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取材をお願いしたのは、東京都荒川区の設備屋さん「株式会社匠建築企画コンサルティング」。代表の沢本洪樹さんにお話を伺いました。沢本さんご自身はデザイン・設計、および施工管理などを担い、作業は3名のスタッフと協力会社で行なっているとのこと。
撮影させていただいたのは、取材に先立つこと約2週間の2月中旬、東京メトロ有楽町線・新富町駅から歩いてすぐのところにオープンしたばかりの「餃子酒家」さんです。ランチタイムとディナータイムの合間に、店内の様子と、追加で行なわれた簡単な作業を拝見しました。お店の外観は写真の通り。大きな「餃子酒家」のサインが目をひきます。このデザイン、もちろん沢本さんの手によるものです。
取材をお願いしたのは、東京都荒川区の設備屋さん「株式会社匠建築企画コンサルティング」。代表の沢本洪樹さんにお話を伺いました。沢本さんご自身はデザイン・設計、および施工管理などを担い、作業は3名のスタッフと協力会社で行なっているとのこと。
撮影させていただいたのは、取材に先立つこと約2週間の2月中旬、東京メトロ有楽町線・新富町駅から歩いてすぐのところにオープンしたばかりの「餃子酒家」さんです。ランチタイムとディナータイムの合間に、店内の様子と、追加で行なわれた簡単な作業を拝見しました。お店の外観は写真の通り。大きな「餃子酒家」のサインが目をひきます。このデザイン、もちろん沢本さんの手によるものです。
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まずはこの日の作業を拝見しました。ひとつめは、大きな窓ガラスに目隠しのフィルムを貼る作業。この「DUOFIRE」という目隠しシートは、接着剤を使用せず、誰でも簡単に窓ガラスに貼ることができる商品です。とはいえ職人さんにお願いしたほうが素早く、綺麗に貼ってもらえるのは当然のこと。
スタッフの方が手際よく作業し、3面のガラスに数十分で目隠しシートを貼り終えました。時折、手を貸す沢本さん。スタッフを大事にしていることが、強く感じ取られました。
まずはこの日の作業を拝見しました。ひとつめは、大きな窓ガラスに目隠しのフィルムを貼る作業。この「DUOFIRE」という目隠しシートは、接着剤を使用せず、誰でも簡単に窓ガラスに貼ることができる商品です。とはいえ職人さんにお願いしたほうが素早く、綺麗に貼ってもらえるのは当然のこと。
スタッフの方が手際よく作業し、3面のガラスに数十分で目隠しシートを貼り終えました。時折、手を貸す沢本さん。スタッフを大事にしていることが、強く感じ取られました。
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もうひとつは、カウンターの上にある棚に、脱落防止の板を設置する作業。も棚を採寸し、アルミ板をカット。棚に電動ドリルで下穴を開け、カットしたアルミ板をビスで留めていきます。沢本さんは時々、作業の様子を確認。こちらの作業も1時間とかからず終了しました。
店舗に限らず、内装工事が終了したあとで、「ここをこうしたい」といった追加工事や変更の希望は出てくるものです。素早く対応してくれるのは、施主にとってありがたい限りですね。
さて、それでは沢本さんが手がけた「餃子酒家」の内部を見てみましょう。
もうひとつは、カウンターの上にある棚に、脱落防止の板を設置する作業。も棚を採寸し、アルミ板をカット。棚に電動ドリルで下穴を開け、カットしたアルミ板をビスで留めていきます。沢本さんは時々、作業の様子を確認。こちらの作業も1時間とかからず終了しました。
店舗に限らず、内装工事が終了したあとで、「ここをこうしたい」といった追加工事や変更の希望は出てくるものです。素早く対応してくれるのは、施主にとってありがたい限りですね。
さて、それでは沢本さんが手がけた「餃子酒家」の内部を見てみましょう。
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約22坪の店内には、4~6人が座れるテーブルが10脚。間仕切りの高さは席に座ったお客様の肩のあたりで、その上に磨りガラスが取り付けられています。プライベートな空間を確保しつつ、狭苦しさを感じないデザインです。
テーブルやソファ、椅子は、すべて沢本さんが工場に依頼して作らせたものです。テーブル天板の質や雰囲気、ソファの生地など、予算を確認しながら施主と相談して決めています。吊り下げ式のライトも、沢本さんがセレクトしたもの。幾つかの候補を提案し、やはり施主との相談で決めたとのこと。中華料理店のイメージを強めるのに、大きな役割を果たしています。
約22坪の店内には、4~6人が座れるテーブルが10脚。間仕切りの高さは席に座ったお客様の肩のあたりで、その上に磨りガラスが取り付けられています。プライベートな空間を確保しつつ、狭苦しさを感じないデザインです。
テーブルやソファ、椅子は、すべて沢本さんが工場に依頼して作らせたものです。テーブル天板の質や雰囲気、ソファの生地など、予算を確認しながら施主と相談して決めています。吊り下げ式のライトも、沢本さんがセレクトしたもの。幾つかの候補を提案し、やはり施主との相談で決めたとのこと。中華料理店のイメージを強めるのに、大きな役割を果たしています。
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客席の奥には厨房があります。その向かいは洗面所。そして、奥には10人程度が入れる半個室があります。この通路は、お店のスタッフもお客様も利用するので、十分な幅を確保しています。また、カウンター下の棚には扉が付き、お客様から見て乱雑な感じがしないように工夫されています。
