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昭和から数えて、平成、令和となり職人の世界も最近は効率よく学んで早く一人前になる。
というような風潮もあるみたいですね?
顕著な世界は寿司職人の世界でしょうか?
学校に通って数ヶ月で寿司職人になれると謳っている学校もあります。
それもそうです。
昭和が終わってもう34年になりました。
学び方も変わり、働き方も変わりました。
確かに「技術」は身につきますが「経験」は長い年月の積み重ねが刻み込まれたもので、これは学校で学べるものではありません。
知識と経験が豊富な親方の元で厳しい修行をして、認められてこそ一流の職人の第一歩となると私は思います。
昭和から数えて、平成、令和となり職人の世界も最近は効率よく学んで早く一人前になる。
というような風潮もあるみたいですね?
顕著な世界は寿司職人の世界でしょうか?
学校に通って数ヶ月で寿司職人になれると謳っている学校もあります。
それもそうです。
昭和が終わってもう34年になりました。
学び方も変わり、働き方も変わりました。
確かに「技術」は身につきますが「経験」は長い年月の積み重ねが刻み込まれたもので、これは学校で学べるものではありません。
知識と経験が豊富な親方の元で厳しい修行をして、認められてこそ一流の職人の第一歩となると私は思います。
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今日ご紹介する塗装職人SHPの田中さんは、職人歴30年以上の大ベテランです。
職人になったキッカケは、お父さんが経営されていた塗装会社に入った事でした。
修行時代のお話を聞かせていただいたのですが、自分の子供だからと特別扱いをする様な事もなく、厳しいものだとおっしゃってました。
若い頃はきっと大変な苦労をされたと思うのですが、その厳しさこそ愛情の裏返しなんでしょうね。
「当時はキツい事も多く大変でしたが、厳しく教えてもらってよかった」とおっしゃっていました。
取材中田中さんの仕事ぶり、技術、話し方一つとってみても、一流職人の器の大きさを感じる瞬間が沢山ありました。
今日ご紹介する塗装職人SHPの田中さんは、職人歴30年以上の大ベテランです。
職人になったキッカケは、お父さんが経営されていた塗装会社に入った事でした。
修行時代のお話を聞かせていただいたのですが、自分の子供だからと特別扱いをする様な事もなく、厳しいものだとおっしゃってました。
若い頃はきっと大変な苦労をされたと思うのですが、その厳しさこそ愛情の裏返しなんでしょうね。
「当時はキツい事も多く大変でしたが、厳しく教えてもらってよかった」とおっしゃっていました。
取材中田中さんの仕事ぶり、技術、話し方一つとってみても、一流職人の器の大きさを感じる瞬間が沢山ありました。
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現在田中さんの会社SHPでは弟の道也さん(写真右)と磯部さん(写真左)の3人で現場に立っています。
将来的には人材を増やして事業拡大もしたいとおっしゃっていました。
親と担任は自分で選ぶ事はできませんが、師匠は自分で選ぶことが出来ます。
誰の元で学ぶかという事はとても大切な事です。
若い人で塗装職人になりたい人が田中さんの元にぜひ来て欲しいと思いました。
私自身も、もしカメラマンで食えなくなったら田中さんのところで塗装職人の修行をしようかな?と思ったくらいです!
現在田中さんの会社SHPでは弟の道也さん(写真右)と磯部さん(写真左)の3人で現場に立っています。
将来的には人材を増やして事業拡大もしたいとおっしゃっていました。
親と担任は自分で選ぶ事はできませんが、師匠は自分で選ぶことが出来ます。
誰の元で学ぶかという事はとても大切な事です。
若い人で塗装職人になりたい人が田中さんの元にぜひ来て欲しいと思いました。
私自身も、もしカメラマンで食えなくなったら田中さんのところで塗装職人の修行をしようかな?と思ったくらいです!
