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青森県平川市の万能型のスーパー職人
マズリフォームの松谷さんが手掛ける
納屋の内装工事が完成目前ということで
お隣の弘前市に伺いました。
丁度、左手が母屋となっていて、中央から右側が
今回 松谷さんがリノベーションされている箇所で
外観からはまったく想像できない空間が
中には広がってましたのでご紹介します。
広さ20坪ほどの納屋は、聴くところによると
江戸時代に造られた大変歴史のあるモノらしく
壁は昔ながらの土壁だったため
外側部分は新たに塗り直されました。
青森県平川市の万能型のスーパー職人
マズリフォームの松谷さんが手掛ける
納屋の内装工事が完成目前ということで
お隣の弘前市に伺いました。
丁度、左手が母屋となっていて、中央から右側が
今回 松谷さんがリノベーションされている箇所で
外観からはまったく想像できない空間が
中には広がってましたのでご紹介します。
広さ20坪ほどの納屋は、聴くところによると
江戸時代に造られた大変歴史のあるモノらしく
壁は昔ながらの土壁だったため
外側部分は新たに塗り直されました。
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納屋の入り口
使われている木の雰囲気や土壁など
間近で見ると更に建物の歴史が強く感じられます。
松谷さんが以前
手掛けられた家の工事をしたお客さまの親戚が
その確かな仕事ぶりから繋がった今回のご依頼ということで
今後、母屋を改装工事する予定のため
その前に蔵を人が住めるようにしてほしいというご要望です。
納屋の入り口
使われている木の雰囲気や土壁など
間近で見ると更に建物の歴史が強く感じられます。
松谷さんが以前
手掛けられた家の工事をしたお客さまの親戚が
その確かな仕事ぶりから繋がった今回のご依頼ということで
今後、母屋を改装工事する予定のため
その前に蔵を人が住めるようにしてほしいというご要望です。
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元々あった入口扉が老朽化で合わず
松谷さんが一週間かけて造った重厚な扉。
抗菌性や耐久性、耐湿性にも優れた
ヒバの木が使用されていて
ヒバは青森県での現存量が7割も占める
青森の木と言っても過言ではない木材で
これからご紹介する室内でも使用されています。
元々あった入口扉が老朽化で合わず
松谷さんが一週間かけて造った重厚な扉。
抗菌性や耐久性、耐湿性にも優れた
ヒバの木が使用されていて
ヒバは青森県での現存量が7割も占める
青森の木と言っても過言ではない木材で
これからご紹介する室内でも使用されています。
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足元は大理石、左手にはシャワールームとトイレ
奥が二階へと続く階段となっています。
正面にはこれまでの取材では見たことのない
石の扉があって
何度も感心して見てしまう程の空気感が漂ってました。
先ほど言いましたが、江戸時代の建造物ということで
解体時には鳩のフンなどをスチームで洗い流し
土壁も埃がかなり立つなどかなり大変な作業だったそうで
この形になるまでに3ヶ月を要したそうです。
足元は大理石、左手にはシャワールームとトイレ
奥が二階へと続く階段となっています。
正面にはこれまでの取材では見たことのない
石の扉があって
何度も感心して見てしまう程の空気感が漂ってました。
先ほど言いましたが、江戸時代の建造物ということで
解体時には鳩のフンなどをスチームで洗い流し
土壁も埃がかなり立つなどかなり大変な作業だったそうで
この形になるまでに3ヶ月を要したそうです。
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丁度、階段下に位置するトイレ
タンクレスのモノが入る予定だそうで
右側には採光を取り入れるためのすりガラス
左手には小物が置きやすいように棚と
壁には鏡、そして手洗い場が設置されます。
天井を見上げると
欅(ケヤキ)や杉の皮を再利用するなど
様々な材料が使われ
細部に亘って
松谷さんの仕事の細かさと丁寧さが伺えます。
丁度、階段下に位置するトイレ
タンクレスのモノが入る予定だそうで
右側には採光を取り入れるためのすりガラス
左手には小物が置きやすいように棚と
壁には鏡、そして手洗い場が設置されます。
天井を見上げると
欅(ケヤキ)や杉の皮を再利用するなど
様々な材料が使われ
細部に亘って
松谷さんの仕事の細かさと丁寧さが伺えます。
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階段も実際に歩いてみると
木の厚みが一般的な住宅とは大きく違って
足に伝わる感触は安定感があって重厚そのもの。
これぞ本物の木という感じがすごく伝わってきました。
欅(ケヤキ)が使われていて
欅は高級木材として様々な建造物に使用されるなど
木目が美しくて硬質で摩擦にも強く
床材などにとても適した木材で
ちなみに壁は珪藻土の塗り壁となっています。
階段も実際に歩いてみると
木の厚みが一般的な住宅とは大きく違って
足に伝わる感触は安定感があって重厚そのもの。
これぞ本物の木という感じがすごく伝わってきました。
欅(ケヤキ)が使われていて
欅は高級木材として様々な建造物に使用されるなど
木目が美しくて硬質で摩擦にも強く
床材などにとても適した木材で
ちなみに壁は珪藻土の塗り壁となっています。
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階段上がってすぐにある1つ目の部屋
10畳ある広々とした空間ですが
天井を無くし、梁を見せることで
更に広く開放的に感じるように造られました。
色付けされた梁には
防腐効果のあるオイルが塗ってあるそうです。
こちらの床は厚み3㎝にもなる重厚なパイン材が使用され
