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注文のあった畳のござを取り外されて、 数年ぶりに姿を見せる畳床。 取り外された畳が専用の機械に乗せられ まず行われたのは、 畳の中腹に乗り 畳に反りを付けられる作業です。
大末さんによると、 この「反り」を使って 後に敷くござの張り具合を決めるそうです。 一見何気ない作業に見えましたが、 仕上がりを決める重要素であることが分かりました。 |
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さて畳に程よい反りが出来上がると、 早速新しいござが畳床の上面に広げられました。
そのござに待ち針(写真)を使い畳床へ仮止めをし、 続いてござの張り具合を調整されていかれます。 ござのしわが消えたところで、 畳床へ縫い付けられていきます。 |
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畳床へござを縫い付け終わると、 最後に畳縁の縫い付けです。
始めに大型ミシンのような機械を使い 裏向きの帯を一直線に縫い付けられます。 次に縫い目を軸に畳縁を折り返し 写真のように畳の角だけ手縫いで止められます。
―後で聞いた話、 畳の四隅だけ手縫いされたのは、 畳縁が簡単に外れてしまう事を防ぐためだそうです。 |
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そして写真は、畳縁を縫いつけられるラストシーン。 先ほど手で縫い付けた四隅以外の部分を、 専用の機械を使い畳床へ縫い付けられました。
―依頼のあった畳は、 大末さんの表替えによって 新品のような色合いと香りを漂わせ 再び息を吹き返しました。
取材撮影;内海 |
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