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本日は京都市にて屋根・板金修理屋さんを営んでらっしゃる
『リルーフまつだ』の、松田勝資さんの現場にお邪魔しています。
今回の現場は、初夏のうちからかなりの気温をたたき出している京都の中心街、京都市上京区。
近くには京都御所もあり、歴史ある建物が美しい真如堂前町(しんにょどうまえまち)が本日の取材現場です。
全てを溶かしそうな茹だる熱気の中、屋根の頂上から松田さんが姿を現されました。
「暑いですね!足元に気を付けてください!」と、気遣いのお言葉とともにニコッと白い歯を見せ、笑いかけてくださいます。
松田さんはいつも、この素敵な笑顔を向けて下さる屋根職人さんなんですよ!
本日は京都市にて屋根・板金修理屋さんを営んでらっしゃる
『リルーフまつだ』の、松田勝資さんの現場にお邪魔しています。
今回の現場は、初夏のうちからかなりの気温をたたき出している京都の中心街、京都市上京区。
近くには京都御所もあり、歴史ある建物が美しい真如堂前町(しんにょどうまえまち)が本日の取材現場です。
全てを溶かしそうな茹だる熱気の中、屋根の頂上から松田さんが姿を現されました。
「暑いですね!足元に気を付けてください!」と、気遣いのお言葉とともにニコッと白い歯を見せ、笑いかけてくださいます。
松田さんはいつも、この素敵な笑顔を向けて下さる屋根職人さんなんですよ!
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そして訪れた現場に佇むのは、なんと築140年を越えている古い蔵。
今回は、その屋根のお修理を行われているとのこと。
今から約140年前に建てられた蔵が、こうして現存しているんですね。
そして、お修理を頼まれたということは、これからもまだまだ使って行かれる予定なのでしょう。
その歴史を目の当たりにし、私も心が動かされました。
140年前と言いますと、西暦1882年。
元号では明治15年の頃に建てられた蔵、ということになりますよね。
京都市にはそのような古い建物が、もっともっとまだ普通に残ってる…よく考えるとすごい事です。
そして訪れた現場に佇むのは、なんと築140年を越えている古い蔵。
今回は、その屋根のお修理を行われているとのこと。
今から約140年前に建てられた蔵が、こうして現存しているんですね。
そして、お修理を頼まれたということは、これからもまだまだ使って行かれる予定なのでしょう。
その歴史を目の当たりにし、私も心が動かされました。
140年前と言いますと、西暦1882年。
元号では明治15年の頃に建てられた蔵、ということになりますよね。
京都市にはそのような古い建物が、もっともっとまだ普通に残ってる…よく考えるとすごい事です。
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そんな、夏は気温40度近くの熱気をはらみ、冬は積雪もあり氷点下にもなる古都・京都で、長年過酷な環境に晒されたせいでしょうか。
こちらの蔵は、現在たくさんの屋根瓦が割れてしまい、雨漏りが起きているそうです。
そんな古い蔵の瓦屋根を、松田さんはどうされていかれるのでしょうか?
松田さんに尋ねると
「今回も修繕の運びとなりました。そこはいろいろ工夫してやっていきますよ。あとどうやら、昔の職人さんが修繕した形跡もあります!」とのことです。
なるほど、この蔵はいろんな職人さんの手により、今まで歴史を紡いできたんですね。今回は『リルーフまつだ』の、松田勝資さんに手によりお修理され、後世に残されていくようです。
では、作業の様子をじっくり取材していきます!!
そんな、夏は気温40度近くの熱気をはらみ、冬は積雪もあり氷点下にもなる古都・京都で、長年過酷な環境に晒されたせいでしょうか。
こちらの蔵は、現在たくさんの屋根瓦が割れてしまい、雨漏りが起きているそうです。
そんな古い蔵の瓦屋根を、松田さんはどうされていかれるのでしょうか?
松田さんに尋ねると
「今回も修繕の運びとなりました。そこはいろいろ工夫してやっていきますよ。あとどうやら、昔の職人さんが修繕した形跡もあります!」とのことです。
なるほど、この蔵はいろんな職人さんの手により、今まで歴史を紡いできたんですね。今回は『リルーフまつだ』の、松田勝資さんに手によりお修理され、後世に残されていくようです。
では、作業の様子をじっくり取材していきます!!
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こちらは松田さんが、あらかじめ現場調査で把握されていた瓦をめくってらっしゃる様子です。
「再利用できる瓦は使い、もう無理なものは破棄します。
せっかくですから古い瓦を出来るだけ使って、築140年の風合いを残していきましょう。」と、私に説明してくださいました。
なるほど、古蔵の趣を残すんですね!…ですが、私は作業をそばで見ていると、もしかして想定したよりも使えない瓦が多いのでは? との疑念を抱きました。
しかしそこはプロの屋根職人さん。そこはすでに想定済みのようで、難なく工事を進めていかれます。
「この欠けた瓦でも、向きを変えれば他の瓦の重る部分に隠れるので全然使えますよ!またその方が、施主さんの懐にも優しいですしね。」
と、工夫の詳細や施主様へ出されたお見積りの話もしてくださいました。
【施主様に、無理な工事はすすめない。】
この、松田さんの屋根職人さんとしてのプライドと技量がここで発揮され、私も感嘆の声がもれました。
こちらは松田さんが、あらかじめ現場調査で把握されていた瓦をめくってらっしゃる様子です。
「再利用できる瓦は使い、もう無理なものは破棄します。
せっかくですから古い瓦を出来るだけ使って、築140年の風合いを残していきましょう。」と、私に説明してくださいました。
なるほど、古蔵の趣を残すんですね!…ですが、私は作業をそばで見ていると、もしかして想定したよりも使えない瓦が多いのでは? との疑念を抱きました。
しかしそこはプロの屋根職人さん。そこはすでに想定済みのようで、難なく工事を進めていかれます。
「この欠けた瓦でも、向きを変えれば他の瓦の重る部分に隠れるので全然使えますよ!またその方が、施主さんの懐にも優しいですしね。」
と、工夫の詳細や施主様へ出されたお見積りの話もしてくださいました。
【施主様に、無理な工事はすすめない。】
この、松田さんの屋根職人さんとしてのプライドと技量がここで発揮され、私も感嘆の声がもれました。
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そんなお優しい松田さんに、私もひとつ教えてもらいました。こういう蔵や日本家屋の屋根には大量の土が乗っかっている意味を。
「ちゃんと意味があって、まずは重い土を乗せる事により屋根が安定しまよね。すると大きな台風でもしっかりと耐えてくれる。そして調湿や耐火の意味もあるんですよ」とのこと。
また同じ理由で、蔵の壁面も大量の土を使って土壁を作られています。
蔵は『大事なモノを保管する場所』。ちゃんと理にかなった、昔の人の知恵が息づいているんですね!
