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ご紹介するのは、千葉県千葉市の屋根・板金屋さん「創(はじめ)建築」の高月 創(たかつき・はじめ)さんです。
1991(平成3)年生まれの高月さんは、大学卒業後に友人の父親が経営する工務店に入社。
そこで、現場の仕事とともに施工管理なども経験したそうです。
3年ほど勤めたのちに、別の工務店に転職。
ここでも現場の仕事だけでなく、施工管理や営業、仕入れなどを経験しました。
そして2020年、工事に関わるさまざまな職種を経験したうえで独立。
現在はリフォーム専門で、ほとんどの工事をひとりでこなしています。
ご紹介するのは、千葉県千葉市の屋根・板金屋さん「創(はじめ)建築」の高月 創(たかつき・はじめ)さんです。
1991(平成3)年生まれの高月さんは、大学卒業後に友人の父親が経営する工務店に入社。
そこで、現場の仕事とともに施工管理なども経験したそうです。
3年ほど勤めたのちに、別の工務店に転職。
ここでも現場の仕事だけでなく、施工管理や営業、仕入れなどを経験しました。
そして2020年、工事に関わるさまざまな職種を経験したうえで独立。
現在はリフォーム専門で、ほとんどの工事をひとりでこなしています。
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お伺いしたのは、千葉県我孫子市の一戸建て。
外装のトータルリフォーム工事のなかで、屋根部分を高月さんが担当しています。
屋根面積は90平方メートル弱で、住宅としては平均的。
ただ、屋根の形状が複雑で、なんと10面に分かれています。
「面倒で嫌がる職人さんもいるでしょうね」と高月さん。
確かに棟(むね)、隅棟、谷と複雑に入り組んだ形状であることに加えて下屋根(げやね)があるので、手間も時間もかかりそうです。
工法は、既存のスレート屋根の上に防水紙を貼り、その上にガルバリウム鋼板の屋根材を取り付ける「カバー工法」。
工期は、のべ6、7日を見込んでいて、この日は4日目になるそうです。
お伺いしたのは、千葉県我孫子市の一戸建て。
外装のトータルリフォーム工事のなかで、屋根部分を高月さんが担当しています。
屋根面積は90平方メートル弱で、住宅としては平均的。
ただ、屋根の形状が複雑で、なんと10面に分かれています。
「面倒で嫌がる職人さんもいるでしょうね」と高月さん。
確かに棟(むね)、隅棟、谷と複雑に入り組んだ形状であることに加えて下屋根(げやね)があるので、手間も時間もかかりそうです。
工法は、既存のスレート屋根の上に防水紙を貼り、その上にガルバリウム鋼板の屋根材を取り付ける「カバー工法」。
工期は、のべ6、7日を見込んでいて、この日は4日目になるそうです。
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屋根平面部の工事は終わっていて、残すは棟や隅棟の板金。
高月さんはガルバリウム鋼板の屋根材を取り付けていきます。
「平面に貼った屋根材の端を立ち上げてあるんです」と高月さん。
こうすることで、横から浸入する雨水が、棟・隅棟に打ち付けてある木材に染み込むことがなくなるそうです。
屋根の大敵は雨漏り。
それを防ぐために、高月さんが以前勤めていた会社で親方から教わった方法だと言います。
屋根平面部の工事は終わっていて、残すは棟や隅棟の板金。
高月さんはガルバリウム鋼板の屋根材を取り付けていきます。
「平面に貼った屋根材の端を立ち上げてあるんです」と高月さん。
こうすることで、横から浸入する雨水が、棟・隅棟に打ち付けてある木材に染み込むことがなくなるそうです。
屋根の大敵は雨漏り。
それを防ぐために、高月さんが以前勤めていた会社で親方から教わった方法だと言います。
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聞けば、高月さんの親方は和瓦もできる腕利きの職人だったそうです。
「『親ガチャ』って言葉が流行ってますけど、新入りの職人にとっては『親方ガチャ』ですよね」と高月さん。
いい親方に恵まれたおかげで、しっかりした施工ができるようになったといいます。
棟板金の屋根材が重なる部分も、ひと手間加えてきれいな仕上げに。
「(屋根の仕上げは)お化粧だから、きれいにしないとね」。
これも親方から習ったことだそうです。
聞けば、高月さんの親方は和瓦もできる腕利きの職人だったそうです。
「『親ガチャ』って言葉が流行ってますけど、新入りの職人にとっては『親方ガチャ』ですよね」と高月さん。
いい親方に恵まれたおかげで、しっかりした施工ができるようになったといいます。
棟板金の屋根材が重なる部分も、ひと手間加えてきれいな仕上げに。
「(屋根の仕上げは)お化粧だから、きれいにしないとね」。
これも親方から習ったことだそうです。
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ていねいな作業が光る高月さんですが、自分の口から「腕に自信あり!」と言うことはありません。
「実際、現場でとても腕のたつ職人さんに出会ったことがあるけど、僕はそこまで完璧にはできないし、また、する必要もないと思っています」。
そんな高月さんが常に心がけているのは「慎重な仕事」。
「『100%大丈夫』なんてことはない。でも、100%に近づける努力はしています」。
ひとつひとつの作業を確認しながら、雨漏りなどの致命的なトラブルが起きないように細心の注意を払っています。
ていねいな作業が光る高月さんですが、自分の口から「腕に自信あり!」と言うことはありません。
「実際、現場でとても腕のたつ職人さんに出会ったことがあるけど、僕はそこまで完璧にはできないし、また、する必要もないと思っています」。
そんな高月さんが常に心がけているのは「慎重な仕事」。
「『100%大丈夫』なんてことはない。でも、100%に近づける努力はしています」。
