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シート屋さん?ダイノック屋さん?
鳶職、ペンキ屋さん、左官屋さん。
大工さんに、屋根の葺き替え屋さんに、防水工事の職人さん。
水道屋さんに内装のクロス貼り職人等。
職人さんの仕事も多岐に分かれ、ええ職人ドットコムでも43種類の職種に分かれて職人さんをご案内してます。
その中でもどんなお仕事なのかパッとイメージしにくい職種の1つがシート屋さんだと思います。
今回は現場でも他の職種の職人さんからシート屋さん?と聞き返されることもある、シート屋さん。またの名を
「ダイノック屋」さんについて深掘りしていきます。
シート屋さん?ダイノック屋さん?
鳶職、ペンキ屋さん、左官屋さん。
大工さんに、屋根の葺き替え屋さんに、防水工事の職人さん。
水道屋さんに内装のクロス貼り職人等。
職人さんの仕事も多岐に分かれ、ええ職人ドットコムでも43種類の職種に分かれて職人さんをご案内してます。
その中でもどんなお仕事なのかパッとイメージしにくい職種の1つがシート屋さんだと思います。
今回は現場でも他の職種の職人さんからシート屋さん?と聞き返されることもある、シート屋さん。またの名を
「ダイノック屋」さんについて深掘りしていきます。
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百聞は一見にしかずではありませんが、まずはシート屋さんのお仕事のビフォーアフターを見てください。
百聞は一見にしかずではありませんが、まずはシート屋さんのお仕事のビフォーアフターを見てください。
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この通りダークブラウンのドアがたった1時間でこの通りです!
たった1時間ですよ?
早いですよね?そしてきれいです!
たった今納品されたドアだと言ったら、全員が信じてしまうくらい傷一つ無い新品のドアのように生まれ変わりま
した!
このようにシート屋さんという職人さんは、ドアや内装。
そして什器(お店で使う陳列棚)等に様々なシートを貼ってイメージをガラリと変えてしまう職人さんです。
そしてこのシートの事をダイノックと言うので、ダイノック屋さんと呼称されることもあります。
※ダイノックシートはアメリカの会社3M社の商品名で、同様の商品にサンゲツのリアテックシートという商品もあ
ります
この通りダークブラウンのドアがたった1時間でこの通りです!
たった1時間ですよ?
早いですよね?そしてきれいです!
たった今納品されたドアだと言ったら、全員が信じてしまうくらい傷一つ無い新品のドアのように生まれ変わりま
した!
このようにシート屋さんという職人さんは、ドアや内装。
そして什器(お店で使う陳列棚)等に様々なシートを貼ってイメージをガラリと変えてしまう職人さんです。
そしてこのシートの事をダイノックと言うので、ダイノック屋さんと呼称されることもあります。
※ダイノックシートはアメリカの会社3M社の商品名で、同様の商品にサンゲツのリアテックシートという商品もあ
ります
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今回取材をさせて頂いたのは、東京都府中市を中心に、活躍されてるシート職人。
Get upの渡辺さんです。
渡辺さんは職人歴10年。
人当たりも良く爽やかな好青年という言葉をよく耳にすると思いますが、まさにこの言葉をそのまま表した様な職人さんです!
もし私が清涼飲料水のコマーシャルを作るディレクターで職人さんをテーマに広告作るなら間違いなくキャスティングしてしまうでしょう!
さて、シート屋さんって他の内装屋さんや壁紙を貼る職人さんと何が違うの?
と、思われる方もたくさんいらっしゃるかと思います。
では、簡単にご説明させていただきます。
まず、シート屋さんは一般家庭のお部屋に貼るような「壁紙」を貼る職種ではありません。
身近なもので言うと、マンションなどの金属のドアやエレベーターの内側。
そしてエントランス等。
飲食店やアパレルショップの内外装等々。
気が付かないだけで、シート屋さんが手掛けてるところが実はたくさんあります。
お客様のイメージに合わせて金属製などの壁を木目調やレンガ調にしたいというような要望に応える職人さんで
す。
ただこういう場所も経年劣化でシートが剥がれたりしてくるのでそういった補修、貼り替えもシート屋さんのお仕事の一つです。
今では素人でも気軽に模様替えできる様に100円ショップにも同様のシートが沢山売ってますよね?