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さて、だいぶ前置きが長くなってしまいましたが、今日の現場は千葉県市川市の集合住宅のドアの塗装工事の紹介になります。
建物全体、壁や雨どい等あらかた終わっており、取材した日はドアの塗装工事になります。
向かい合わせに建てられた2棟分、部屋はメゾネットタイプの物件です。
さて、だいぶ前置きが長くなってしまいましたが、今日の現場は千葉県市川市の集合住宅のドアの塗装工事の紹介になります。
建物全体、壁や雨どい等あらかた終わっており、取材した日はドアの塗装工事になります。
向かい合わせに建てられた2棟分、部屋はメゾネットタイプの物件です。
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施工前に、塗装の下地作りのためヤスリがけ等して、古い塗装を剥がしてから作業するのですが、私が到着した時には下地作りが終わってしまっていたので、田中さんからいただいた作業前の写真がこちらになります。
以前取材させていただいた塗装職人さんの現場で見た、錆びたトタンの壁も、カメラマン的にはいい味がしてましたが、このドアもなかなか良い味を醸し出してます。
モデルさんを立たせて写真を撮りたくなってしまうドアなのですが、外壁塗装が新しくなったのに合わせて、塗装していきます。
施工前に、塗装の下地作りのためヤスリがけ等して、古い塗装を剥がしてから作業するのですが、私が到着した時には下地作りが終わってしまっていたので、田中さんからいただいた作業前の写真がこちらになります。
以前取材させていただいた塗装職人さんの現場で見た、錆びたトタンの壁も、カメラマン的にはいい味がしてましたが、このドアもなかなか良い味を醸し出してます。
モデルさんを立たせて写真を撮りたくなってしまうドアなのですが、外壁塗装が新しくなったのに合わせて、塗装していきます。
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塗装=塗る作業というイメージですが。
大切なのは塗る事以上に剥がす作業が大事になります。
特に今回のような「塗り直し」の場合は、古い塗料の塗膜をどれだけ綺麗に剥がせるかが仕上がりに繋がってきます。
こんな感じのドアはもう最近めっきり見かけなくなりましたね?
板チョコの様な立体感のあるデザインに、ヨーロッパの家具の装飾にありそうなデザインのドアノブ。
高度経済成長期からバブルの頃の、景気の良い日本の時代背景を感じます。
ドアの装飾について上手く言語化できないので、ネットで調べてみたのですが、この手のドアはもうビンテージ扱いになっています。
シンプルなドアに比べて、かなり手間が掛かりますがヘラやヤスリを使い細かいところまで、丁寧に丁寧に塗料を剥がしていきます。
面積の大きいところは電動工具も駆使していきます。
塗装=塗る作業というイメージですが。
大切なのは塗る事以上に剥がす作業が大事になります。
特に今回のような「塗り直し」の場合は、古い塗料の塗膜をどれだけ綺麗に剥がせるかが仕上がりに繋がってきます。
こんな感じのドアはもう最近めっきり見かけなくなりましたね?
板チョコの様な立体感のあるデザインに、ヨーロッパの家具の装飾にありそうなデザインのドアノブ。
高度経済成長期からバブルの頃の、景気の良い日本の時代背景を感じます。
ドアの装飾について上手く言語化できないので、ネットで調べてみたのですが、この手のドアはもうビンテージ扱いになっています。
シンプルなドアに比べて、かなり手間が掛かりますがヘラやヤスリを使い細かいところまで、丁寧に丁寧に塗料を剥がしていきます。
面積の大きいところは電動工具も駆使していきます。
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剥がしの作業中に田中さんが面白いものをつかってました。
謎のモジャモジャしたもの。
気になったので聞いてみると、紙やすりの一種らしく、平面の紙やすりよりも作業時に使える表面積が広く、凹凸のある面も素早く綺麗に仕上げられるとの事。
他にも、塗装職人にとって1番の仕事道具の刷毛や筆をしまっておくためのこの入れ物も、私にとっては新しい発見でした。
中には塗料が落とせる様に溶剤が入っていて、手入れがしやすくなっています。
剥離が終わった後は、いよいよ塗装に入ります。
剥がしの作業中に田中さんが面白いものをつかってました。
謎のモジャモジャしたもの。
気になったので聞いてみると、紙やすりの一種らしく、平面の紙やすりよりも作業時に使える表面積が広く、凹凸のある面も素早く綺麗に仕上げられるとの事。
他にも、塗装職人にとって1番の仕事道具の刷毛や筆をしまっておくためのこの入れ物も、私にとっては新しい発見でした。
中には塗料が落とせる様に溶剤が入っていて、手入れがしやすくなっています。
剥離が終わった後は、いよいよ塗装に入ります。
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今回はドイツ製の塗料を使っていきます。
ちなみに、HOLZ=木
PROTEKTORは=保護と言う意味になります。
さらに説明文には環境や人体に優しいというようなことが書いてありました。
塗料だけでなく、高圧洗浄機などドイツ製品は丈夫で性能も良いと仰ってました。
長いキャリアの中で感じたことはなんですか?と田中さんに質問してみたのですが、道具の進歩によって作業内容が大きく変わったとの事でした。
職人にとって「腕」も大事ですが同じくらい「道具」も重要です。
今回はドイツ製の塗料を使っていきます。
ちなみに、HOLZ=木
