東京都葛飾区　　ネイルサロンの内装工事

今回ご紹介する職人さんは、東京都葛飾区の「株式会社YTリノベーション」のクロス職人、一條健太郎さんです。
ご紹介する施工内容は、池袋の雑居ビルに新しくオープンする、ネイルサロンの内装工事の一部をご紹介いたします。

本来であれば、施工前と施工後の変化が分かりやすい内容でお伝えしたかったのですが電気屋さんが来て、天井からぶら下がってる配電盤の設置などしなければ作業が進められないので、仕切りとなる壁を作る際の下地作業。
具体的にお伝えすると、軽量鉄骨を使い壁の枠組みを作るまでの様子をお伝え致します。

そして職人さんは大きく二種類に分けられます。
一つは、長年一つの分野で技術を磨き上げ続ける職人さん。
もう一つは、転職などを機に別分野の技術を身につけて様々な施工内容に対応できる職人さん。

大きな工務店に発注すると、工程事に下請けや孫請けなど繋がりのある工務店に依頼が入り専門分野の職人さんがそれぞれ担当しますが、この様にマルチに活躍できる職人さんを抱えている、個人経営の工務店さんであれば1人で対応できる範囲も広く、工期の短縮や人件費の削減につながりコストダウンも出来ます。

リフォームや壁紙の張り替え等、何か住まいのや店舗改装などの悩みがある時にYTリノベーションさんのように、自社で全て完結出来るのは大きな強みです。

冒頭でもご紹介した通り、このフロアにネイルサロンのテナントが出来ます。
それぞれの作業ブースを作るための間仕切りの壁を作ります。
図面を見ながら、指示された長さに鉄骨を丸鋸でカット。

そして電動インパクトドライバーという工具でねじ止めしていきます。
言葉で説明すると、多少工具が使える人や、DIYで何でも作れる方なら自分で出来そうと思うかも知れませんがプロの仕事の要件として「スピード」「精度」この2つが大切な要素になってきます。

【精度】
建築物に限らず、物作りにおいても精度というのはとても大切な事の一つです。
趣味で簡単なものを作るのであれば、ある程度妥協出来る事もあります。
見た目が多少悪くても最低限の用途がこなせたらよかったりもします。
しかしプロの仕事となるとそうもいきません。

ましてや、女性がより美しくな入りたいという願いを叶えるためのネイルサロンが不恰好な店内でしたらお客様も２度ときてくれないでしょう。

見た目だけでなく安全面でも、精度が悪ければ不安定になり施工した内装が壊れてしまったら怪我にもつながります。
一條さんが、水平器や下げ振りを見て精度を測る時の眼差しはとても真剣で何度も微調整をしながら慎重かつスピーディに仕事を進めていきます。

Q.職人さんになったきっかけを教えてください。
過去にアルバイトで、外資系の家具屋さんでお客様の家で配送と組み立てを行う仕事をしていました。
同時期に焼き鳥屋でバイトしている時に職人のお客さんから手伝いに来ないか？と、声を掛けてもらった事が職人のは入り口です。

それから、知人が立ち上げたクロス屋さんを手伝って欲しいという声がかかり、クロス屋さんとして仕事を続けました。
ハウスメーカーに転職して、クロス貼りや簡単な大工仕事をしていましたが新築物件を手がける事が多い事でルーティンワークの繰り返しの様に感じた事。
どんなお客さんからの依頼なのか顔もわからない事が多く面白みが感じられませんでした。
家具の組み立て配送の時は、ダイレクトにお客様からのリアクションを感じていた事も
大きいかも知れません。

そこで、ハウスメーカーから、別の内装屋さんに転職して現場監督をしながら自分でも施工し、外注や人を使って店舗内装の仕事をしていました。
その後全く異業種の営業の仕事などもしていましたが、YTリノベーションの代表の上原から声をかけてもらって、現在に至ります。

そんな一條さんの魅力はプライベートでも発揮されています。
元々は北海道出身で、アイスホッケーの選手でした。
上京してからインラインホッケー（雪の無い所でもできるローラーのついた靴をはいておこなうアイスホッケー）と出会い、今では世界大会に出場するくらい選手として活動しています。
（この取材の翌々日も全国大会の為に北海道へ行かれるとの事でした）

日本ではまだまだマイナー競技のインラインホッケーですが、最近ではオリンピックでもスケボーなどのストリート発祥のスポーツが競技に取り入れられてきたので2028年のロスオリンピックまでに競技化されたり、知名度を上げてプロ選手が活躍できる環境づくりもしています。
そして最近自分達で新しいチームも立ち上げたのでより業界を盛り上げていきたいです。
とプライベートの事も教えて下さったのですが、このお話を聞いていても活動に色々な人が関わってきていて、一條さんから声かけられたら思わず「やってみようかな」と思わず答えてしまうなと思いました。

YTリノベーションの代表の上原さんと知り合ったきっかけもこのインラインホッケーとの事でした。