茨城県結城市　　平家の水回りリフォームに伴う配管の交換

桜の開花宣言もされ、春の訪れを感じる様になった小春日和。

今日もどんな職人さんに会えるのかと、楽しみにしながら、今回は茨城県の結城市までやってまいりました。

水道工事を専門にしつつ、水回りのリフォーム。
お風呂やトイレの大掛かりな修繕工事から、簡単な修理まで。
システムキッチンはもちろん、水回りの事ならば一通り対応可能となっております。


そして、そのリフォームに伴う大工工事から電気工事まで。
出来る事を聞くより出来ない事なんですか？と質問した方が早そうなくらい多岐に渡るマルチ職人さんです！

奈良部さんの凄いところがもう一つあります。
それは、とにかく機材工具を大切に大切にされている点です。
この記事をご覧になってる職人の皆様はもちろん、職人さんに仕事を依頼したくてこの記事に辿り着いた皆様も、「職人さんなら道具を大切にするなんて当たり前じゃないか？」と、思う方もいらっしゃるかと思います。

これまでの紹介でご理解いただけたと思いますが、奈良部さんは本当に何でもできます。
お手持ちの電動工具類も、ご自身で修理されてしまうとの事。

その他スコップや工具も軒並み２０年以上の付き合いです。

機材の運搬に使っている日産キャラバンホーミー。
僕も久しぶりにお目にかかりました、良いですよね？
そこはかとなく昭和や平成初期を彷彿とさせるこの色と形、そして走行距離は５０万Kmを突破！月より遠くまで走ってます！

現場で他のベテランの職人さんから、「売ってくれないか？」と声を掛けられることもあるそうです。
手に馴染んだ工具は、愛着以上に魂が宿っているまさに相棒です。

使い捨てが当たり前、壊れたら変えるのが当たり前という時代になりました。
ものによっては買い換えた方が早いし効率的な事もあります。
ですが、一つ一つの工具に愛着を持ち手入れも怠らずに使い続ける事。
簡単なことではありません、こうした信念を持ち続けて仕事してる人って
いい仕事するんじゃないか？って信頼につながると思いませんか？

そのため配管の取り回しを変えるため、古い管を撤去します。

まずは基礎の下に埋まっている配管を確認する為に土を掘り返して配管の流れを確認します。

その後は、玄関前を掘り起こして配管の取り回しを確認。
ここで活躍するこのスコップも２０年近くの相棒です。

このスコップをご覧になって気がついた事ありますか？
普通のスコップより幅が狭くなっており、配管が埋まっている箇所を掘り起こすために最適なサイズとなっています。
元々は普通の剣先スコップを、職人さんが使いやすく幅を狭く加工して使用していたのがこうして商品化されたとの事。

そしてさらに注目していただきたいのがスコップの先端になります。
剣先がすっかり丸くなっているあたりが、長く奈良部さんに愛用されていた証です。

掘り起こした後も、切れなくなったノコギリの刃で丁寧に泥を落とされていました。
本当に道具を大事に大事に扱われています。

この後の工程は、風呂場の床下のコンクリート部分の施工が必要になる為、今回の取材では大きなビフォーアフターをお届けする事ができませんでしたがまた機会があれば是非取材をさせていただきたいと思います！

壁に使っているトタンからの柔らかい光と言うのが、職人さんっぽさを出しつつ往年のトランペット奏者の様な写真が撮れたんじゃないかと私的には気に入っています！


写真・記事＝夏井カメラマン