そんなお優しい松田さんに、私もひとつ教えてもらいました。こういう蔵や日本家屋の屋根には大量の土が乗っかっている意味を。
「ちゃんと意味があって、まずは重い土を乗せる事により屋根が安定しまよね。すると大きな台風でもしっかりと耐えてくれる。そして調湿や耐火の意味もあるんですよ」とのこと。
また同じ理由で、蔵の壁面も大量の土を使って土壁を作られています。
蔵は『大事なモノを保管する場所』。ちゃんと理にかなった、昔の人の知恵が息づいているんですね!
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このお写真の巴瓦も、先端部分が欠けているものは交換されましたが、他の大丈夫そうなものはそのまま再利用されました。
巴釘も、そのまま再利用できる品質を保っていたようです。
また写真には写ってませんが、後ろ側にある丸瓦も一部葺き直しをされてました。
このお写真の巴瓦も、先端部分が欠けているものは交換されましたが、他の大丈夫そうなものはそのまま再利用されました。
巴釘も、そのまま再利用できる品質を保っていたようです。
また写真には写ってませんが、後ろ側にある丸瓦も一部葺き直しをされてました。
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葺き替えの部分は、令和の今は白い漆喰(しっくい)を使われるようです。
こちらは南蛮漆喰(製品名:水シャット)といい、現在屋根の棟工事等に使われている主流材料になります。
先述した土と同じように使用しますが、その土より防水性に優れていて、また乾き待ちの時間も少ないのでとても施工性に優れているそうです。
古い技術と、新しい技術の融合です。
また丸瓦の交換部分にも、この南蛮漆喰を使用されました
葺き替えの部分は、令和の今は白い漆喰(しっくい)を使われるようです。
こちらは南蛮漆喰(製品名:水シャット)といい、現在屋根の棟工事等に使われている主流材料になります。
先述した土と同じように使用しますが、その土より防水性に優れていて、また乾き待ちの時間も少ないのでとても施工性に優れているそうです。
古い技術と、新しい技術の融合です。
また丸瓦の交換部分にも、この南蛮漆喰を使用されました
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その後、何日間かの工事期間を経て、完成の運びとなりました。
松田さんに工事の所見をお伺いすると、
「あくまでもすべてを新しく修理する葺き替えとは違うので、
『今は大丈夫でも今後不具合が起こる箇所はある』という事実は、施主様にも説明しています。
なのでまた、ご用命をいただければ修理していく感じでしょうか。
今回、平瓦も使えるものがあったので頭をひねって施工しました!」とのことです。
今回、松田さんのとお話をする度に、屋根職人さんとして持たれてる前向きな姿勢とお客様思いなお考えを、ひしひしと感じ取りました。
その後、何日間かの工事期間を経て、完成の運びとなりました。
松田さんに工事の所見をお伺いすると、
「あくまでもすべてを新しく修理する葺き替えとは違うので、
『今は大丈夫でも今後不具合が起こる箇所はある』という事実は、施主様にも説明しています。
なのでまた、ご用命をいただければ修理していく感じでしょうか。
今回、平瓦も使えるものがあったので頭をひねって施工しました!」とのことです。
今回、松田さんのとお話をする度に、屋根職人さんとして持たれてる前向きな姿勢とお客様思いなお考えを、ひしひしと感じ取りました。
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この京都の猛暑の中、取材を快くうけてくだり笑顔で作業も進めて行かれた松田さん。他業種の職人さんのさい配も、とても上手な方です。
その証拠に「すごくいい職人さんだったから、近所の人にも紹介しちゃいました!」という施主様からのお声も多いそう。
屋根についてのお悩みがあるものの、
『いかにも武骨な職人さん!といった雰囲気の方はちょっと苦手かも…』と、ご不安に思ってらっしゃるような方は是非、いつも笑顔でお話好きの松田さんへのご依頼はいかがでしょうか。
取材撮影&文 : 中野
この京都の猛暑の中、取材を快くうけてくだり笑顔で作業も進めて行かれた松田さん。他業種の職人さんのさい配も、とても上手な方です。
その証拠に「すごくいい職人さんだったから、近所の人にも紹介しちゃいました!」という施主様からのお声も多いそう。
屋根についてのお悩みがあるものの、
『いかにも武骨な職人さん!といった雰囲気の方はちょっと苦手かも…』と、ご不安に思ってらっしゃるような方は是非、いつも笑顔でお話好きの松田さんへのご依頼はいかがでしょうか。
取材撮影&文 : 中野