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防虫・シロアリ屋  塚本輝男の施工例

施工例写真1
本日は奈良県を拠点に活動されています
株式会社ハウスケアのシロアリ駆除業者である
塚本さんの施工取材のため
奈良県奈良市にありますお宅に伺いました。

家主さんによるとこちらのお宅は築55年になり
お隣さんが工事されていた為ついでに調査をお願いしたところ
シロアリ被害が確認され、塚本さんにご依頼されました。

まずは玄関の様子です。

ドア周りを縁取る木の部分が
外から触っても被害状況が分かるほど酷く
後日 大工さんが入って直すということなので
実際に木をめくった状態を見せていただきました。

シロアリは光を嫌うため
木の表面は残して中だけを食べていき
断面を見ても分かる通り、スカスカな状態になっています。
施工例写真2
こちらは床下です。

床下はとても狭く、僕が中に入っていくことが困難だったため
塚本さんが作業で入られたとき奥の被害状態を撮って頂きました。

かなり進行しているのがよく分かります。

シロアリは
シャープペンシルの芯ほどの穴があれば入り込むことができ
木の中だけを食べていくため
専門業者でないと表面的にシロアリ被害を見つけるのは難しく
隣りの家にシロアリがいる場合高い確率でこちらにもいるそうです。

被害拡大する前の早目の対策として調査依頼をし
シロアリ駆除をすることが家を守る上でとても重要になります。
施工例写真3
準備が終わると
まずはじめに床下に入って作業される塚本さん。

人一人がやっと入れるようなとても狭く、暗い床下を
ライトの灯りだけを頼りに匍匐前進しながら
柱のひとつひとつに穴を開け薬剤を注入していき
床下全体にも薬剤を散布していきます。

家によっては人が通れないほど狭い時もあるそうで
その場合は下の土を掘りながら進めていくため
作業時間がとてもかかるそうです。

作業中、塚本さんの息遣いがずっと聞こえていて
狭い床下作業の大変さがとてもよく伝わってきました。
施工例写真4
床下のシロアリ駆除作業を終え上がってこられた塚本さんの作業服は
ご覧の通り土と埃にまみれた状態でした。

塚本さんはこの世界に入って24年になり
お昼休みにこの仕事を続けてこられた要因を尋ねると

『 床下はお客様が見えない場所だからこそ
職人の意思で手を抜くこともできる
でも家という財産を守るという覚悟があるからこそ
常に100%を目指す姿勢になるんです 』

お客さんからの 『 ありがとう 』 の種類も
普段何気に使っている 『 ありがとう 』 ではなく
命(家という財産)を守ってくれてありがとう 』 という
お言葉を頂けることが次なるモチベーションへと繋がっているそうです。
施工例写真5
シロアリ駆除作業の合間には家主さんからの質問にも
塚本さんはひとつひとつ丁寧に答えられていました。

薬剤の影響、今後のシロアリの状況など
散布した後は今いるシロアリが出てくる可能性がありますが
それは避難していくシロアリのため、まず逃がしてやる必要があり
木を食べるアリ、食べないアリといるそうです。

シロアリ駆除は施工したその日に結果が分かるわけではなく
5年保証であれば、5年経って初めて効果が実証され
再発しないかという不安と隣り合わせの業種ですが

ひとつひとつの現場をしっかりとやってきたという実績が
塚本さんの職人としての誇りになっているそうです。
施工例写真6
床下の作業を終えた後は玄関、お風呂場、トイレ、台所と
床下に入ることができない場所で
薬剤を注入するためにドリルで穴を開けていきます。

開けた穴はあとでしっかり埋めてくださいますのでご安心ください。

木やタイルなど場所によってドリルの芯を替えいき
薬剤が中でしっかり回るよう
床下の状況を把握しながら穴の数、深さなど
熟練の職人としての感覚だけを頼りに開けていきます。

特にこの作業では壁など
隣りに部屋などがある場合は貫通しないよう
細心の注意を払いながら作業を進めていく必要があり
幾多の現場を経験されてきた塚本さんの技が光ります。
施工例写真7
大切なポイントを教えていただきました。

こうやって薬剤を穴に注入した時に
他の穴から液が出てきているのが分かりますでしょうか?

これは中でしっかりと薬剤が回っている証拠だそうです。

薬剤も住宅も日進月歩しており
どんな薬剤が出てきて、どんな効果があるのか?
どんな家があって、どんなカタチをしているのか?

塚本さんはそういったことへのアンテナを常に張って
様々な状況に対応できるようにしておられるそうです。
施工例写真8
職人さんの作業姿は黙々と見方によっては恐くも見えますが
それは現場と真剣に向き合ってるからこそであり
僕のリクエストにお応えいただいたときはご覧の表情で
むしろこれが本来の塚本さんだと思いました。

作業中にも関わらず、僕の質問にも丁寧かつ時にはユーモアに
『 疲れられたんじゃないですか? 』 とお気遣いも頂き
人に対する優しさと仕事に対する厳しさを兼ね備えた方に感じました。

シロアリは生き物のため
家の古い新しいに関係なく発生するそうで
早目の対策が家を守る上で大切なポイントになります。

近畿圏内の出張は可能だそうで
気になる方は是非一度、奈良県を拠点に活動されている
シロアリ駆除職人 塚本さんにご相談ください。


取材撮影&文 : とくおか じゅん

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