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ここでご紹介するのは、栃木県宇都宮市の大工、「三矢工務店」の枝野裕佑(えだの・ゆうすけ)さんです。
1985(昭和60)年、宇都宮市で生まれた枝野さん。
大学を卒業したのちに、大工の道に入ったそうです。
「家具職人に興味があったんです」といいつつも、大学では政治経済を学び、親も職人とは無縁の仕事をしていた枝野さん。
当時、国が行なっていた大工育成のプログラム「大工育成塾」に参加したことで、大工を目指すようになったそうです。
プログラムといっても、学校での座学は月に一度。
それ以外は地元の工務店で親方に絞られながら技術を磨いたといいます。
ここでご紹介するのは、栃木県宇都宮市の大工、「三矢工務店」の枝野裕佑(えだの・ゆうすけ)さんです。
1985(昭和60)年、宇都宮市で生まれた枝野さん。
大学を卒業したのちに、大工の道に入ったそうです。
「家具職人に興味があったんです」といいつつも、大学では政治経済を学び、親も職人とは無縁の仕事をしていた枝野さん。
当時、国が行なっていた大工育成のプログラム「大工育成塾」に参加したことで、大工を目指すようになったそうです。
プログラムといっても、学校での座学は月に一度。
それ以外は地元の工務店で親方に絞られながら技術を磨いたといいます。
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3年間のプログラムを終了したのちに、工務店で7年間修行した枝野さん。
30歳を過ぎて独立したそうです。
「社寺建築、古民家、数寄屋造りと、伝統的な建物を知る3人の親方に教えられました」と枝野さん。
その知識と経験を活かして、古民家などの修繕に携わることも多いといいます。
「面白そうな仕事だったら、どこへでも行っちゃいますね」。
プログラムの卒業生で構成された「東京大工志の会」の繋がりで、重要文化財の修繕などに際して声がかかることもあるそうです。
3年間のプログラムを終了したのちに、工務店で7年間修行した枝野さん。
30歳を過ぎて独立したそうです。
「社寺建築、古民家、数寄屋造りと、伝統的な建物を知る3人の親方に教えられました」と枝野さん。
その知識と経験を活かして、古民家などの修繕に携わることも多いといいます。
「面白そうな仕事だったら、どこへでも行っちゃいますね」。
プログラムの卒業生で構成された「東京大工志の会」の繋がりで、重要文化財の修繕などに際して声がかかることもあるそうです。
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お伺いしたのは、築60年以上経っているという立派な門の修繕工事現場。
本瓦葺の屋根に太い親柱、裏側に控柱のある、「薬医門」というものです。
長年、風雨にさらされて屋根の一部が傷み、全体が歪んでいた門を、およそ2カ月かけて修繕。
工事開始から1カ月半ほどが経ったこの日は、屋根の修繕を行なうところでした。
正面から見て左の控柱は、ケヤキの銘木で新しく作られています。
「銘木屋さんをまわって、自分の目で見て選びました」と枝野さん。
一般的には、乾燥したときにひび割れしないように「背割り」と呼ばれる割れ目を入れてあるものですが、時間をかけて乾燥させたこの材は、その必要がない極上品なのだそうです。
お伺いしたのは、築60年以上経っているという立派な門の修繕工事現場。
本瓦葺の屋根に太い親柱、裏側に控柱のある、「薬医門」というものです。
長年、風雨にさらされて屋根の一部が傷み、全体が歪んでいた門を、およそ2カ月かけて修繕。
工事開始から1カ月半ほどが経ったこの日は、屋根の修繕を行なうところでした。
正面から見て左の控柱は、ケヤキの銘木で新しく作られています。
「銘木屋さんをまわって、自分の目で見て選びました」と枝野さん。
一般的には、乾燥したときにひび割れしないように「背割り」と呼ばれる割れ目を入れてあるものですが、時間をかけて乾燥させたこの材は、その必要がない極上品なのだそうです。
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足場を上り、屋根の修繕を行なう枝野さん。
この現場では、先輩職人の清水泰三(しみず・たいぞう)さんが一緒です。
枝野さんも清水さんも、木工事を専門とする大工さん。
大工仕事以外の部分は、他の職人さんにまかせているそうです。
