一家に一部屋。あなたの家の雰囲気に合った和室造りしてみませんか？

大手ハウスメーカーが台頭してからは建築様式が和風よりも洋風の家が増え
事前に工場で木材を加工するプレカットの登場もあって
生産性と効率性を求めた家造りへと建築業界では大きな変化が生まれました。

これまで墨付け・刻みといった大工さん伝統の技を活かす場が減ったことで
工期短縮、費用削減に繋がった反面
現場で働く大工さんのレベルが下がってしまうということも起きてしまいました。

洋室は棟上げをして筋交い、耐力壁などを施し
クロスを張って出来上がってしまえば
お客さんからするとどんな構造で、どういう風に木が組み込まれているのか分かりません。

元々あった和室を取り壊して洋室に変えてほしいという
新築だけでなく和から洋の波はリフォームでも多く増え

実際に現場で働く大工さんに伺うと・・・

和室よりも洋室の方が手間が少ない分早く施工できますが
和室は素材の良い無垢の木を使っているため
洋室へのリフォームでその木に釘を打つのも気が引けるし
せっかくの和室を壊すのはもったいないというお話もありました。

和室と洋室の見た目の大きな違いは
床が畳かフローリングであるかということがまず言えます。

昔からある 『 い草畳 』 は色が褪せてくる、傷がつきやすい
お茶やジュースなどをこぼすと拭き取りにくく、シミになるなど
小さなお子さんのいるご家庭では和室の手入れを心配されると思いますが

今は縁のない琉球畳や和紙畳といったデザイン性があって
これまでウィークポイントだった部分が改善された畳や
塗り壁のようなクロスも登場したことで

モダンな雰囲気の和室で客間として１部屋造ってほしいというご要望もあります。

大工さんにとっても和室は竿縁や長押といった
木と木を組み合わせた熟練の業の見せ所でもあり

やはり畳のある和室だとホッとするのは日本人だからかもしれませんね。