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ご紹介するのは、東京都府中市の屋根・板金屋さん「小嶋建工」の小嶋勝美(こじま・かつよし)さん。
小嶋さんは1985(昭和60)年、青森県生まれ。
高校生のころから知り合いの会社で板金の仕事を手伝っていたそうです。
高校卒業後しばらくは板金の仕事を続けたものの、一時期は解体業をはじめとしたいろいろな仕事をしていたといいます。
「いろいろやってみましたが、面白いと感じたのは板金の仕事だけだったんです」。
きっかけは、まだ幼い長女に、お父さんがどんな仕事をしているのか聞かれたこと。
やりがいを感じていた板金の仕事をしようと、解体の会社を辞めて2017年に独立したそうです。
ご紹介するのは、東京都府中市の屋根・板金屋さん「小嶋建工」の小嶋勝美(こじま・かつよし)さん。
小嶋さんは1985(昭和60)年、青森県生まれ。
高校生のころから知り合いの会社で板金の仕事を手伝っていたそうです。
高校卒業後しばらくは板金の仕事を続けたものの、一時期は解体業をはじめとしたいろいろな仕事をしていたといいます。
「いろいろやってみましたが、面白いと感じたのは板金の仕事だけだったんです」。
きっかけは、まだ幼い長女に、お父さんがどんな仕事をしているのか聞かれたこと。
やりがいを感じていた板金の仕事をしようと、解体の会社を辞めて2017年に独立したそうです。
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お伺いしたのは東京都練馬区の新築一戸建て建築現場。
ガルバリウム鋼板の屋根葺きが、小嶋さんの担当です。
大屋根の施工はすでに済んでおり、この日の作業は下屋根の屋根葺き。
全体の工期は正味2、3日で、工事も終盤といったところです。
ほとんどの工事をひとりで行なうそうですが、この日は取材があるということで、奥様の恵美(えみ)さんもお手伝い。
恵美さんは、手が必要なときに作業を行なうほか、リフォーム工事などでは個人のお客さんの対応もしているそうです。
お伺いしたのは東京都練馬区の新築一戸建て建築現場。
ガルバリウム鋼板の屋根葺きが、小嶋さんの担当です。
大屋根の施工はすでに済んでおり、この日の作業は下屋根の屋根葺き。
全体の工期は正味2、3日で、工事も終盤といったところです。
ほとんどの工事をひとりで行なうそうですが、この日は取材があるということで、奥様の恵美(えみ)さんもお手伝い。
恵美さんは、手が必要なときに作業を行なうほか、リフォーム工事などでは個人のお客さんの対応もしているそうです。
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小嶋さんは「自分で考えてかたちにするのが楽しいんです」と、板金に感じた「面白さ」の理由を話してくれました。
既製品の屋根材などを貼るだけではなく、自分で平板(ひらいた)を加工して施工する。
これが「板金屋さん」と呼ばれるために必要な技術です。
とくに、既製品がすんなり合わないリフォーム工事の現場では、これができないと仕事になりません。
できるだけ切らずに、折り込んで加工するのが小嶋さんのやり方。
手間も時間もかかりますが、そうしたほうが雨漏りがしにくくなるのだといいます。
小嶋さんは「自分で考えてかたちにするのが楽しいんです」と、板金に感じた「面白さ」の理由を話してくれました。
既製品の屋根材などを貼るだけではなく、自分で平板(ひらいた)を加工して施工する。
これが「板金屋さん」と呼ばれるために必要な技術です。
とくに、既製品がすんなり合わないリフォーム工事の現場では、これができないと仕事になりません。
できるだけ切らずに、折り込んで加工するのが小嶋さんのやり方。
手間も時間もかかりますが、そうしたほうが雨漏りがしにくくなるのだといいます。
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「切らずに折り込む」というやり方は、他の板金職人さんからも、ときおり聞くことがあります。
いずれも自分の仕事に誇りをもつ腕利き職人でしたが、雪の多い青森県で仕事を学んだ小嶋さんにとっては、これが普通のやり方なんだそうです。
「切ったほうが簡単なので、現場によっては『そんな面倒なことをしなくていい』と言われたこともありました」。
東京に来て訪れた現場では、スピードを要求されることが多かったそうです。
そんななか、施工の質を高めるために、自分のやり方を曲げなかった小嶋さん。
今では、小嶋さんのやり方で施工してほしいという依頼が増えてきたといいます。
「切らずに折り込む」というやり方は、他の板金職人さんからも、ときおり聞くことがあります。
いずれも自分の仕事に誇りをもつ腕利き職人でしたが、雪の多い青森県で仕事を学んだ小嶋さんにとっては、これが普通のやり方なんだそうです。
「切ったほうが簡単なので、現場によっては『そんな面倒なことをしなくていい』と言われたこともありました」。
東京に来て訪れた現場では、スピードを要求されることが多かったそうです。
そんななか、施工の質を高めるために、自分のやり方を曲げなかった小嶋さん。
今では、小嶋さんのやり方で施工してほしいという依頼が増えてきたといいます。
