クロス貼りの最後に、
ジョイントに和紙テープが入れられます。
→こうすることで、
クロスを繋ぎ合わせた部分(目地)が開き
目立ってくるのを避ける効果があります。
なお近年の糊付け機では必要な長さに調整して加工する機能
がある為“突き付け”と呼ばれる方法ができるわけですが、
井上さんは下地の状況を見極め
和紙テープを入れられる事もあるそうです。
― そして最後に、
クロス貼りで枠縁などに付着した糊を
スポンジで拭き取ります。
井上さんは、
クロスへ糊が付かないようヘラを使用するなど
貼ったクロスを汚さないよう配慮されています。
※今回は特別にカミソリで実演して頂きましたが、
実際には糊付け機や市販のカッターや
下敷き・和紙テープを使用されています。
― 20年以上経った現在も、
過去に習得した確かな技術力は衰えることなく
井上さんの腕にしっかりと刻み込まれていました。
いまや知る人ぞ知る工法ともいえる“沿わせ切り”
年々それが出来る職人の方も
少なくなって来ているそうですが、
ぜひとも井上さんにはこの伝統を
後世にも残していって欲しいですね。
クロス貼りや貼替えなどご検討の際には、
お気軽に井上耕造さんへの
お問合わせ(ご指名)下さい!
取材撮影;内海