PROTEKTORは=保護と言う意味になります。
さらに説明文には環境や人体に優しいというようなことが書いてありました。
塗料だけでなく、高圧洗浄機などドイツ製品は丈夫で性能も良いと仰ってました。
長いキャリアの中で感じたことはなんですか?と田中さんに質問してみたのですが、道具の進歩によって作業内容が大きく変わったとの事でした。
職人にとって「腕」も大事ですが同じくらい「道具」も重要です。
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さて塗装というのは予備知識の無い方からすると、「美観を取り戻す」事に目がいきがちですが、大切な目的は素材を守る事です。
木であれば、湿気から木を守り防カビ効果であったり、逆に乾燥からのひび割れを防ぎます。
鉄であれば防錆といったように。
ビンテージに区分けされてしまうほどのドアなので、素人目にもかなり木の水分が抜けてるように見えました。
これからも長い時間、居住者を守るために塗装が開始されていきます。
手には三種類の用途別の刷毛を用意し、手際良く塗っていきます。
さて塗装というのは予備知識の無い方からすると、「美観を取り戻す」事に目がいきがちですが、大切な目的は素材を守る事です。
木であれば、湿気から木を守り防カビ効果であったり、逆に乾燥からのひび割れを防ぎます。
鉄であれば防錆といったように。
ビンテージに区分けされてしまうほどのドアなので、素人目にもかなり木の水分が抜けてるように見えました。
これからも長い時間、居住者を守るために塗装が開始されていきます。
手には三種類の用途別の刷毛を用意し、手際良く塗っていきます。
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十戸分のドアを3人で手分けしながら塗っていくのですが、途中で道也さんがドアの塗装から離れて足場を上がっていくので追いかけてみました。
雨どいや、組んだ足場を安定させるために、建物の壁で足場を支えるところのちょっとした塗装の剥がれなど細かく細かく修正していきます。
正直そんなところ誰も見ないんじゃない?と100人中100人が思う箇所です。
十戸分のドアを3人で手分けしながら塗っていくのですが、途中で道也さんがドアの塗装から離れて足場を上がっていくので追いかけてみました。
雨どいや、組んだ足場を安定させるために、建物の壁で足場を支えるところのちょっとした塗装の剥がれなど細かく細かく修正していきます。
正直そんなところ誰も見ないんじゃない?と100人中100人が思う箇所です。
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ですが、道也さんいわく。
「たとえ誰も見ないところでもキッチリ仕事しないと気がすまないし、それが職人の仕事です!」とおっしゃってい
ました。
道也さんだけでなく、田中さんも同様に「手を抜かない事が一番大切」と。
塗装屋さんは一番最後まで現場にいるいわゆる「仕上げ」を担っています。
「仕上げ」=「見栄え」
職人としての仕事に対する、誇りや品質の高さは当たり前。
ですが、それ以上に住む人に対しての想いを言葉の温度から感じました。
私が取材したからといったパフォーマンスでは無く、信念からこの言葉が出てくるというのが「ええ職人」の証で
す。
ですが、道也さんいわく。
「たとえ誰も見ないところでもキッチリ仕事しないと気がすまないし、それが職人の仕事です!」とおっしゃってい
ました。
道也さんだけでなく、田中さんも同様に「手を抜かない事が一番大切」と。
塗装屋さんは一番最後まで現場にいるいわゆる「仕上げ」を担っています。
「仕上げ」=「見栄え」
職人としての仕事に対する、誇りや品質の高さは当たり前。
ですが、それ以上に住む人に対しての想いを言葉の温度から感じました。
私が取材したからといったパフォーマンスでは無く、信念からこの言葉が出てくるというのが「ええ職人」の証で
す。
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では、何故パフォーマンスじゃないと言い切れるのか?
それはお仕事の様子を見ていてとても自然体だったからです。
何かやってやろうと思うとその意図が、身体や表情に出るものですし肌感で感じるものです。
動きに淀みのない、私なんかまるでいないかのように黙々と塗り続ける3人の姿はとても自然で、違和感のないものでした。
では、何故パフォーマンスじゃないと言い切れるのか?
それはお仕事の様子を見ていてとても自然体だったからです。
何かやってやろうと思うとその意図が、身体や表情に出るものですし肌感で感じるものです。
動きに淀みのない、私なんかまるでいないかのように黙々と塗り続ける3人の姿はとても自然で、違和感のないものでした。
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この日は梅雨の合間で湿度も高く、ドアは計3回塗ったのですが塗料が乾く間もやる事はたくさんあります。
壁を塗装した時に動かしたり、物置きの位置を直したり、エアコンのホースを設置し直したり。
合間を見て田中さんは、ドアをチェックして周り、小さなタレや塗りムラを見つけては修正にはいります。
本当に妥協と言う言葉がありませんでした!
この日は梅雨の合間で湿度も高く、ドアは計3回塗ったのですが塗料が乾く間もやる事はたくさんあります。
壁を塗装した時に動かしたり、物置きの位置を直したり、エアコンのホースを設置し直したり。
合間を見て田中さんは、ドアをチェックして周り、小さなタレや塗りムラを見つけては修正にはいります。
本当に妥協と言う言葉がありませんでした!