我が家もアイボリー系のキッチンの収納扉を木目調にイメチェンしました。
ただ、これが素人には難しいのです。
シワになったり、気泡が入ったり破れてしまったりと。
コレをビシッと綺麗に仕上げる様子を見ていてプロって凄いなと。
今回取材をさせて頂いたのは、東京都府中市を中心に、活躍されてるシート職人。
Get upの渡辺さんです。
渡辺さんは職人歴10年。
人当たりも良く爽やかな好青年という言葉をよく耳にすると思いますが、まさにこの言葉をそのまま表した様な職人さんです!
もし私が清涼飲料水のコマーシャルを作るディレクターで職人さんをテーマに広告作るなら間違いなくキャスティングしてしまうでしょう!
さて、シート屋さんって他の内装屋さんや壁紙を貼る職人さんと何が違うの?
と、思われる方もたくさんいらっしゃるかと思います。
では、簡単にご説明させていただきます。
まず、シート屋さんは一般家庭のお部屋に貼るような「壁紙」を貼る職種ではありません。
身近なもので言うと、マンションなどの金属のドアやエレベーターの内側。
そしてエントランス等。
飲食店やアパレルショップの内外装等々。
気が付かないだけで、シート屋さんが手掛けてるところが実はたくさんあります。
お客様のイメージに合わせて金属製などの壁を木目調やレンガ調にしたいというような要望に応える職人さんで
す。
ただこういう場所も経年劣化でシートが剥がれたりしてくるのでそういった補修、貼り替えもシート屋さんのお仕事の一つです。
今では素人でも気軽に模様替えできる様に100円ショップにも同様のシートが沢山売ってますよね?
我が家もアイボリー系のキッチンの収納扉を木目調にイメチェンしました。
ただ、これが素人には難しいのです。
シワになったり、気泡が入ったり破れてしまったりと。
コレをビシッと綺麗に仕上げる様子を見ていてプロって凄いなと。
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では、前置きが長くなってしまいましたがシート屋さんのお仕事の流れを見ていきましょう。
では、前置きが長くなってしまいましたがシート屋さんのお仕事の流れを見ていきましょう。
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今回は府中市のとある集合住宅のリフォーム案件で、この様に晴れていれば遠く新宿のビル群やスカイツリー
まで見渡せる高級物件です。
内装のイメージに合わせるために玄関ドアの内側にシートを貼る施工になります。
先ず最初にドアについている、ドアノブや鍵等全ての部品を外します。
次にシンナーなどを使い表面の汚れやシールなどを剥がしていきます。
更に紙やすりで荒く表面を磨き、目に見えない細かい表面の凹凸を均すことで、シートの密着度を上げます。
今回は府中市のとある集合住宅のリフォーム案件で、この様に晴れていれば遠く新宿のビル群やスカイツリー
まで見渡せる高級物件です。
内装のイメージに合わせるために玄関ドアの内側にシートを貼る施工になります。
先ず最初にドアについている、ドアノブや鍵等全ての部品を外します。
次にシンナーなどを使い表面の汚れやシールなどを剥がしていきます。
更に紙やすりで荒く表面を磨き、目に見えない細かい表面の凹凸を均すことで、シートの密着度を上げます。
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更に表面の汚れや油分を丁寧に落とし、金属製のヘラも用いて徹底的に接着面を綺麗に整える事がシート貼りの1番の肝になってきます。
ここまでで工程の8割くらいが終わりました。
更に表面の汚れや油分を丁寧に落とし、金属製のヘラも用いて徹底的に接着面を綺麗に整える事がシート貼りの1番の肝になってきます。
ここまでで工程の8割くらいが終わりました。
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シートは予め余裕を持ってカットをしていきます。
そして少しずつ貼り付けながら、シートとドアの間の気泡をスキージというヘラの様な道具で外に流しながら、
貼っていきます。
シートは予め余裕を持ってカットをしていきます。
そして少しずつ貼り付けながら、シートとドアの間の気泡をスキージというヘラの様な道具で外に流しながら、
貼っていきます。
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面の部分を張り終わった後は、職人の腕の見せ所になる、角や細部の仕上げに入ります。
ここもヘラやスキージなどを使いドアの形に沿わせてシートをシワなくヨレなくピシッと張り付けていきます。
角の部分のヨレやすいところはライターで軽く炙って均すと言うまさに職人技を見せてくれました!
