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埼玉県さいたま市「古谷内装」の古谷さん。前回のクロス(壁紙)貼り替え工事に引き続き、扉にシートを貼る作業を拝見しました。現場は三郷市の一戸建て。作業するのは玄関を入ってすぐの引き戸です。 壁のクロス貼り同様、まずは下地づくりから。掘込取手を外し、傷んだ部分をパテで修繕した扉のパネル全面に、シートの接着性を高めるプライマー(下地剤)をローラーハケで塗っていきます。 古谷さんによると「扉を外して作業するか、扉ごと交換するほうが楽」なんだそうですが、建物が古く、敷居を壊さないと扉が外れない状態。そのため、扉がついた状態のままの作業となりました。 |
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扉に貼るシートは「ダイノックシート」と呼ばれる、あらかじめ裏面に接着剤が塗布されたシートです。塗装すると木目が消えて、のっぺりとした感じになるので、木目調のこのシートを貼ったほうが見栄えがいいとのこと。 ただし、ダイノックシートは凹凸がある部分には貼りにくく、さらに継ぎ目の処理も難しいため、施工には一定以上の技術が必要とされます。クロス屋さんとは別に、専門の「ダイノック屋さん」という職人さんもいるほど。もちろん、古谷さんはこうした難しい施工も難なくこなします。 |
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用意したダイノックシートは、扉のサイズよりわずかに大きい程度。そのため、水平・垂直がしっかりとれていないとなりません。また、完璧に空気を追い出して貼る必要があります。確かに壁のクロス貼りよりシビアです。 シートの水平・垂直をぴったりと合わせ、樹脂製のヘラを使って丁寧に空気を追い出しながら作業する古谷さん。一発勝負に近い作業ですが、腕に自信のある古谷さんには、迷いはありません。手慣れた様子で、わずか20分ほどのうちに、扉全面にダイノックシートを貼り終えました。 |
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ダイノックシートを貼ったら、周囲や窓枠の部分を切り取ります。きれいに仕上がるかどうかは、この作業次第。カット線がピシッと真っ直ぐになっていないと、見栄えが格段に悪くなります。もちろん、大きな失敗があれば一からやり直しです。 カッターナイフで正確にカットする古谷さん。凹凸のある窓枠部分は、ダイノックシートをしっかり貼り付けた上で、位置を確認して切り取ります。 ダイノックシートが貼られた状態を、施工前と比べてみましょう。まるで新しい扉に入れ替えたような見栄えです。 |
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いよいよ最終仕上げ。埋込取手を付け直し、扉の周囲や窓枠周りなどをカットします。ここはスピードよりも、丁寧さが求められる作業。古谷さんは、壁のクロス貼りと同様、カッターナイフを常に切れる状態に保って、切断面をきれいにカットしていきます。 古い引き戸も、こうやってお色直しをすれば、まだまだ使えます。クロス貼り以外に、施工が難しいダイノックシートの貼り付けもできる古谷さんなら、さまざまな扉のリフォームの要望に応えてくれますから、ぜひ一度ご相談ください。 |
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