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先人の知恵と技術に学ぶ、長く丈夫に美しい屋根

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ほっとする風景に溶け込む昔ながらの屋根
イメージ写真1
山間のトンネルを抜けて蛇腹の細道を進むと、さっそく路肩からも白い湯気がもこもこと立ち上っているのが見えてきて車内が一気に高揚感に包まれました。
風情ある温泉地の一つ、長野県白骨温泉は乳白色の硫黄泉で、湯量も多い温めの温泉なので長く楽しむことができます。
メインはお湯であるものの、温泉宿の見慣れない建築様式が面白かったので取材をさせていただきました。
見学させていただいたお宿は100年以上の歴史のある老舗で、建物の一部は改装されたものの昔からの建物をそのまま使っている棟もありました。
木の板を葺き、飛ばないように大きな石を所々に置いている屋根は街中ではまず目にすることはないでしょう。

長野県の山間にある温泉宿は創業以前、道も舗装されていないので当然今よりも険しく、瓦などの高級品を運び入れるには困難を極めるとの理由から、材料調達も簡単な栗の木を使って屋根を葺いたという事です。
栗の板で葺いた屋根は通気性が良いので温泉特有のガスも抜けることから建物が痛みにくく、何より温泉地の風情にマッチした外観で昔から親しまれてきた建物だそうです。
屋根を抑える石は、『球状石灰岩』と呼ばれる天然記念物。
白骨の地にはこの球状石灰岩が埋まっており、その上から温泉が湧いているのだと宿の方が教えてくださいました。
創業当時は屋根材となる資源も無かったため近隣の大工が切り出してきた球状石灰岩を今でも大切に使っているそうです。
特別天然記念物なので、当然今は持ち出し厳禁です。

現在の使っている屋根は約40年前に葺き直した屋根で、その当時は木材を沢山持っている木曽の大工が施工したそうです。

木の板で葺いた屋根で有名なものは『杮葺き(こけらぶき)』と『檜皮葺(ひわたぶき)』がありますが、そのどちらとも異なり、美しさには欠けるものの懐かしささえ感じさせる風景を演出する外観と特殊な立地でも丈夫に長持ちする機能性は先人達の築いた宝物なのだと感慨深くなりました。

白骨温泉にお出かけの際はぜひ屋根にもご注目下さい!
面白い発見があるかもしれません。

杮葺きと檜皮葺の屋根も探して取材します!
世界に類を見ない技術、気品あふれる檜皮葺の魅力
イメージ写真2
平安の昔からの長い歴史が刻まれる京都には面白い建物が沢山あります。
今回は木製の屋根『檜皮葺(ひわだぶき)』の屋根を見るために永観堂に行ってまいりました。

筆者の私は京都市山科区に店を構える塗装職人の加納一正と申します。
丁度紅葉の美しい時期だったため、夜間拝観の時間帯の永観堂に行ってまいりました。

檜皮葺とは読んで字のごとく檜の皮を使って葺く日本古来の技術で、厚さ数mmの樹皮を重ね合わせ10cmほどの厚さに葺く屋根です。
耐用年数はなんと約35年。
現在多くの家屋で用いられているスレート屋根などは約15年で塗装などのメンテナンスが必要であることを考えると、かなり優秀な屋根材と言えるでしょう。
ユネスコの無形文化遺産の一つにも数えられた日本にしかない特徴的な屋根の一つです。

材料となる檜の樹皮は樹齢70年以上の樹径が十分にある木を、傷つけないように表皮だけを上手く剥ぎ取ります。
これも中々の職人技で、『原皮師(もとかわし)』と呼ばれる専門の職人が、檜の中の水分の動きが少ない秋から冬の間に根元から上へ上へと樹皮を剥いでいくのです。
樹皮を剥いだ檜は10年ほどでまた蘇り、採取できるようになります。

採取した樹皮は洗ったり形や厚みを整える作業をし屋根に葺ける状態にします。
1坪の面積に対し、約25本分の檜の樹皮が必要なので大変な作業です。

葺く工程でも高い技術を要求され、うすい樹皮を細かい間隔で丁寧に敷き詰めていく根気のいる作業なのです。
手間暇をかけて完成した檜皮葺の屋根は、上品で荘厳な雰囲気が漂います。

なかなか一般家庭の屋根を檜皮葺にすることはありませんが、檜皮葺を用いた寺社仏閣は日本各地にあるので機会がありましたら是非ご覧ください。
一味違った参拝の楽しみ方ができますよ。

