|
|
この日は宇都宮市をはじめ 栃木県をメインに活動されています 塗装職人、宍戸さんに会う為
栃木県宇都宮市にあります 宍戸塗装さんの事務所にお邪魔しました。
今日はいつもの施工事例ご紹介の記事ではなく 僕自身が初対面でしたので 宍戸さんから経歴や想いなど
伺ったことを僕なりに感じた文章で 宍戸さんの人となりをご紹介させて頂きたいと思います。 |
|
|
宍戸さんは友人が塗装職人をしていた影響から 職人という存在が身近にあって その出で立ちに男らしさと憧れを感じ
高校を中退した15〜16歳頃 地元の塗装屋さんに就職し 本格的に塗装職人の世界に入られました。
右も左も分からない状況での雑用の毎日。
なかなか前に進めないもどかしさがある中 周りにいた同世代の仲間の存在があったからこそ 切磋琢磨し合ってやってこれたそうで
初めて下地塗りをさせてもらったとき 目に見えてキレイに仕上がるのを実感したことが 塗装職人として ひとつのターニングポイントになったそうです。 |
|
|
苦しみの先に見つけたやりがいと楽しさ。 その後は無我夢中で仕事をこなす日々。
一級建築塗装技能士 一級橋梁塗装技能士 有機溶剤取扱作業主任者 職長教育安全衛生責任者 足場の組み立て等作業主任者 WB多彩仕上工法取扱認定施工店
・・・と 事務所に飾られた賞状の数々が示す通り 憧れという興味本位で始めたことが 宍戸さんの中で職人として生きていく 矜持となっているように感じました。 |
|
|
その中で宍戸さんの口から出た家族の存在。
『 結婚、子供の誕生 』 によって仕事に対する 意識・感覚などの変化はあったのか? これまで数々の職人さんの取材の中で 僕が幾度となく投げかけてきた質問に対し
宍戸さんは迷うことなく 20歳での結婚、子供の誕生は仕事をする上で とても影響が大きく 単純に責任感が生まれただけでなく 自分にとって大切な心の支えになっていますと。
その言葉を聴いたとき ひとりの職人としてだけでなく ひとりの夫、父親としてある種の覚悟を持って 日々、仕事と向き合っている人だと感じました。 |
|
|
はじめに入社した地元の塗装屋さんで10年 住宅よりもビルなどの塗装が多かった為 経験値を高める為に 別の会社の住宅部門で1年半・・・
その後、満を持して24歳で 『 宍戸塗装 』 として独立。
これまで培ってきた経験と技術をフルに活かして 地元宇都宮市から栃木県全域の 様々な建物の塗装をこなされている毎日。
宍戸さんがこれまで歩んできた 塗装職人としての苦労や苦悩 やりがい、楽しさ、責任感など生きてきた証が この手に深く刻み込まれています。 |
|
|
事務所でお話を伺っていると 今はいっしょに現場で仕事をされている奥様が コーヒーとお菓子を出してくださいました。
元々、別の仕事のパートをされていたそうですが 人手不足から簡単な作業を手伝ってもらう内に 塗装職人としての技術を身に着けていかれ
宍戸さん曰く 男にはない女性ならではの視点から生み出される 細やかな塗装力があるそうで
その関係性を聴いて、互いの気持ちが通じ合った とても良いバランスを保たれてらっしゃるのだと思いました。 |
|
|
取材中に、サッカー少年の次男坊君も 事務所に 『 こんにちは! 』 と元気に挨拶をしに来てくれ そんな宍戸さんも昔はサッカー少年。 そして同世代の僕もサッカー少年でした。
当時、Jリーグが開幕した頃は サッカーが日本中で大熱狂していた頃で 今は父親として子供たちのサッカーを応援するだけでなく 休日は父兄としてチームのサポートをしてらっしゃいます。
『 明日の休みは子供たちのサッカーの試合に行きます 』 と
もし将来、子供たちが塗装職人になりたいと言ったときの為にも 『 しっかりとした地盤を築いておきたい 』 と これからの希望、目標を仕事終わりでお疲れの中 話して頂き 本当に今日はありがとうございました。
取材撮影&文 : とくおか じゅん |
|