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今回は大阪府枚方市に拠点を置く「HUGE ART SEAL(ヒュージ アート シール)」西村さん(写真左)と渡辺さん(写真右)のコーキング打ち替え工事のお仕事を御紹介致します。
この日の工事内容はマンションビル外壁への、コーキング打ち替え及びコーキング打ち増しによる壁面シーリング工事(ALC目地補修工事)です。
※最終的には外壁塗装仕上げ(コーキングの上にペンキ塗装工事を施す)になります。 |
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屋上から作業足場に渡り、外壁を細かく観察してみると、窓サッシ外周に打設されたコーキングは経年劣化で見るからに傷んでいるのがわかります。
更に外壁パネル繋ぎ目のコーキングも全てが経年劣化によるヒビ割れが発生していました。
窓サッシまわりに関しては既にコーキング打ち増し施工が出来ない状態なので、古いコーキング材を撤去して打設施工する、コーキング打ち替え工事がなされます。
壁面の目地部分に関しても、経年劣化&コーキング材の肉引けによる表面のヒビ割れが、四階から一階の目地で断続的に発生している状況でした。
「HUGE ART SEAL(ヒュージ アート シール)」の診断では打ち替えがベストとの事ですが、オーナーさんの希望を含めた様々な条件を考慮した結果、今回の工事ではコーキング打ち増しと決定し工事を進める事になりました。 |
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此方は渡辺さんが執り行なうサッシ周りの防水コーキング打ち替え工事の様子。
まず劣化した古いコーキング材を撤去します。 窓枠の溝に沿ってカッターを入れながら、古いコーキング材を剥離しやすくしていきます。 窓枠の四辺全てにカッターを入れてから、コーキング材をペンチで引ッ張り出して除去。 コーキング材は反発力の強いゴム状になってるので、意外にも力が必要な様子でした。
劣化したコーキング材の撤去後、コシの強い刷毛で溝を清掃します。 これは軽くササッと!と云う物ではなく、薄く貼り付いたコーキング材や、撤去の際に飛び散ったゴミを丁寧に取り除く作業です。
この後、コーキング充填作業で材料が余分な場所にはみ出さないようにマスキングを施してから、溝に沿ってプライマーを塗布します。 もちろんですが、使われるプライマーは、この場所に施工されるコーキング材に合わせた専用品です。 プライマー塗布を怠るとサッシと躯体である壁に対する接着性低下が原因で、コーキング材の剥離が早まります。 よってカタログ性能も発揮されなくなる悪循環が起こるので、下地処理は大切な作業の一つです。 |
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プライマー塗布後、いよいよコーキング材の充填に移りました。 コーキング工事専用のコーキングガンで壁とサッシの間にある溝にたっぷりと充填されます。
この時、見るからに「多すぎるのでは?」と感じてしまうような量のコーキング材を充填していくので、充填直後の見た目は凸凹しています。
しかしコーキング充填した溝を整える次の作業で多めに充填する意味が理解出来ました。
一見すると、ゴムヘラで余分なコーキング材をすくい取って目地の表面を整えるだけ!に見えるこの作業ですが、細かな隙間にコーキング材を押し込むみながら形を整えているのです。
もちろんマスキングテープを剥がせばご覧のような美しいコーキング工事の仕上がりが現れました。 |
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この現場ではプロのコーキング職人が二人同時に作業していくので、スピーディな動きを追っていくのが大変な程です。
渡辺さんが窓サッシの防水コーキング中、西村さんは外壁の縦目地・横目地のコーキング打ち増し工事を進めています。
コーキング打ち増し工事とは、既存のシール材除去をしないで、初期のシール材ヒビ割れ等に対応した、一般的なコーキング工事です。 もちろん清掃の後、場所や最終仕上げ方法によってはマスキング、プライマー塗布の後にコーキング打設をします。
写真のとおり換気扇や通風口周りにもコーキング処理が施されていきます。
余談ですが、この写真はビル四階の屋根の高さにいる西村さんを、下の段の足場から撮影しています。
体格の良い西村さんが幅30センチ程の足場を縦横無尽に移動しなが工事をされるので、ユラユラして凄く怖かったです。 |
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渡辺さんが足場を移動してコーキング材の補充を市に行くと、すかさず西村さんが充填作業を行ないます。
それぞれの作業を補間しあってリズミカルに効率良くコーキング工事が進められて行くのは、チームワークと長年の経験があっての事なのだと感じました。
因みにもっと大きな現場(大きくて高いビル)では、更に応援の職人さんが駆けつけます。 ※その高さでは私の現場取材は不可能なのでリーポート出来ないのが残念です(汗) |
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建てられてから年数を増すと目地の劣化以外にも、外壁のヒビ割れが目立ち始めるのは、部材の経年劣化に加え、地震の影響もあります。
また立地環境によっては車両の往来による振動蓄積も建物に影響してヒビ割れ症状を発生するそうです。 屋外シール材に限って云えば紫外線と雨水も耐久年数に大きく影響してしまうそうです。
このビルで云えば、大阪の都市部の交通量が多いバイパス道と高速道路の真横に建っているので、微細な振動が長年かけて外壁の劣化を早めたのではないでしょうか?
それらは避けられない事実として捉えて、適切な時期に適切な補修を行って、シーリング材劣化による建物自体への悪影響拡大を遅らせれば良いのだと西村さんは云います。
そんな説明をされながら、写真のように目地以外の外壁ヒビ割れにも下処理を済ませてコーキング剤を充填していきます。 |
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「HUGE ART SEAL(ヒュージ アート シール)」さんのコーキング打ち替え、コーキング打ち増し工事を終えた様子。
壁面の、窓サッシ周囲、換気扇、通風口周囲、そして壁面の目地と外壁ヒビ割れ個所の全てに「HUGE ART SEAL(ヒュージ アート シール)」のクオリティーでシーリング処理が行われました。 ※コーキング材の白色が目立ちますが、最後に外壁塗装をして仕上げとなるので全く問題ありません
一級技能士の有資格職人である西村さんと、15年に迫る工事経験を持つ渡辺さんお二人のコーキング工事は、知識と経験が裏付けされた任せて安心の工事だと思いました。
大阪に限らず近畿地区で、コーキング工事(シーリング工事)全般・外壁ヒビ割れ補修・建物防水処理を受け付けておられます。
どうぞお気軽に御連絡ください。
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