シートで隠れてしまったドアパーツの穴をカッターナイフでくり抜き
各ドアパーツを取り付けて作業完了となります!
初めて見る施工内容でしたが、素人目に見ても凄く丁寧な事がよくわかりました。
面の部分を張り終わった後は、職人の腕の見せ所になる、角や細部の仕上げに入ります。
ここもヘラやスキージなどを使いドアの形に沿わせてシートをシワなくヨレなくピシッと張り付けていきます。
角の部分のヨレやすいところはライターで軽く炙って均すと言うまさに職人技を見せてくれました!
シートで隠れてしまったドアパーツの穴をカッターナイフでくり抜き
各ドアパーツを取り付けて作業完了となります!
初めて見る施工内容でしたが、素人目に見ても凄く丁寧な事がよくわかりました。
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渡辺さんに作業中にお話をお伺いしてみました。
職人歴になったきっかけは?
きっかけは地元の友人がシート職人の世界に入り一緒に始めた事からです。
実は最初、1年くらいで辞めてしまったのですが、
まわりからの「センスがあるのにもったいない」という言葉に後押しされ
もう一度この業界に戻りました。
その時仕事を教えて頂いた人から様々な事を教わり、色々な現場で経験を積ませてもらいました。
それこそ大手ゼネコンが手掛ける現場や、世界的に知名度の高いハンバーガーチェーン店の内装等。
現在はその経験と技術を活かして独立して仕事をしています。
渡辺さんに作業中にお話をお伺いしてみました。
職人歴になったきっかけは?
きっかけは地元の友人がシート職人の世界に入り一緒に始めた事からです。
実は最初、1年くらいで辞めてしまったのですが、
まわりからの「センスがあるのにもったいない」という言葉に後押しされ
もう一度この業界に戻りました。
その時仕事を教えて頂いた人から様々な事を教わり、色々な現場で経験を積ませてもらいました。
それこそ大手ゼネコンが手掛ける現場や、世界的に知名度の高いハンバーガーチェーン店の内装等。
現在はその経験と技術を活かして独立して仕事をしています。
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ではシート屋さんのセンスってなんですか?
それは「見えないところも手を抜かない」事です。
見習いの頃から、技術的に拙くても扉の上や下。
その他わざわざ覗き込まないと見えない場所。
お客さんもそんな所まで見ないだろうというところも、他の人なら適当に済ませるところをきっちりと綺麗にこだわって仕上げていました。
そういう所を先輩や親方が見てくれていて、目をかけてくれました。
職人さんに限らず全ての職種に当てはまる事ですが、こういう事って教えてどうにかなるものではないじゃないですか?
誰かに見られた時に雑な仕事をしてるところは見せたくないし、こだわれることはこだわりたい。
普通の人には出来ないことを、職人だからプロだからできる事をする。
プロなのにこんなもの?なんて思われる様な仕事は絶対にしたくないです。
ではシート屋さんのセンスってなんですか?
それは「見えないところも手を抜かない」事です。
見習いの頃から、技術的に拙くても扉の上や下。
その他わざわざ覗き込まないと見えない場所。
お客さんもそんな所まで見ないだろうというところも、他の人なら適当に済ませるところをきっちりと綺麗にこだわって仕上げていました。
そういう所を先輩や親方が見てくれていて、目をかけてくれました。
職人さんに限らず全ての職種に当てはまる事ですが、こういう事って教えてどうにかなるものではないじゃないですか?
誰かに見られた時に雑な仕事をしてるところは見せたくないし、こだわれることはこだわりたい。
普通の人には出来ないことを、職人だからプロだからできる事をする。
プロなのにこんなもの?なんて思われる様な仕事は絶対にしたくないです。
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ご依頼がくる時はどういった時ですか?