年間20~30件の内装工事を行なっている沢本さん。元が携帯ショップで、ほとんどまっさらな状態から内装を仕上げたのですが、このお店のデザイン・設計そのものに難しさはなかったと言います。しかし、お店が入っているビルの築年数が20年以上と古く、図面が残っていなかったので、実寸を測って図面に起こしたとのことでした。
客席の奥には厨房があります。その向かいは洗面所。そして、奥には10人程度が入れる半個室があります。この通路は、お店のスタッフもお客様も利用するので、十分な幅を確保しています。また、カウンター下の棚には扉が付き、お客様から見て乱雑な感じがしないように工夫されています。
年間20~30件の内装工事を行なっている沢本さん。元が携帯ショップで、ほとんどまっさらな状態から内装を仕上げたのですが、このお店のデザイン・設計そのものに難しさはなかったと言います。しかし、お店が入っているビルの築年数が20年以上と古く、図面が残っていなかったので、実寸を測って図面に起こしたとのことでした。
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沢本さん曰く、「飲食店の内装工事で難しいのは、内装そのものよりも設備なんです」。排気システムや空調、厨房器具をどうするのかを、施主とよく相談して決めなければならないとのこと。とくに厨房器具は、どんな料理を作るのか、何人分を一気に作りたいのかなどを聞いたうえで提案しているそうです。
さらに、このお店では図面がなく、排気ダクト本管の位置が分からず頭を悩ませたんだとか。もちろん、店舗工事の経験豊富な浜本さんですから、最終的にはすべて解決。飲食店の内装工事は、経験がものをいうんですね。
写真は厨房の様子。火力の強い2口のガス台があり、その上には大型のレンジフードが取り付けられています。
沢本さん曰く、「飲食店の内装工事で難しいのは、内装そのものよりも設備なんです」。排気システムや空調、厨房器具をどうするのかを、施主とよく相談して決めなければならないとのこと。とくに厨房器具は、どんな料理を作るのか、何人分を一気に作りたいのかなどを聞いたうえで提案しているそうです。
さらに、このお店では図面がなく、排気ダクト本管の位置が分からず頭を悩ませたんだとか。もちろん、店舗工事の経験豊富な浜本さんですから、最終的にはすべて解決。飲食店の内装工事は、経験がものをいうんですね。
写真は厨房の様子。火力の強い2口のガス台があり、その上には大型のレンジフードが取り付けられています。
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店内の細部も拝見しました。洗面所はシンプルなデザインで清潔感があります。手洗いの前には大きな鏡がつき、ハンドドライヤーも設置されています。食事をする場所だけに、トイレが清潔で機能的なことはとっても大事。十分なスペースが確保されていて、窮屈さを感じないのも好ましく感じました。
一方、エントランス付近に戻ってレジまわりに目を移すと、こちらも十分なスペースがとられています。壁に鏡が張られ、その上にはダウンライトがふたつ。お店に入った瞬間、店内が広く、明るく感じられます。棚に飾られた小物も中華料理店のイメージを強めていますね。
店内の細部も拝見しました。洗面所はシンプルなデザインで清潔感があります。手洗いの前には大きな鏡がつき、ハンドドライヤーも設置されています。食事をする場所だけに、トイレが清潔で機能的なことはとっても大事。十分なスペースが確保されていて、窮屈さを感じないのも好ましく感じました。
一方、エントランス付近に戻ってレジまわりに目を移すと、こちらも十分なスペースがとられています。壁に鏡が張られ、その上にはダウンライトがふたつ。お店に入った瞬間、店内が広く、明るく感じられます。棚に飾られた小物も中華料理店のイメージを強めていますね。
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沢本さんのモットーは、「お客様(施主)と一緒に良いものを作る」ということ。どんなお店にしたいのか、店内でどんな作業を行なうのか、世間話を含めてヒアリングすることが大切です。それは工事完了後も続きます。この日はドアの微調整を頼まれて、すぐに対処していました。
同時に、リーズナブルな料金にも自信をもっています。社内スタッフで内装だけでなくエアコン、ダクト、給排水、電気工事などをすべて行なうため、コストも下げられるというわけです。また、独自の仕入れルートをもっていることも強みです。
沢本さんは飲食店以外に、事務所などの工事も請け負っています。内装工事をお考えの方、ご相談されてはいかがでしょうか。
沢本さんのモットーは、「お客様(施主)と一緒に良いものを作る」ということ。どんなお店にしたいのか、店内でどんな作業を行なうのか、世間話を含めてヒアリングすることが大切です。それは工事完了後も続きます。この日はドアの微調整を頼まれて、すぐに対処していました。
同時に、リーズナブルな料金にも自信をもっています。社内スタッフで内装だけでなくエアコン、ダクト、給排水、電気工事などをすべて行なうため、コストも下げられるというわけです。また、独自の仕入れルートをもっていることも強みです。
沢本さんは飲食店以外に、事務所などの工事も請け負っています。内装工事をお考えの方、ご相談されてはいかがでしょうか。