値段やネームバリューだけで頼むのは危険

みなさんが屋根屋さんにお願いするときってどんなときですか？
おそらく雨漏りしたときに頼むという方がほとんどではないでしょうか？

実際、取材を通して瓦屋さんや屋根板金屋さんにお話を聴くと
やはり梅雨明け、台風直後、年末というのが
手が回らないくらい忙しくなる時期だと仰っています。

晴れた日だと、雨漏りのことはまったく気にならなくても、雨が続いたときや
台風による豪雨や暴風で屋根の一部がズレたり破損したり剥がれて飛んでいくことがあります。

家は木でできていて
雨漏りを放っておくと寿命にかかわるほどの重大な被害をもたらす原因になりますので
誰でもすぐに対処してほしいと思うのが心情だと思います。

そんなとき、まずは職人さんに直接 相談するという選択肢があります。

当サイトでもこれまで何度も言ってきたことですが
ハウスメーカーや工務店に頼んでもそういった所は単なる窓口としてあくまで受けるだけで
その仕事を契約している下請けの職人さんに任せるというのが一連の流れです。

実際に現場で働く職人さんに聴くと
自分たちが直接依頼をもらった仕事でない場合は、お客さんと元請けの両バサミにあってしまい
仕事を進めるのも後の対応なども含め、かなりやりにくいと言います。

しかも、料金も間に業者が入れば入るほど中間マージンが発生するので
結局、現場でやる職人さんに直接 頼んだ方が余計な費用が発生しない分、材料費に回せたりしますし
知識の乏しい営業担当の人に相談するくらいなら
屋根専門家のプロに聴いた方がよっぽど明確で的確な解決方法やアドバイスが得られるはずです。

特にここ数年、ネット集客が当たり前になったことから
元請け化を目指して経験も技術も体力もある、３０代～４０代の職人さんたちがそこに力を入れ
一人でも多くの人に 『 直接、職人に相談する 』 ということを浸透させたいと思ってらっしゃいます。

安いからダメ、高いから良い。
有名だから大丈夫、知らないから不安というのはもう古いというか
選ぶ基準が値段やネームバリューであるなら、大きく見方を変えるべきです。

頼んだのに雨漏りがまた発生した
他に比べて高額な費用がかかってしまったとなっても後の祭りです。


※ 実際に屋根工事の場合、費用の大まかな内訳は・・・

・人件費（職人さんの作業料）
・材料費
・足場代
・雑費（ガソリン代など）


そしてこれに、ハウスメーカーであれば中間マージン
更に、リフォームで葺き替えの場合は解体した廃材の処理にもお金がかかります。
（※カバー工法（重ね張り）の場合はかかりません）

建築業界の工事費用というのはまだまだ不透明な部分が多いので
知識のない一般の人がどこで判断すべきか迷うところですが

事前打ち合わせはもちろん、施工途中にも説明してくれる
アフターフォローもしっかりしているなど

値段以上の気配り、心配りがあれば、決して高いとは思わないはずです。