代表的な檜皮葺の屋根のある寺社仏閣は下記の通りです。
出雲大社(島根県)、北野天満宮(京都)、上賀茂神社(京都府)、下賀茂神社(京都府)、清水寺(京都府)、吉備津神社(岡山県)、など
ほっとする風景に溶け込む昔ながらの屋根
イメージ写真1
山間のトンネルを抜けて蛇腹の細道を進むと、さっそく路肩からも白い湯気がもこもこと立ち上っているのが見えてきて車内が一気に高揚感に包まれました。
風情ある温泉地の一つ、長野県白骨温泉は乳白色の硫黄泉で、湯量も多い温めの温泉なので長く楽しむことができます。
メインはお湯であるものの、温泉宿の見慣れない建築様式が面白かったので取材をさせていただきました。
見学させていただいたお宿は100年以上の歴史のある老舗で、建物の一部は改装されたものの昔からの建物をそのまま使っている棟もありました。
木の板を葺き、飛ばないように大きな石を所々に置いている屋根は街中ではまず目にすることはないでしょう。

長野県の山間にある温泉宿は創業以前、道も舗装されていないので当然今よりも険しく、瓦などの高級品を運び入れるには困難を極めるとの理由から、材料調達も簡単な栗の木を使って屋根を葺いたという事です。
栗の板で葺いた屋根は通気性が良いので温泉特有のガスも抜けることから建物が痛みにくく、何より温泉地の風情にマッチした外観で昔から親しまれてきた建物だそうです。
屋根を抑える石は、『球状石灰岩』と呼ばれる天然記念物。
白骨の地にはこの球状石灰岩が埋まっており、その上から温泉が湧いているのだと宿の方が教えてくださいました。
創業当時は屋根材となる資源も無かったため近隣の大工が切り出してきた球状石灰岩を今でも大切に使っているそうです。
特別天然記念物なので、当然今は持ち出し厳禁です。

現在の使っている屋根は約40年前に葺き直した屋根で、その当時は木材を沢山持っている木曽の大工が施工したそうです。

木の板で葺いた屋根で有名なものは『杮葺き(こけらぶき)』と『檜皮葺(ひわたぶき)』がありますが、そのどちらとも異なり、美しさには欠けるものの懐かしささえ感じさせる風景を演出する外観と特殊な立地でも丈夫に長持ちする機能性は先人達の築いた宝物なのだと感慨深くなりました。

白骨温泉にお出かけの際はぜひ屋根にもご注目下さい!
面白い発見があるかもしれません。

杮葺きと檜皮葺の屋根も探して取材します!
世界に類を見ない技術、気品あふれる檜皮葺の魅力
イメージ写真2
平安の昔からの長い歴史が刻まれる京都には面白い建物が沢山あります。
今回は木製の屋根『檜皮葺(ひわだぶき)』の屋根を見るために永観堂に行ってまいりました。

筆者の私は京都市山科区に店を構える塗装職人の加納一正と申します。
丁度紅葉の美しい時期だったため、夜間拝観の時間帯の永観堂に行ってまいりました。

檜皮葺とは読んで字のごとく檜の皮を使って葺く日本古来の技術で、厚さ数mmの樹皮を重ね合わせ10cmほどの厚さに葺く屋根です。
耐用年数はなんと約35年。
現在多くの家屋で用いられているスレート屋根などは約15年で塗装などのメンテナンスが必要であることを考えると、かなり優秀な屋根材と言えるでしょう。
ユネスコの無形文化遺産の一つにも数えられた日本にしかない特徴的な屋根の一つです。

材料となる檜の樹皮は樹齢70年以上の樹径が十分にある木を、傷つけないように表皮だけを上手く剥ぎ取ります。
これも中々の職人技で、『原皮師(もとかわし)』と呼ばれる専門の職人が、檜の中の水分の動きが少ない秋から冬の間に根元から上へ上へと樹皮を剥いでいくのです。
樹皮を剥いだ檜は10年ほどでまた蘇り、採取できるようになります。

採取した樹皮は洗ったり形や厚みを整える作業をし屋根に葺ける状態にします。
1坪の面積に対し、約25本分の檜の樹皮が必要なので大変な作業です。

葺く工程でも高い技術を要求され、うすい樹皮を細かい間隔で丁寧に敷き詰めていく根気のいる作業なのです。
手間暇をかけて完成した檜皮葺の屋根は、上品で荘厳な雰囲気が漂います。

なかなか一般家庭の屋根を檜皮葺にすることはありませんが、檜皮葺を用いた寺社仏閣は日本各地にあるので機会がありましたら是非ご覧ください。
一味違った参拝の楽しみ方ができますよ。

代表的な檜皮葺の屋根のある寺社仏閣は下記の通りです。
出雲大社(島根県)、北野天満宮(京都)、上賀茂神社(京都府)、下賀茂神社(京都府)、清水寺(京都府)、吉備津神社(岡山県)、など

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