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埼玉県さいたま市の内装屋さん「古谷内装」の古谷さん。三郷市にある戸建てでの、クロス(壁紙)貼り替え、および扉(引き戸)のフィルム貼り工事に続いて、床貼り工事を拝見しました。 写真はお伺いした時の状態。洗面所や洗濯機用は撤去され、従来あった床材は剥されて、下地の傷んでいる部分に大工さんがベニア板を張ったところまで、作業が進んでました。 古谷さんの作業は、床の不陸(凹凸)をなくすためのパテ埋めから。まずは粉末状のモルタル系床補修剤を水と混ぜ合わせます。 |
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水とよく混ぜて粘土状になった修復材を、下地の継ぎ目を中心に塗り込んでいきます。使用する床材は厚みがあるものなので、壁の下地づくりほど平滑に仕上げる必要はありませんが、古谷さんは丁寧に作業します。 古い住宅とあって、釘の頭が出ている部分がありました。古谷さんは、その頭をゲンノウで叩き、平滑にします。新しい住宅であれば、釘ではなく、ビス(コースレッド)で止めるのが普通。逆にビスの頭が沈んでいるので、パテで埋める必要があります。 補修剤が乾くまで30分ほど。この時間を利用して、お昼休憩となりました。 |
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お昼休みが終わって、作業再開。補修剤が乾いたのを確認したら、金属製のヘラで余分を削り、床を平滑にします。次に、ほうきを使って丹念にお掃除。床のゴミを取り除き、きれいになったら接着剤の登場です。 専用ボンドを床に垂らし、プラスチック製のヘラで均等に伸ばしていく古谷さん。最初に垂らした量で床全面に接着剤を伸ばすあたり、経験の豊富さが垣間見えますね! 時間にして数十秒。文字通り「あっという間」に塗り終えました。 |
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今回、使用する床材は「クッションフロア」と呼ばれるシート状のものです。その名の通り、クッション材が入った厚めの床材で、廉価、かつ作業性も高い、ポピュラーなものです。古谷さんはクッションフロアの巻きグセを直したうえで、ボンドを塗った床の上に敷き、角材に絨毯を巻いた工具でボンドにしっかり圧着させます。これもあっという間の作業でした。 ちなみに、一般住宅に広く使われる床材には、ほかに「Pタイル」「塩ビタイル」などのタイル状のものがあります。クッションフロアと比べると高価で、施工にも手間がかかりますが、かつて床専門の施工業者にお勤めだった古谷さんは、これらの施工も問題なくできるとのことでした。 |
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クッションフロアを敷いたら、余分をカット。壁のクロス張りと同じように、大きな金属製のヘラでしっかり押さえながら、カッターナイフや「パー切り」などと呼ばれる専用カッターでカットします。厚みがある分、コーナーのカットが難しいのですが、熟練の職人である古谷さんは迷いなくカットし、きれいに納めます。 それにしても、古谷さんが使用するカッターナイフやパー切りは、切れ味抜群。カッターナイフは切れ味が悪くなる前に先端を折って、常によく切れる状態にしています。よく切れることは、仕上がりの美しさに加え、作業の効率アップにも大切なことなんですね! |
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最後に水道管などが通る穴を開けて、クッションフロアの設置は完了。コーナー部分は、洗面台などで隠れてしまうところを含めて、きれいに仕上がっています。 先ほども書きましたが、床の施工経験も豊富な古谷さんは、クッションフロア以外にタイル状の床材の設置もしてくれます。さすがに絨毯は専門業者の仕事の範疇ですが、前回紹介したダイノックシートの貼り付けなど、幅広く対応できるのは経験豊富な職人さんならでは。さまざまな要望に応えてくれますので、床のリフォームをお考えの人は、ぜひご相談を! |
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