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青森県は六ヶ所村小泉邸です。 築35年の屋根葺き替え工事の状況です。 これは、瓦棒葺き屋根で、 当時比較的流行っていたビニールトタンと言う素材が 使われています。、 鋼板にビニールが張り付けてある画期的な物でした。 メーカーの売り文句に、 ペンキを塗らなくてもいいトタンなんて 言っていたそうですが、 そんな事は無く見事に表面が剥がれ落ちています。 一度もメンテナンスはしていなかった為、 錆がかなり進行していて軒先部分は穴だらけでした。 |
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屋根とバラ板を撤去してみたら 多少ですが、雨漏りの形跡が見られます。 小泉さんが「2階から落ちる雪の量が多くて 屋根が壊れないか心配」 と言っていたので 2階から落ちる雪の重みに耐える様に、 タルキとタルキの間にもう一本補強しています。 タルキ間は1尺2寸間で、(364mm)ですが、 1本増やしたら(182mm)ピッチのタルキ間になりました。 かなりの強度が増したと思います。 これで大雪にも耐える事が出来ます。 |
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軒先部分の唐草、こちらでは、友唐草または 捨て唐草などと言います。 この部分が一番 【重要ポイント】です。 先端部分に防水テープを施工します。 これで、雨漏りやスガ漏りを止めます。 この防水テープを施工せず屋根を葺いてしまうと 友唐草と屋根の接地部分雨水が入り いつでも濡れている状況になります。 それが錆を生む原因です。 ですから、屋根の寿命を延ばすために 雨の侵入をここで シャットアウトしなければなりません。
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この防水テープは通常の倍の厚みが有るので 防水性が大変高いです。 以前使っていた商品は、年数がたつと 防水性が悪くなり 雨漏りの原因になった事が有ったので 何か良い商品はないかなと思って 新潟は三条の金物屋さんに頼んで探してもらい 見つけた商品です。 良い物は、嘘をつきません。 |
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屋根勾配が2寸勾配だったので屋根材は 立平葺の表面の塗装がつるつるしている つやありブラックにしました。 以前よりは雪の滑りが良くなると思います。 下地材のルーフィング(23k)ですが、 当社では、雨漏りを止める物とは考えておりません。 ルーフィングは、結露防止のために施工しています。 なぜなら、雨が屋根からルーフィングに到達したら 完全に《アウト》です。 いつかは雨漏りします。 それを防ぐためにも防水テープは必要なのです。
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この部材は吊子と呼ばれるものです。 この吊子に屋根材が飛ばないようスクリュウー釘を 打ちつけていきますが、 この時も、吊子と屋根材の接地面に コーキング処理をします。 ここから雨が入ってくることもあるからです。 青森県の厳しい気候条件では何が起きるかわかりません。 軒先が10センチ以上も凍り溶けた雪で 屋根がプール状態になることもあります。 ですから、念には念を入れて施工しています。 |
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ハゼ部分にはコーキングをしてから 葺いていきます。 この時、屋根材の裏面にちょっとした 裏技を仕込みます。 この処理をすると風の強い日に起きる 屋根の“音鳴り”が起きません。 屋根の音鳴りをそのままにしておくと いずれ吊子が切れて屋根が風で 飛ばされる事もあります。 そんな事にならないように どんな屋根でも裏技を施工しています。
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棟に笠木を取り付けました。 通常はハゼをかませて施工しますが、 今回は「笠木を取り付けてほしい」 との要望がございましたので 施工いたしました。 まずは、お客様が納得していただいたうえで 施工に取り掛かりますが、 途中での変更などにも対応いたします。 とにかく最後には、附田板金に 頼んで良かったと思っていただけるような 仕事をしたいと思っています。
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屋根葺き替え工事完了です。 ですが、 まだ壁の取り合い部分きちんと処理出来ていません。 と言うのも、壁を施主さんが自分で張りたいと 言っておられたのでこの様な処理をしました。 結構素人さんでも手の器用な人はたくさんいます。 ただ間違った施工をして雨漏りを起こしてしまっては 何にもなりません。 ですから外壁をこのまま残して貼る カバー工法をお勧めしました。 この工法だと雨漏りの心配もごみ処理問題も 心配有りません。 あとは安全第一に良い施工が出来ることを祈っています。 仕上がりが楽しみです。
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青森で建築板金の仕事をしてもう22年 最初の頃はとにかく早く綺麗に施工することが 良い事だと思っていましたが、 今では、早く綺麗に プラス 安く完璧に! をもっとうに頑張っています。 安く出来るのも限界があります。 良い材料を使えばそんなに安くはなりません。 それをもっと安くしようとすれば材料をけずり 当社独自の施工は出来ません。 と言うよりそんな施工はしたくありませんので、 こちらからお断りすることも有ります。 ですが、受けたからには精いっぱい頑張りたいです。
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