壁は階段と同じく珪藻土で
納屋の時にあった窓に更に樹脂製の窓が取り付けられ
寒さ対策として二重になっています。
階段上がってすぐにある1つ目の部屋
10畳ある広々とした空間ですが
天井を無くし、梁を見せることで
更に広く開放的に感じるように造られました。
色付けされた梁には
防腐効果のあるオイルが塗ってあるそうです。
こちらの床は厚み3㎝にもなる重厚なパイン材が使用され
壁は階段と同じく珪藻土で
納屋の時にあった窓に更に樹脂製の窓が取り付けられ
寒さ対策として二重になっています。
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そして元々土壁だった所を解体して造られた
小上がりの階段を進むと奥には
同じく広さ10畳ほどの部屋となっていて
こちらの壁は漆喰、床材はヒバが使用されています。
窓から差し込む光の角度や
灯された電灯によって雰囲気がガラッと変わり
町家のような印象です。
(上画像)の右手にある大枠の窓からは
丁度、一階の部屋が見下ろせるようになっています。
ちなみにパイン材とヒバ
珪藻土と漆喰を使い分ける理由として
材質や作業手間も違うことから値段も変わるためです。
そして元々土壁だった所を解体して造られた
小上がりの階段を進むと奥には
同じく広さ10畳ほどの部屋となっていて
こちらの壁は漆喰、床材はヒバが使用されています。
窓から差し込む光の角度や
灯された電灯によって雰囲気がガラッと変わり
町家のような印象です。
(上画像)の右手にある大枠の窓からは
丁度、一階の部屋が見下ろせるようになっています。
ちなみにパイン材とヒバ
珪藻土と漆喰を使い分ける理由として
材質や作業手間も違うことから値段も変わるためです。
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初めて目にするモノばかりで驚いてましたが
一階にある台所は特にインパクト大
お店のような雰囲気にというご要望から
キッチンも業務用のモノが取り付けられる予定で
換気扇部の木材は再利用したモノらしく
床は元々の状態の上にベニヤ
そしてご覧の大理石が一面に張ってあって
玄関に使っている分を足すとその数 約300枚
これも松谷さんが自ら一枚ずつ張っていったそうで
同業者も驚く呑み込みの早さでこの技も身に着け
単なる大工ではない所以がこういった箇所に表れてます。
初めて目にするモノばかりで驚いてましたが
一階にある台所は特にインパクト大
お店のような雰囲気にというご要望から
キッチンも業務用のモノが取り付けられる予定で
換気扇部の木材は再利用したモノらしく
床は元々の状態の上にベニヤ
そしてご覧の大理石が一面に張ってあって
玄関に使っている分を足すとその数 約300枚
これも松谷さんが自ら一枚ずつ張っていったそうで
同業者も驚く呑み込みの早さでこの技も身に着け
単なる大工ではない所以がこういった箇所に表れてます。
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松谷さんに今回のリノベーション工事で
お気に入りの場所を聴くと
真っ先に台所に取り付けたカウンターと思わずニヤリ
雰囲気に合うモノを解体屋さんで探し見つけて
この独特の木目模様や
キズがアンティーク感を出していると
パズルのピースがピタッとハマったかのように
嬉しそうに話してくださいました。
松谷さんに今回のリノベーション工事で
お気に入りの場所を聴くと
真っ先に台所に取り付けたカウンターと思わずニヤリ
雰囲気に合うモノを解体屋さんで探し見つけて
この独特の木目模様や
キズがアンティーク感を出していると
パズルのピースがピタッとハマったかのように
嬉しそうに話してくださいました。
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台所 隣の15畳にもなるオーディオルーム
部屋と呼んでいいのかどうか迷うほど広く
二階部分まである高い天井が印象的なこちらの空間ですが
実際に立つと写真以上の奥行きが感じられ
漆喰が塗られた壁を見上げると
以前の状態を利用した窓があって
真新しい中に納屋の雰囲気も残っていて
なんとも不思議な空間となっています。
台所 隣の15畳にもなるオーディオルーム
部屋と呼んでいいのかどうか迷うほど広く
二階部分まである高い天井が印象的なこちらの空間ですが
実際に立つと写真以上の奥行きが感じられ
漆喰が塗られた壁を見上げると
以前の状態を利用した窓があって
真新しい中に納屋の雰囲気も残っていて
なんとも不思議な空間となっています。
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床は厚さ15mmのヒバがふんだんに使われていて
松谷さんに立ってもらうとこの空間の大きさが
より明確に分かっていただけるかと思います。
納屋だったこの広さの床に一枚ずつ
隙間なくビッシリとヒバを張っていかれたのですから
この形にするまで相当な労力だったことが想像できますが
時間が経つごとに
木の表情が変わっていく無垢材を使うことで
見た目だけでなくしっかりとした家に繋がり
今は真新しい光り輝く床などに使われた木材たちが
少しずつ味わい深い飴色に変わっていったとき
ここでしか見れない特別な顔に変貌しているはずです。
取材撮影&文 :
とくおか じゅん
床は厚さ15mmのヒバがふんだんに使われていて
松谷さんに立ってもらうとこの空間の大きさが
より明確に分かっていただけるかと思います。
納屋だったこの広さの床に一枚ずつ
隙間なくビッシリとヒバを張っていかれたのですから
この形にするまで相当な労力だったことが想像できますが
時間が経つごとに
木の表情が変わっていく無垢材を使うことで
見た目だけでなくしっかりとした家に繋がり
今は真新しい光り輝く床などに使われた木材たちが
少しずつ味わい深い飴色に変わっていったとき
ここでしか見れない特別な顔に変貌しているはずです。
取材撮影&文 :
とくおか じゅん