ひとつひとつの作業を確認しながら、雨漏りなどの致命的なトラブルが起きないように細心の注意を払っています。
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「お客さんのために……なんていうと、きれいごとのように感じるんですよね」と高月さん。
「雨漏りなんかのトラブルがあったら、また現場に行かないとならないじゃないですか。それが嫌だから、しっかりやるんです」。
これが嘘も飾りもない、高月さんの本音。
高月さんはお客さんとも本音で対応します。
「やらなくていい工事は、お客さんに不要だってことを伝えています」。
現場調査では、屋根に上がるところからスマホで動画を撮り、お客さんに説明。
施工中の様子も撮影して記録しています。
「嘘をついて仕事を増やす気はありません」と言い切る高月さん。
お客さんにも仕事にも、本音でぶつかっています。
「お客さんのために……なんていうと、きれいごとのように感じるんですよね」と高月さん。
「雨漏りなんかのトラブルがあったら、また現場に行かないとならないじゃないですか。それが嫌だから、しっかりやるんです」。
これが嘘も飾りもない、高月さんの本音。
高月さんはお客さんとも本音で対応します。
「やらなくていい工事は、お客さんに不要だってことを伝えています」。
現場調査では、屋根に上がるところからスマホで動画を撮り、お客さんに説明。
施工中の様子も撮影して記録しています。
「嘘をついて仕事を増やす気はありません」と言い切る高月さん。
お客さんにも仕事にも、本音でぶつかっています。
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ところで、お客さんが相見積もりをとることは、今や一般的。
見積もりを比べて、「もっと安くして」というお客さんもいます。
「最初の見積もりから値段を下げることはしないですね。だって、それができるくらいなら『最初から安く出せよ』ってことになりますから」。
もちろん、資材(屋根材など)のランクを下げれば工事代金は低く抑えられます。
しかし、高月さんがお勧めしている屋根材はごく一般的なもので、それよりも安い屋根材を使ったところで「この家の屋根面積くらいだったら5~10万円くらいしか変わらない」のだとか。
適正な工事を、適正な価格で。
ここにも高月さんの「嘘のない」姿勢が表れています。
ところで、お客さんが相見積もりをとることは、今や一般的。
見積もりを比べて、「もっと安くして」というお客さんもいます。
「最初の見積もりから値段を下げることはしないですね。だって、それができるくらいなら『最初から安く出せよ』ってことになりますから」。
もちろん、資材(屋根材など)のランクを下げれば工事代金は低く抑えられます。
しかし、高月さんがお勧めしている屋根材はごく一般的なもので、それよりも安い屋根材を使ったところで「この家の屋根面積くらいだったら5~10万円くらいしか変わらない」のだとか。
適正な工事を、適正な価格で。
ここにも高月さんの「嘘のない」姿勢が表れています。
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高月さんの本音トークは続きます。
「屋根屋にしても板金屋にしても、最近は『エセ』が多いですよね」。
腕のたつ職人がいる一方、営業力で仕事をつくり出すことのみに力を入れている業者が多いといいます。
既製品を貼るだけで、肝心の板金、つまり金属板の加工ができない板金屋さんもいるんだとか。
「平板(ひらいた)から作ることができて『板金屋』ですから」。
高月さんは自前の工場こそないものの、必要に応じてローラーや筋折り工具、拍子木などを使い、現場で加工を行なっています。
板金ハサミとつかみ箸があれば事足りる現場が多くても、加工の道具は常に用意。
専門職が専門職たる所以を見せられた思いです。
高月さんの本音トークは続きます。
「屋根屋にしても板金屋にしても、最近は『エセ』が多いですよね」。
腕のたつ職人がいる一方、営業力で仕事をつくり出すことのみに力を入れている業者が多いといいます。
既製品を貼るだけで、肝心の板金、つまり金属板の加工ができない板金屋さんもいるんだとか。
「平板(ひらいた)から作ることができて『板金屋』ですから」。
高月さんは自前の工場こそないものの、必要に応じてローラーや筋折り工具、拍子木などを使い、現場で加工を行なっています。
板金ハサミとつかみ箸があれば事足りる現場が多くても、加工の道具は常に用意。
専門職が専門職たる所以を見せられた思いです。
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「僕は面倒くさがりだし、仕事も自分がいいと思ったやり方でやっているだけですから」。
そう言いつつ、嘘も飾りもなく、本音で仕事に、そしてお客さんに向き合う高月さん。
「不要なものは不要」、「無理なものは無理」とはっきり伝える姿勢は、むしろ昔気質の職人さんを見るようです。
高月さんの出張範囲は、千葉県・東京都・神奈川県・埼玉県。
信頼できる協力業者がいるので、足場設置はもちろん、本格的な木工事が必要になるリフォーム工事にも対応できるそうです。
屋根リフォームをお考えの方は、一度、相談されてみてはいかがでしょうか?
*取材・文=加藤康一(Freewheel Inc.)
「僕は面倒くさがりだし、仕事も自分がいいと思ったやり方でやっているだけですから」。
そう言いつつ、嘘も飾りもなく、本音で仕事に、そしてお客さんに向き合う高月さん。
「不要なものは不要」、「無理なものは無理」とはっきり伝える姿勢は、むしろ昔気質の職人さんを見るようです。
高月さんの出張範囲は、千葉県・東京都・神奈川県・埼玉県。
信頼できる協力業者がいるので、足場設置はもちろん、本格的な木工事が必要になるリフォーム工事にも対応できるそうです。
屋根リフォームをお考えの方は、一度、相談されてみてはいかがでしょうか?
*取材・文=加藤康一(Freewheel Inc.)