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先ほど付着させられた水分で、 タイル表面を保護していた紙は浮き その湿った紙の下からは 真新しいタイルが顔を覗かせていきます。
タイル表面を濡らされたのは、 紙をはがす為でした。 |
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― そしてしばらく間を置き セメントの乾き具合を見計らうようにして、 再びタイル全面へ材料を塗られる伊藤さん。
太陽に照らし付けられる中で、 薄い膜は早々と乾き始めていました。 |
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塗り終わるとすぐに 伊藤さんは濡れたスポンジを片手に タイル表面を優しく撫でられていきます。
これはタイルとタイルの継ぎ目である 「目地」と呼ばれる部分を造る 作業工程でした。
材料も目地専用のセメントを使用されているそうで、 伊藤さんは程よい乾きを見計らっていたようです。 |
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― 目地のふき取り終わると、 掃除を残してすべての作業工程が終了します。
左写真は、完工時のものです。 縦横に入った真っ直ぐなラインからは、 戦時からレンガ屋であった 父親のあとを追うような 伊藤さんの力強さも感じさせられました。
取材撮影:内海 |
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