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ええ職人.COMに新しい職人さんが入会されました。 大阪を拠点に活動されているクロス職人の秋田さん。
この日は、京都市山科区のマンションの一室にあるキッチンで ダイノックシートを貼り替える施工でした。
秋田さんにまず挨拶。 少しお話をして作業開始です。
はじめに秋田さんはダイノックシートを貼りやすくするために 流し台周りの扉の一枚一枚をキレイにふき取りながら シートの接着力を高める為にプライマーを塗り付けていきます。 |
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流し台周りの扉を全て外し終わると 寸法を測り、ダイノックシートをカッティングしていきます。
ダイノックシートは主に壁やインテリアをリフォームするためのモノで 耐候性が他のシートに比べて高く、屋外でも使用でき 低コストでメンテナンスができます。
近年はご自身でリフォームされる器用な方も増えましたが 実際に貼ってみるとプロとの差は歴然 費用は抑えられても出来も違えば時間も取られてしまうので 自分で貼り替えてみて後悔される方もいらっしゃるそうです。
そんなときこそ秋田さんのようなプロの職人さんにご相談ください。 |
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秋田さんは高校卒業後 サラリーマンを経て興味本位でこの世界に入られました。
はじめは親方さんの仕事を身振り手振り見ながら 厳しい指導の下、試行錯誤しながら腕を磨いていき 10年経ったのち独立。 それから更に10年・・・
今は4人のスタッフさんたちと日々業務を行われています。
スポーツもいろいろやってこられ 趣味はスノボーだったそうですが 怪我をしたら仕事に支障をきたす為、今はやっておられず
今まで一度も体調不良などで現場に行けなかったことはないと 仕事に対する姿勢がとても真面目で 責任感もしっかりとある職人さんだと感じました。 |
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シート貼りで最も難しいのが真っ直ぐに貼ることだそうです。
言葉にすると簡単に聞こえますが 実際にやってみるとこの感覚を掴むためには 数多くの現場での経験が何より必要で
特にクロスなどは一枚目がズレてしまうと全てズレてしまうので 秋田さんも初めて一人で現場に行って施工を無事に終えられらた時 ようやく一人前になれたと実感されたそうです。
そして、サラリーマン時代のように日々ノルマに追われるのではなく 一つ一つの現場をしっかり完工していくことで この仕事へのやりがいを見出していかれました。 |
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ひと段落したところでお昼ご飯もいっしょに行かせて頂きました。
休憩後は残りの扉と流し台周りの引き出し部分のシート貼りです。
この日はとても暖かい日で 京都市山科区の街並みが見渡せる眺めの良い場所で ポカポカ陽気だと少し集中力が落ちそうな時間帯でしたが 秋田さんは午前中と変わらず 作業しながらも色々お話してくださいました。
その中で出たご家族の話になると 『 また違った可愛いさがありますね 』・・・と、 6歳のお兄ちゃんと2歳の女の子を持つパパでもある秋田さん。
結婚し、家族が増えたことで 仕事に対する意識がまた良い意味で変わっていったそうです。 |
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キッチンの引き出しも一つ一つ貼っていきます。
特にこの側面部分をご覧ください。
施工業者さんの良し悪しを判断する基準の一つが 普段目にしない場所にまで意識が行き届いているか? ダイノックシートを貼り終えた扉をキッチンに付け直す際も 秋田さんはこういった 細かな部分もしっかりとチェックされていました。
工事費用が安い業者さんは 安いから→仕事量が多くなる→作業を早く済ませる→仕上がりが雑 といった感じになり、その出来に大きな差が生まれます。
『 ずっと生活していく空間だからこそ お客さんが納得して選んだモノであってほしい 』 というのが 秋田さんの願いです。 |
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貼り替え、そして扉の取り付けが無事に終わりました。 いかがでしょうか?
今回は同じような 木目調のダイノックシートの貼り替え工事だったので 一見すると違いが分かりにくいですが
シートの種類は単色から色柄までと様々なモノがあり オシャレになるだけでなく 汚れやすいキッチン周りでも水を弾くので 普段のお手入れがとても簡単になります。
シートを貼り替えただけで キッチンが生まれ変わったように見えますね。 |
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最後に愛車(仕事車)の前で。
クロス職人さんの道具は他の職人さんよりも多く 常にどこに何があるか把握するために 同じ場所に道具を置き、整理整頓を心掛けられているそうです。
秋田さんの主な施工はクロス貼りですが フローリングのクッションシートや今回のダイノックシートと 貼り替え作業のプロフェッショナルな方です。
ダイノックシートの専門業者さんに頼むよりも安価でできるそうで 『 まずは何でも気軽に相談してください 』 と
『 いつかUSJのアトラクションなどの貼り替えをやって 子供たちに見せてやりたい 』 とも仰ってました。
取材撮影&文 : とくおか じゅん |
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