職人のレベルはキャリア年数ではなく、どんな現場をやってきたかで差が出ます。

現代の家造りは昔から大きく変わりました。

新築なら昔のように大工さんが墨付け手刻みする必要がなくなり
工場で事前に準備されたプレカットを現場で組み立てることで
時間と手間が短縮され、費用削減にも繋がり
お客さんにとっても現場で働く大工さんにとっても負担が減りました。

しかし 良いことばかりではなく、それによって大工技術の継承ができなくなるという問題点が浮かび上がり
未熟な職人ではリフォームなど家の構造を理解していないため対応できず
家造りが簡略化され続けている現実を目の当たりにすると
今後そういった職人さんが増えていくのは当然であり、忌々しき事態です。

どの業種の職人さんにも言えることですが、続けていくと大きく分けて３つのパターンに分かれていきます。

１つ目が、いつまでも現場主義で職人として働く人。
２つ目が、職人時代の経験や知識を活かしてお客さん対応の営業に回る人。
３つ目が、会社などを立ち上げ代表（経営者）となり、自分は現場を離れスタッフを纏め上げる人。

ええ職人.comに登録されている職人さんのほとんどは１も２もするパターン
つまり現場で働きながらお客さんとの対応もされている方が多く
その後 ３もするという
実績を積み重ねそれに比例して仕事量が増えたことでスタッフを雇い、事業を発展させていく方。

こういう流れであれば例え営業に回ろうが経営者になろうが
現場での経験が豊富なため、お客さんにしっかりとした説明ができますし
利益追求ばかりでなく、まずはお客様第一の良心的な工務店として信頼もできるはずです。

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しかし問題なのは、現場主義だけどお客さん対応が苦手、もしくは嫌いな人
現場経験のない営業さんや経営者の人では本当の良い仕事ができるか不透明です。

それはシロアリ駆除業者さんにも言えることで
現場主義の職人さんではコンタクトを取ってない分
その日暮らしの仕事でお客さんの気持ちなど分かるはずがなく

逆に対応もしながら現場で作業をする職人さんであれば
任せられている分、誰にも頼れない状況であることと

シロアリ駆除の効果はすぐに結果となって表れるモノではなく
薬を散布してからしばらく時間が必要なこともあり
アフターフォローも含めて責任感が自然と生まれます。

大工さん同様、キャリア年数だけでその職人さんの良し悪しを決めるのも大間違いで
シロアリ駆除も、新築ばかりやってきた２０年と被害に遭った家をやってきた２０年では
同じ２０年でもその技術や対応力には雲泥の差が生まれます。

ネームバリューのある大手の業者は一日に何件も掛け持ちするため
仕事を効率良くこなそうと準備や段取り、作業時間も含めて僅か１時間で済まし
良心的なシロアリ駆除業者さんからすると 『 そんなんで何ができるの？ 』 という感じだそうで

現場に到着して状況を確認し、準備をするだけで１時間はかかるそうですから
そんな業者では意識しなくとも作業が雑になり
お客さんが見えないからという油断も重なって、手抜きせざるを得ないというのが実情です。

相手がシロアリだけに、名前やキャリアだけで判断すると後々 大変なことになりますので
特に注意が必要です。