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板金バサミとつかみ箸で屋根材を加工していく小嶋さん。
板金バサミは、100年以上の歴史をもつ「種光」。
その他の道具も、使い勝手の良さを基準に選んでいるそうです。
意外なことに、一番のこだわりは、屋根材を打ち付けるために使う金槌。
「東京では、これを使っている人をまず見たことがないですね」。
青森で仕事をしていたころから使ってきた、板金専用の金槌なんだそうです。
使い込まれた金槌は、小嶋さんの体の一部となっているのでしょう。
板金バサミとつかみ箸で屋根材を加工していく小嶋さん。
板金バサミは、100年以上の歴史をもつ「種光」。
その他の道具も、使い勝手の良さを基準に選んでいるそうです。
意外なことに、一番のこだわりは、屋根材を打ち付けるために使う金槌。
「東京では、これを使っている人をまず見たことがないですね」。
青森で仕事をしていたころから使ってきた、板金専用の金槌なんだそうです。
使い込まれた金槌は、小嶋さんの体の一部となっているのでしょう。
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「雨漏りの修繕は得意ですね」と小嶋さん。
現場調査はもちろんのこと、家が建てられたときの図面も参考にして、どこから雨水が浸入しているのかを究明するそうです。
雨漏りが発生すると、普通の人は屋根が原因と思い込みがち。
もちろん、そうであることが多いのですが、外壁などから雨水が浸入していることもあるのです。
小嶋さんは会社員として屋根工事にあたっていた一時期に、雨漏りなどのトラブルに対応する仕事を数多く経験してきました。
そのおかげで、屋根だけでなく家全体を見て雨漏りの原因を探し出すことができるようになったそうです。
「雨漏りの修繕は得意ですね」と小嶋さん。
現場調査はもちろんのこと、家が建てられたときの図面も参考にして、どこから雨水が浸入しているのかを究明するそうです。
雨漏りが発生すると、普通の人は屋根が原因と思い込みがち。
もちろん、そうであることが多いのですが、外壁などから雨水が浸入していることもあるのです。
小嶋さんは会社員として屋根工事にあたっていた一時期に、雨漏りなどのトラブルに対応する仕事を数多く経験してきました。
そのおかげで、屋根だけでなく家全体を見て雨漏りの原因を探し出すことができるようになったそうです。
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そんな小嶋さんが一番自信をもっているのは、安さ・速さではなく、やはり「施工の品質」。
「これまで施工してきた屋根で、雨漏りが発生したことはありません」と言います。
小嶋さんは施工に対して20年(海沿いの住宅は10年)の保証をつけています。
一般的には10~15年ですから、この長さは自分が行なった施工に対する自信の表れといえます。
また、葺き替えリフォームでは軒樋を無料で交換。
「葺き替えすると、屋根の出が変わるので、軒樋を付け替えないとならないんです」。
まだ使える軒樋を変えるのは、施工の都合であってお客さんの都合ではないのだから、負担させることはできないと言います。
そんな小嶋さんが一番自信をもっているのは、安さ・速さではなく、やはり「施工の品質」。
「これまで施工してきた屋根で、雨漏りが発生したことはありません」と言います。
小嶋さんは施工に対して20年(海沿いの住宅は10年)の保証をつけています。
一般的には10~15年ですから、この長さは自分が行なった施工に対する自信の表れといえます。
また、葺き替えリフォームでは軒樋を無料で交換。
「葺き替えすると、屋根の出が変わるので、軒樋を付け替えないとならないんです」。
まだ使える軒樋を変えるのは、施工の都合であってお客さんの都合ではないのだから、負担させることはできないと言います。
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「100%の仕事をするというのは難しいことですが、100%に近づけられるように努力しています」と小嶋さん。
お客さんの予算に合わせて工事内容を提案する一方で、「無理なものは無理」と言い切る潔さももちあわせています。
自分の仕事に誇りと責任をもつ、まさに職人!
屋根はお客さんが直接、目視しにくい場所だけに、悪徳業者も多いと聞きます。
屋根のトラブルが起こったときは、まず信頼できる職人さんに相談することをお勧めします。
小嶋さんの出張範囲は南関東一円。
間違いのない、安心できる施工を求める方は、一度、相談されてみてはいかがでしょうか?
*取材・文=加藤康一(Freewheel Inc.)
「100%の仕事をするというのは難しいことですが、100%に近づけられるように努力しています」と小嶋さん。
お客さんの予算に合わせて工事内容を提案する一方で、「無理なものは無理」と言い切る潔さももちあわせています。
自分の仕事に誇りと責任をもつ、まさに職人!
屋根はお客さんが直接、目視しにくい場所だけに、悪徳業者も多いと聞きます。
屋根のトラブルが起こったときは、まず信頼できる職人さんに相談することをお勧めします。
小嶋さんの出張範囲は南関東一円。
間違いのない、安心できる施工を求める方は、一度、相談されてみてはいかがでしょうか?
*取材・文=加藤康一(Freewheel Inc.)