると
かなりの手間と時間がかかりますが
“良いモノをつくりたい” という想いを持つ
ダスティンさんは決してこの工程を端折らず
最後まで徹底されています。
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そして、タイルを張った後は
タイル専用の
レベリングクリップや楔を使って固定
そして、タイルを張った後は
タイル専用の
レベリングクリップや楔を使って固定
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こうすることで高さや目地の幅が均一になり
見た目にも美しいタイルが仕上がります
こうすることで高さや目地の幅が均一になり
見た目にも美しいタイルが仕上がります
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タイル職人としての経験値が高くても
言葉もよく分からない異国の地で
働いて生活するというのは大変にもかかわらず
ダスティンさんの中ではまったく不安はなく
日本で独立する前に務めていたリフォーム会社では
周りが皆 日本人という環境だったことで
言葉にも徐々に馴染んでいったそうで
独立してからは特に日本在住の外国の人たちから
その手腕が高く評価され自然と人と仕事が繋がっていき
今後は日本の方に海外のスタイルを知って興味を持ち
タイルの素晴らしさを知ってほしいと仰ってました。
タイル職人としての経験値が高くても
言葉もよく分からない異国の地で
働いて生活するというのは大変にもかかわらず
ダスティンさんの中ではまったく不安はなく
日本で独立する前に務めていたリフォーム会社では
周りが皆 日本人という環境だったことで
言葉にも徐々に馴染んでいったそうで
独立してからは特に日本在住の外国の人たちから
その手腕が高く評価され自然と人と仕事が繋がっていき
今後は日本の方に海外のスタイルを知って興味を持ち
タイルの素晴らしさを知ってほしいと仰ってました。
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その目標を実現させるために必要不可欠なのが
共に歩み、支えとなっている奥さんの存在…
普段は大人しい性格だというダスティンさんが
自ら積極的にアプローチをするほど好きになり
互いのフィーリングが合っていたことで
結婚に至るまでのプロセスがとても早かったそうです。
結婚後、しばらくは東京で暮らすも
人の多さや忙しなさから解放されるため
旅行で訪れた富士河口湖町で
町の雰囲気や夏場クーラーがいらない環境が気に入り
富士河口湖町近くの鳴沢村に引っ越され
古民家を自ら改装工事をして住んでおられます。
「納豆も好きでよく食べます」 と
言葉の端々から本当に日本好きが溢れるダスティンさん
日本人以上に日本を愛する
超腕利きの職人さんがまた一人、記憶に刻まれました。
取材撮影&文 :
とくおか じゅん
その目標を実現させるために必要不可欠なのが
共に歩み、支えとなっている奥さんの存在…
普段は大人しい性格だというダスティンさんが
自ら積極的にアプローチをするほど好きになり
互いのフィーリングが合っていたことで
結婚に至るまでのプロセスがとても早かったそうです。
結婚後、しばらくは東京で暮らすも
人の多さや忙しなさから解放されるため
旅行で訪れた富士河口湖町で
町の雰囲気や夏場クーラーがいらない環境が気に入り
富士河口湖町近くの鳴沢村に引っ越され
古民家を自ら改装工事をして住んでおられます。
「納豆も好きでよく食べます」 と
言葉の端々から本当に日本好きが溢れるダスティンさん
日本人以上に日本を愛する
超腕利きの職人さんがまた一人、記憶に刻まれました。
取材撮影&文 :
とくおか じゅん