大阪府箕面市　　アパートのフルリノベーション

今回、紹介させていただくのは、大阪府箕面市の大工、小谷照也（こたに・てるや）さん。

大工としての職歴は25年以上。
18歳で建設会社に入り、その後、大工であった父親と４年ほど共に仕事をして、25歳のときに独立したそうです。

家を一軒、イチから建てられる技術と知識、そして経験をもっているのが大工というもの。
近年はリフォーム工事がほとんどとのことですが、家のことなら新築・増築・改築、すべてお任せできる職人さんです。

この日の小谷さんの作業は床張りです。

床の寸法を測って、下地材となる合板を電動丸ノコでカット。
あっという間に下地材ができあがります。
その手際の良さ、作業の正確さは、さすが経験豊富な大工さんといったところですね！

現場の一室は狭いので、空いた部屋を作業場として使用。
別の部屋には資材を置くなど、段取りを考えて上手にスペースを活用しています。

すでに作業が終了している部屋もありましたので、それは記事の最後にお見せしましょう。

カットした下地材は寸法ぴったり。
小谷さんは電動ドリルドライバーを使い、下地材を木ネジでスピーディに留めていきます。

オーナーさんは、別の集合住宅の大規模リフォームを小谷さんに依頼したことがあり、そこでの仕事ぶりに納得して今回も依頼したとのことですが、その要素のひとつが仕事の速さ。
賃貸物件のように、できるだけ早く居住者を募れる状態に仕上げたい場合は、スピードが大切です。
工期が遅れれば、そのぶん、家賃が入るのが遅くなり、ローンを組んでいたとすれば、その利息もバカになりませんからね！

オーナーさんが小谷さんの仕事ぶりに感心したことのひとつには、「材料を無駄にしない」ということもあるそうです。
これまで工事を依頼したことのある業者と比較して、資材ゴミがとても少ないことに好感をもったんだとか。
必要な資材の量の見極めができるのは、小谷さんの豊富な経験と、ていねいな見積もりによるものなのでしょう。

写真の家具は、小谷さんが余った資材を使って作ったもの。
ロフトに上がる階段と収納家具を兼ねた、アイデア溢れる造作です。
余った資材を無駄にせず、柔軟な発想で活用する。
そんな能力も、小谷さんの魅力ですね！

こちらは洗濯機を置くスペース。
小谷さんが２階の同じスペースを工事していた写真と比べると、元の姿との変化が分かりやすいのではないでしょうか。
ちなみに２階とは壁の色が異なっていますが、これはオーナーさんの希望によるものだそうです。

小谷さんの仕事に対するモットーのひとつは、「お客さんに寄り添う」こと。
施主の希望や予算・工期を聞き、必要な提案をしつつ、満足してもらえる仕事をすることを心がけているそうです。

人柄の良さは、オーナーさんも太鼓判を押すほど。
作業中の真剣な眼差しと、オーナーさんと談笑中の笑顔とのギャップが印象に残りました。

最後に細かいところを見てみました。

シャワーヘッド、エアコン、シーリングライトなど、すべてに部屋の雰囲気を壊さないものがチョイスされています。
インターホンもリニューアル。
古い集合住宅でも、ここまできれいに、快適な環境に生まれ変わるという、全面リフォームのお手本ですね！

小谷さんの出張範囲は大阪府箕面市を中心にした北摂地域（枚方市・豊中市・吹田市など）。

もちろん大阪府全域でもお声が掛かれば駆けつけてくれます。

このエリアでリフォーム工事を依頼したいという施主の方は、一戸建て、集合住宅の別に関わらず、一度相談されてみてはいかがでしょうか？

＊取材・文＝加藤康一（Freewheel Inc.）