今回の工事でも、瓦の葺き直しは瓦屋さんに依頼。
「適材適所ですからね」と枝野さん。
木材と同様、職人も得意なところ、すなわち専門性を活かして仕事をするのが一番。
これが職人・枝野さんの考え方です。
足場を上り、屋根の修繕を行なう枝野さん。
この現場では、先輩職人の清水泰三(しみず・たいぞう)さんが一緒です。
枝野さんも清水さんも、木工事を専門とする大工さん。
大工仕事以外の部分は、他の職人さんにまかせているそうです。
今回の工事でも、瓦の葺き直しは瓦屋さんに依頼。
「適材適所ですからね」と枝野さん。
木材と同様、職人も得意なところ、すなわち専門性を活かして仕事をするのが一番。
これが職人・枝野さんの考え方です。
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ここに掲載しているのは、枝野さんからお預かりしたリフォーム工事の写真(一戸建ての大規模リフォーム)。
伝統建築に強い枝野さんですが、もちろん一般的な戸建や共同住宅のリフォーム工事も請け負っています。
こうした工事でも、枝野さんは大工仕事のみを担当。
自分が窓口になって工事の依頼を受ける場合は、内装・外装・板金・設備、いずれの工事においても、信頼できる職人を選んで工事をしてもらっているそうです。
「仕事ぶりを見れば、その人がどれくらいの技術をもっているかは分かります」と枝野さん。
自分の目を信じて判断する、このことも、木の選び方に通づるものがあるようです。
ここに掲載しているのは、枝野さんからお預かりしたリフォーム工事の写真(一戸建ての大規模リフォーム)。
伝統建築に強い枝野さんですが、もちろん一般的な戸建や共同住宅のリフォーム工事も請け負っています。
こうした工事でも、枝野さんは大工仕事のみを担当。
自分が窓口になって工事の依頼を受ける場合は、内装・外装・板金・設備、いずれの工事においても、信頼できる職人を選んで工事をしてもらっているそうです。
「仕事ぶりを見れば、その人がどれくらいの技術をもっているかは分かります」と枝野さん。
自分の目を信じて判断する、このことも、木の選び方に通づるものがあるようです。
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こちらも別の現場の写真(廊下の床貼り替え工事)。
床や壁の下地材貼り替えなど、軽微なリフォーム工事も行なっています。
内装屋さんでも、簡単な木工事であればやってくれる場合があります。
しかし、これこそ枝野さんがいうところの「適材適所」。
専門職に工事してもらうほうが安心です。
もっとも、大工さんなら誰でも、というわけではありません。
リフォームでの木工事は、現場合わせで材を切ったり削ったりしないとならないため、経験の浅い大工さんではうまく対応できないことがあります。
その点、在来工法に強く、家の構造を十分理解している枝野さんなら、まかせて安心!ということですね。
こちらも別の現場の写真(廊下の床貼り替え工事)。
床や壁の下地材貼り替えなど、軽微なリフォーム工事も行なっています。
内装屋さんでも、簡単な木工事であればやってくれる場合があります。
しかし、これこそ枝野さんがいうところの「適材適所」。
専門職に工事してもらうほうが安心です。
もっとも、大工さんなら誰でも、というわけではありません。
リフォームでの木工事は、現場合わせで材を切ったり削ったりしないとならないため、経験の浅い大工さんではうまく対応できないことがあります。
その点、在来工法に強く、家の構造を十分理解している枝野さんなら、まかせて安心!ということですね。
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工場(こうば)で材を加工する枝野さん。
枝野さんは「お客さんに寄り添うことを第一に考えています」といいます。
自分の技術を押し付けることはせず、お客さんの希望や予算をしっかり聞き取って、ていねいな仕事をするように心がけているそうです。
希少性の高い古民家のリフォーム工事などでは、「いいものを残したい」との思いから、以前の姿そのままに修繕することを提案することもあるそうですが、それでも最終的にはお客さんの判断にまかせているといいます。
「お客さんの満足度が一番」。
この考え方があるからこそ、社寺や古民家でも一般的な建物のリフォームでも分け隔てなく、ていねいな仕事で対応しているんですね!
