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建具の製作は、良質の木材を選ぶところから始められます。 職人さん自身の技量で再度精製されたその木材は、骨組をする上で指代りに使われていきます。 精密な技量が必要とされる建具にも、職人ならではの技法を感じる一面でした。 |
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骨組を形成し終わると、次は建具の仕上げ材の取り付けです。 骨組にしっかりと専用ボンドをつけられると、乾ききる前に接着部に沿って叩いていかれます。 写真は、槌を使って叩かれているその瞬間です。 私の目には見えませんが、建具職人さんには骨組の木材が見えているかのようです。 |
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いよいよ形が建具らしくなってきたところで、ガラス枠の切り抜きです。 ここでは切り抜き専用の機械を使って行われますが、 目印もない建具表面に穴をあける作業にはとても驚かされました。 |
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写真は最後にガラス枠を取り付ける工程です。 微塵の誤差もなくきれいに仕上がった縁を、ボンドで固定していかれます。
ここまでが建具屋さんの仕事だそうですが、一つ一つの工程を振り返るととても丁寧な仕事ぶりが印象的でした。 しかしこのような建具でも、値段の差だけで比べてしまうと高価な商品になってしまいます。 これは、物の質より安さが求められるという現状を示しているのだと思いました。
取材撮影;内海 |
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