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そしてこちらが3度目の塗布が終わった後のドアになります。
まだ塗料が乾ききってない為、少し艶がありますが、落ち着きのあるダークブラウンに仕上がりました!
この物件がまだ新しかった頃、きっとこんな色だったのではないでしょうか?
そしてこちらが3度目の塗布が終わった後のドアになります。
まだ塗料が乾ききってない為、少し艶がありますが、落ち着きのあるダークブラウンに仕上がりました!
この物件がまだ新しかった頃、きっとこんな色だったのではないでしょうか?
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施工後の写真にはなりますが、他の部位のお仕事もご紹介いたします。
先ずは「破風」の塗装の様子です。
破風それなりに漢字は読めるほうですが、初見で思わず「ん?」となる字面の漢字ですが、そのまま素直に「はふ」と読みます。
施工後の写真にはなりますが、他の部位のお仕事もご紹介いたします。
先ずは「破風」の塗装の様子です。
破風それなりに漢字は読めるほうですが、初見で思わず「ん?」となる字面の漢字ですが、そのまま素直に「はふ」と読みます。
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そして、外壁部分の「玉吹き塗装」です。
このでこぼこした表面です。
なぜこのでこぼこにするのか?
それは壁の耐久性を上げることと美観の向上が目的です。
塗装前に地震などでヒビが入っていた部分も、下地を作りヒビを埋めた後この玉吹き塗装で保護します。
(枠線の中にヒビがうっすら確認できます。)
ちなみにここも建物の裏側で、基本的に人が立ち入らない箇所ですが、しっかり綺麗になっています!
そして、外壁部分の「玉吹き塗装」です。
このでこぼこした表面です。
なぜこのでこぼこにするのか?
それは壁の耐久性を上げることと美観の向上が目的です。
塗装前に地震などでヒビが入っていた部分も、下地を作りヒビを埋めた後この玉吹き塗装で保護します。
(枠線の中にヒビがうっすら確認できます。)
ちなみにここも建物の裏側で、基本的に人が立ち入らない箇所ですが、しっかり綺麗になっています!
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正直、玉吹きの模様も職人の仕事に携わるまで、気にも留めなかった部分でした。
こういうでこぼこした壁材があって、それを塗装してるだけと思ってましたが、これが実は塗装技術によって生まれると知ったらちょっと驚きませんか?
模様も色々作れるとの事ですが、塗装技術の中でも職人の腕が試されます。
現代では技術も進み、建築工程も工場で作った部品を組むだけという、簡略化が進み外壁もパネルなどが使われることも多くなり便利になった一方で、こうした匠の技が活かされる場面が減ってきているのも確かです。
こうした技術は絶えることなく継承されてほしいものです。
正直、玉吹きの模様も職人の仕事に携わるまで、気にも留めなかった部分でした。
こういうでこぼこした壁材があって、それを塗装してるだけと思ってましたが、これが実は塗装技術によって生まれると知ったらちょっと驚きませんか?
模様も色々作れるとの事ですが、塗装技術の中でも職人の腕が試されます。
現代では技術も進み、建築工程も工場で作った部品を組むだけという、簡略化が進み外壁もパネルなどが使われることも多くなり便利になった一方で、こうした匠の技が活かされる場面が減ってきているのも確かです。
こうした技術は絶えることなく継承されてほしいものです。
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田中さんは「塗装技能士一級」という塗装の国家資格も保有しています。
国家資格というだけあり、技能面や筆記等試験内容も国家資格に見合うもので、年一回の試験の為に、現場で働いた後も勉強したり、試験用の技術の鍛錬も続けなければいけません。
この資格が無くても塗装の仕事はできますが、この資格を保有してるのは仕事に対し真摯であり努力を怠らなかった「ええ職人」と言うわけです!
千葉県内で、住宅の塗装でお悩み中の皆様。
確かな腕と仕上がりをお求めでしたら「外壁塗装」「SHP」「千葉県」この三つの検索ワードでええ職人田中さんが貴方の元へお伺いいたします!
撮影・記事=夏井カメラマン
田中さんは「塗装技能士一級」という塗装の国家資格も保有しています。
国家資格というだけあり、技能面や筆記等試験内容も国家資格に見合うもので、年一回の試験の為に、現場で働いた後も勉強したり、試験用の技術の鍛錬も続けなければいけません。
この資格が無くても塗装の仕事はできますが、この資格を保有してるのは仕事に対し真摯であり努力を怠らなかった「ええ職人」と言うわけです!
千葉県内で、住宅の塗装でお悩み中の皆様。
確かな腕と仕上がりをお求めでしたら「外壁塗装」「SHP」「千葉県」この三つの検索ワードでええ職人田中さんが貴方の元へお伺いいたします!
撮影・記事=夏井カメラマン