工場(こうば)で材を加工する枝野さん。
枝野さんは「お客さんに寄り添うことを第一に考えています」といいます。
自分の技術を押し付けることはせず、お客さんの希望や予算をしっかり聞き取って、ていねいな仕事をするように心がけているそうです。
希少性の高い古民家のリフォーム工事などでは、「いいものを残したい」との思いから、以前の姿そのままに修繕することを提案することもあるそうですが、それでも最終的にはお客さんの判断にまかせているといいます。
「お客さんの満足度が一番」。
この考え方があるからこそ、社寺や古民家でも一般的な建物のリフォームでも分け隔てなく、ていねいな仕事で対応しているんですね!
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工場で見せていただいた手道具の数々。
社寺・古民家・茶室といった伝統的な建物の修繕のときに活躍するそうです。
「ここまでのものは必要ないかもしれないけれど、どうしても欲しくなっちゃうんですよね」。
その言葉に、この仕事が好きで好きでたまらないという気持ちと、職人としての志を感じます。
それに加えて、枝野さんはいわゆる昔気質の職人ではなく、今の時代に合った大工を目指しているといいます。
材の加工を専門業者に依頼して効率化をはかったり、たくさんの現場写真を見せながらお客さんと打ち合わせしたりと、工事内容・工期・予算のすべてにおいて、お客さんの希望に沿うことができるように心がけているそうです。
工場で見せていただいた手道具の数々。
社寺・古民家・茶室といった伝統的な建物の修繕のときに活躍するそうです。
「ここまでのものは必要ないかもしれないけれど、どうしても欲しくなっちゃうんですよね」。
その言葉に、この仕事が好きで好きでたまらないという気持ちと、職人としての志を感じます。
それに加えて、枝野さんはいわゆる昔気質の職人ではなく、今の時代に合った大工を目指しているといいます。
材の加工を専門業者に依頼して効率化をはかったり、たくさんの現場写真を見せながらお客さんと打ち合わせしたりと、工事内容・工期・予算のすべてにおいて、お客さんの希望に沿うことができるように心がけているそうです。
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枝野さんの出張範囲は、栃木県宇都宮市を中心に100km圏内。
社寺・古民家・茶室の修繕ができる腕と知識をもちながら、どんなリフォーム工事にもオールマイティに対応しています。
木工事は、今回の現場にも来られていた清水さんを含め、総勢3名で対応。
木工事以外では枝野さんが信頼する腕利き職人さんを集め、在来工法で建てられた家なら、すべてのリフォーム工事の窓口となってくれます。
このエリアでリフォーム工事をお考えの方は、枝野さんに相談されてみてはいかがでしょうか?
*取材・文=加藤康一(Freewheel Inc.)
枝野さんの出張範囲は、栃木県宇都宮市を中心に100km圏内。
社寺・古民家・茶室の修繕ができる腕と知識をもちながら、どんなリフォーム工事にもオールマイティに対応しています。
木工事は、今回の現場にも来られていた清水さんを含め、総勢3名で対応。
木工事以外では枝野さんが信頼する腕利き職人さんを集め、在来工法で建てられた家なら、すべてのリフォーム工事の窓口となってくれます。
このエリアでリフォーム工事をお考えの方は、枝野さんに相談されてみてはいかがでしょうか?
*取材・文=加藤康一(Freewheel Inc.)