大工さんだけなぜ日当?
家を建てるにはたくさんの人が関わります。
まず、家の土台は基礎屋さん。
そして棟上げなど家を形作るのが大工さん。
野地板が張り終わると屋根屋さん、電気屋さん、水道屋さん、設備屋さんなどが配管、配線をし
足場屋さん、外壁屋さん、左官屋さん、内装がある程度できたところでクロス屋さん。
最後はキレイに掃除をするクリーニング屋さん・・・と
実際には1つの家を造るのに20~30業種の職人さんが関わり
どの職人さんも大工さんの仕事の進み具合によるところがあるため
言わば大工さんは家造りのコンダクターのような存在です。
そんな中心的な役割を担う大工さんですが
昔と違って家造りに対するやり方や考え方が変わったことで
頑張れば稼げる夢の仕事ではなくなってきています。
・・・
その一番はハウスメーカーが台頭してきたこと。
プレカットが登場してからというもの、今の家造りはとにかく生産性と効率性を重視します。
これまで事前に行っていた墨付け刻みという作業がなくなり
現場で働く大工さんの負担は減って、工期短縮にも繋がり、良いこと尽くめのように見えても
技術を売る職人さんにとっては大変な問題なんです。
ハウスメーカーからの仕事の場合
大工さんは日当という形で雇われることが多く
その平均相場も2万円~2万5千円ぐらいだと言われています。 (※ 2万円切るヒドイ所もあります)
日当なのは大工さんだけで
電気屋さんや塗装屋さん、設備屋さんなどなど
その他の職人さんは1現場、いくらという形で基本 仕事が発注されます。
例えば電気屋さん。
坪単価1万円~1万5千円くらいと言われていて
仮に1現場40万円の場合で10日現場に行った場合、単純計算で日当4万円になります。
しかも、大工さんのように朝の9時から17時までずっと現場にいるわけではなく
日によっては2~3時間で作業が終わることもあるそうで
その点から見ても大工さんの日当や環境とはあまりに違いすぎます。
ただ、電気屋さんも大工さんの作業状況を常に把握しておかないと配線作業ができないため
いくつもの現場を掛け持ちしながら走り回っているそうです。
昔ながらのベテランの大工さんになればなるほど
技術も経験もあるのにそんな条件ではとてもできないと
ハウスメーカーの仕事は一切しないと断言する職人さんもいて
今つながりのある電気屋さんや設備屋さんに日当で頼んだら、誰も来てくれないそうです。
職人さんに限らずどんな仕事でも
時間と技術、経験などをある意味 売ってその対価を得ることが働くということであって
仕事の目的の1つが生活費を稼ぐためであって
ボランティアじゃないんですから当然と言えば当然です。
少しでも安くしたいというお客さんの気持ちも分かりますが
ずさんな工事、安物の建材の使用、給料も工期も圧迫される現場の職人さん・・・
安いには安いなりの理由が必ずあります。
そんな条件下で本当の良い仕事ができる訳がありません。
日当が悪いということではなく
大工さんに限らず、対価に見合った仕事をしているのにもらえない職人さんがいる現状・・・
ハウスメーカーに頼めば安心というのは大間違いで、どこに頼んでも結局 現場でやるのは職人さんです。
お客さんも人間であれば、職人さんも人間です。
暮らしがあり、家族があり、生きていくためにもお金は必要です。
決してお金が全てではないですが
良い仕事をするためには、ただ気持ちがあるだけではついて来なくて、お金は切っても切れない関係があります。
大工さんだけなぜ日当?
家を建てるにはたくさんの人が関わります。
まず、家の土台は基礎屋さん。
そして棟上げなど家を形作るのが大工さん。
野地板が張り終わると屋根屋さん、電気屋さん、水道屋さん、設備屋さんなどが配管、配線をし
足場屋さん、外壁屋さん、左官屋さん、内装がある程度できたところでクロス屋さん。
最後はキレイに掃除をするクリーニング屋さん・・・と
実際には1つの家を造るのに20~30業種の職人さんが関わり
どの職人さんも大工さんの仕事の進み具合によるところがあるため
言わば大工さんは家造りのコンダクターのような存在です。
そんな中心的な役割を担う大工さんですが
昔と違って家造りに対するやり方や考え方が変わったことで
頑張れば稼げる夢の仕事ではなくなってきています。
・・・
その一番はハウスメーカーが台頭してきたこと。
プレカットが登場してからというもの、今の家造りはとにかく生産性と効率性を重視します。
これまで事前に行っていた墨付け刻みという作業がなくなり
現場で働く大工さんの負担は減って、工期短縮にも繋がり、良いこと尽くめのように見えても
技術を売る職人さんにとっては大変な問題なんです。
ハウスメーカーからの仕事の場合
大工さんは日当という形で雇われることが多く
その平均相場も2万円~2万5千円ぐらいだと言われています。 (※ 2万円切るヒドイ所もあります)
日当なのは大工さんだけで
電気屋さんや塗装屋さん、設備屋さんなどなど
その他の職人さんは1現場、いくらという形で基本 仕事が発注されます。
例えば電気屋さん。
坪単価1万円~1万5千円くらいと言われていて
仮に1現場40万円の場合で10日現場に行った場合、単純計算で日当4万円になります。
しかも、大工さんのように朝の9時から17時までずっと現場にいるわけではなく
日によっては2~3時間で作業が終わることもあるそうで
その点から見ても大工さんの日当や環境とはあまりに違いすぎます。
ただ、電気屋さんも大工さんの作業状況を常に把握しておかないと配線作業ができないため
いくつもの現場を掛け持ちしながら走り回っているそうです。
昔ながらのベテランの大工さんになればなるほど
技術も経験もあるのにそんな条件ではとてもできないと
ハウスメーカーの仕事は一切しないと断言する職人さんもいて
今つながりのある電気屋さんや設備屋さんに日当で頼んだら、誰も来てくれないそうです。
職人さんに限らずどんな仕事でも
時間と技術、経験などをある意味 売ってその対価を得ることが働くということであって
仕事の目的の1つが生活費を稼ぐためであって
ボランティアじゃないんですから当然と言えば当然です。
少しでも安くしたいというお客さんの気持ちも分かりますが
ずさんな工事、安物の建材の使用、給料も工期も圧迫される現場の職人さん・・・
安いには安いなりの理由が必ずあります。
そんな条件下で本当の良い仕事ができる訳がありません。
日当が悪いということではなく
大工さんに限らず、対価に見合った仕事をしているのにもらえない職人さんがいる現状・・・
ハウスメーカーに頼めば安心というのは大間違いで、どこに頼んでも結局 現場でやるのは職人さんです。
お客さんも人間であれば、職人さんも人間です。
暮らしがあり、家族があり、生きていくためにもお金は必要です。
決してお金が全てではないですが
良い仕事をするためには、ただ気持ちがあるだけではついて来なくて、お金は切っても切れない関係があります。