個人のお客様の場合は、シートの傷や破れ等の補修。
たまに今日の様なリフォームの案件が多いです。
企業様からの場合は、単純に職人がいない、見つからないという事もよくあります。
内容として百貨店、飲食店などの改修工事に伴っての依頼が多いです。
棚やディスプレイなど、買い換えるよりシートを貼り替えた方が安いし早い。
搬入搬出、売り場レイアウトの大掛かりな変更の手間が省けるといったメリットがあるからです。
塗装では、木目やレンガ調の雰囲気、あとはイラストなどデザインした物を施工するのは
手間も時間もお金もかかりますが、シートであれば早く簡単に施工できるので重宝される
職種なのですが、先ほどお伝えした様に職人の数が少ないです。
これから職人やってみたいけど、怖い先輩が嫌だなとか1人でもできる職人がいいと思う人にも
オススメです。
ご依頼がくる時はどういった時ですか?
個人のお客様の場合は、シートの傷や破れ等の補修。
たまに今日の様なリフォームの案件が多いです。
企業様からの場合は、単純に職人がいない、見つからないという事もよくあります。
内容として百貨店、飲食店などの改修工事に伴っての依頼が多いです。
棚やディスプレイなど、買い換えるよりシートを貼り替えた方が安いし早い。
搬入搬出、売り場レイアウトの大掛かりな変更の手間が省けるといったメリットがあるからです。
塗装では、木目やレンガ調の雰囲気、あとはイラストなどデザインした物を施工するのは
手間も時間もお金もかかりますが、シートであれば早く簡単に施工できるので重宝される
職種なのですが、先ほどお伝えした様に職人の数が少ないです。
これから職人やってみたいけど、怖い先輩が嫌だなとか1人でもできる職人がいいと思う人にも
オススメです。
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以上、長くなってしまいましたがシート屋さんというお仕事についてご紹介しました。
改めてここまで読んで下さってありがとうございます!
毎度ええ職人さんに出会えると、言葉が泉の様に湧き出してしまうのでまとめるのがとても大変なんです。
今でこそ、パソコンで原稿書けますが一昔前ならどこかの文豪のように原稿用紙の山に埋もれている所です。
さて、渡辺さんの魅力はどこまで伝わったでしょうか?
個人的には
「誰かに見られた時に雑な仕事をしてるところは見せたくないし、こだわることはこだわりたい。
普通の人には出来ないことを、職人だからプロだからできる事をする。
プロなのにこんなもの?なんて思われる様な仕事は絶対にしたくないです」
この言葉にシビレました。
カメラマンとしてこの言葉を胸に刻み今後も頑張っていきたいと思います!
売り場のイメチェンをしたい!店内の雰囲気を変えたい!シートが剥がれてきた傷ついた
などお困りでしたらぜひ渡辺さんまでご依頼を!
撮影・記事=夏井カメラマン
以上、長くなってしまいましたがシート屋さんというお仕事についてご紹介しました。
改めてここまで読んで下さってありがとうございます!
毎度ええ職人さんに出会えると、言葉が泉の様に湧き出してしまうのでまとめるのがとても大変なんです。
今でこそ、パソコンで原稿書けますが一昔前ならどこかの文豪のように原稿用紙の山に埋もれている所です。
さて、渡辺さんの魅力はどこまで伝わったでしょうか?
個人的には
「誰かに見られた時に雑な仕事をしてるところは見せたくないし、こだわることはこだわりたい。
普通の人には出来ないことを、職人だからプロだからできる事をする。
プロなのにこんなもの?なんて思われる様な仕事は絶対にしたくないです」
この言葉にシビレました。
カメラマンとしてこの言葉を胸に刻み今後も頑張っていきたいと思います!
売り場のイメチェンをしたい!店内の雰囲気を変えたい!シートが剥がれてきた傷ついた
などお困りでしたらぜひ渡辺さんまでご依頼を!
撮影・記事=夏井カメラマン