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給湯器の取替工事 のため 京都府宇治市にある家にお邪魔し お昼からはビルトインガスコンロの取替工事です。
川島さんは京都市北区を拠点に 京都市内をメインに活動されている水道・設備職人さんで こちらが今回 取り替えるガスコンロ。
家主さん曰くマメに掃除はしているそうですが 中を見てみるとご覧の様に油などがこびり付き 炭のような状態になっていて 専門業者でない限り、ここまでは掃除が行き届きません。 |
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まずはガス管を外し、本体を移動させます。
僕自身、ビルトインガスコンロが どういったモノかよく分かってなかったのですが システムキッチンと一体化したモノを差し そうでないものをテーブルコンロと言うそうです。
ビルトインガスコンロはキッチンに組み込まれていることから 火力の調整やグリル機能が充実しているため 家主さんもお子さんのお弁当に晩ごはんにと 毎日 魚やお肉などを焼いていたということで
テーブルコンロに比べると 日々のお手入れがしやすいモノもあります。 |
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取り外した後 こびり付いた油汚れを掃除する川島さんですが これは決して当たり前のことではありません。
中には、取替だけが仕事だと 掃除をほとんどしない業者さんもいますが 『 仕事は作業も含めてカッコよく 』 という 今は亡き師匠の教えを体現し続ける川島さんにとって
こういった些細なようなことが 良い仕事をするためにはとても大切になります。 |
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新しいビルトインガスコンロは 前回の明るい色から変わって黒色に。
家主の奥様も 川島さんの手によって徐々に生まれ変わっていく コンロを見ながらついつい笑顔が零れてました。
最近は温度調整のしやすいIHなどが増えてますが 火力など、素材のチカラを活かすことを考えると やはりガスでの料理は魅力があります。
しかも、テーブルコンロに比べ、 デザイン性があって、お手入れもしやすく 専門業者でしか取り扱いができないということは 逆に言うと、安全性が高いということです。 |
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設置が完了するとガス管を接続してガスを通し ビルトインガスコンロの試運転をして 正常に作動するか? チェックします。
学生時代、ラグビーをされていて 息子さんが小さいころは チームのコーチもしていたという川島さんは 見た目もガッチリとした男らしい感じの人ですが
このように狭い場所であってもガスを扱うとあって 繊細な作業が要求される中でも
決して焦らずどんな時も慎重かつ丁寧に施工することを いつも心掛けられているそうです。 |
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キッチンとお風呂場のリモコンを取り付け こちらも正常に作動するかチェック。
機種が変わると使い方が難しいと仰っていた奥様ですが 川島さんの説明により実際に触ってみて 意外とそうでもないことに安心されていました。
給湯器、ガスコンロと今でこそこうやって 当たり前のように施工できる川島さんですが 始めた当初は、お父さんから手取り足取り 教えてもらったということはなく
ただ見様見真似で現場に一人で行かされ かなりの時間を要して作業をし それでもお父さんが後々フォローしてくれていたそうです。 |
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そんな環境に はじめは辞めようと思ったこともあるそうですが
その後、仕事の師と仰ぐ大先輩との出会いを機に 自分の手でひとつひとつカタチになっていき その中での新しい発見が やりがいと楽しさつながっていったとき この仕事を続けることに迷いがなくなっていったそうです。
作業も含めたすべての仕事をカッコ良く終えることで 初めて一人前の職人さんとなる。
作業後の掃除もしっかり行う川島さん。
今は亡きお師匠さんはそんな今の川島さんの姿を見て 『 よくやっている 』 ・・・ なんてことを思って 天国からいつも見守ってくれているかもしれません。
取材撮影&文 : とくおか じゅん |
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