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今日は枚方を拠点に活動されています水道・設備屋の北川さんが 祇園祭の真っただ中の京都で施工されると聞き こちら京都市北区にあります8月オープンを控えた喫茶店に伺いました。
『 取材はひさしぶりやなぁ 』 と北川さん。 僕はこの日が初対面とあってどんな感じの方か掴めてませんでしたが 実際にお会いしてみるととても話しやすい感じの方でした。
簡単な挨拶を済ませて、いざ工事開始です。 今日は古くなった水道管と配管を取り外し、分岐をし 製氷機や新たに水道管を取り付けるという施工内容でした。
かなり古くなった前の水道管を固定してあったボルトが錆びついていたため グラインダーを使ってカットします。
『 飛ぶからちょっと離れておきや〜 』 と言われ、少し離れた場所へ・・・ |
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北川さんはこの道、半世紀にもなる超ベテランさんです。
北川さんは元々、クーラーの設備会社に勤務されていて その中で水道管などの施工技術も見に付けられていたそうで はじめクーラー設備の職人さんとして独立して仕事をやっていく中で 水道・設備の職人さんへと移行され今日に至るそうです。
その技術、安定感は仕事ぶりを見ればよく分かりました。
取材で時に話しながらやっている中でも 裏打ちされた経験・技術があるからこそ そのひとつひとつの作業に迷いや無駄がなく
当たり前のように確実に淡々とこなされている姿に これまで数多くの現場を施工されてきた 北川さんの職人としての生き様があるように感じました。 |
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こちらは取り外した水道管の断面です。
かなり錆 (水道管の鉄分、バクテリア、塩素化合物など含む) が 詰まっているのが分かります。
このような状態だと水が赤く濁ったり、サビ臭かったり 健康面だけでなく、漏水の原因にもなり 漏水によってカビが発生し、建物を支える柱を腐らせて 耐震性を低下させてしまう要因にもなってしまいます。
水道管にも様々な種類があるため 耐用年数は使用する素材によって変わりますが 早いモノで15〜20年。長くても25年が一つに目安になるそうですので それを目安に安心・信頼できる業者さんへ点検をしてもらうことが 人が生きていく上で必要不可欠な 『 水 』 の維持に繋がります。 |
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こちらは前のオーナーさんが店を閉められ その後、今回の依頼主のオーナーさんが 新たに京都に支店を出されるということで 店内の改装はほぼ終わっていてオープン間近の状態です。
製氷機まで水道管を引っ張るのに扉の下を通さなくてはいけないため ドアの下を少し削り、奥の控室から厨房へと水道管を通していきます。
丁度このとき、コーヒーメーカーの業者さんも機械設置に来られていた為 狭いスペースな上、少し動きの制約がある中での作業でしたが
それでも北川さんは時折 周りに冗談交じりで気さくに声をかけながら作業されていて ホントにとても話しやすい職人さんだと思いました。 |
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こちらは先ほど分岐して伸ばしてきた水道管を 製氷機の裏に取り付けた箇所です。
ここまでの作業も僅か数十分。 話しながらやっていてもこの的確な作業は 半世紀にも及ぶ北川さんの経験があってこそです。
この日は北川さんの30歳になる息子さんも お父さんと同じく水道設備の職人の道を歩んでいて 兵庫の方に出張されているということで
北川さん自身、大阪をメインに京都・奈良辺りまでなら 出張可能ということで もし水道周りに不安がある方やそろそろ・・・と感じられてる方は 一度、北川さんにご相談してみてください。 |
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最後は分岐した水道管を、新たに取り付けをする作業です。 オーナーさんに使いやすい高さを確認した北川さんは ドリルで穴を開け、水道管を伸ばしてしっかりと固定していきます。
ちなみに北川さんは大の阪神ファンです。 途中、オーナーさんが入れてくださったコーヒーを頂きながら 『 今年の阪神はどうですか? 』 なんていう話しもして 少し北川さんの仕事以外の一面をお聞きしてました。
話の中で出た印象的なことが 北川さんは日曜日に休むのが嫌だそうで 世間が休みでも自分は仕事をしていたいという これまで取材させて頂いた他の職人さんも同じようなことを言っておられ
僕も同じく曜日に関係なくずっと撮っていたいという人間なため そこにはただ仕事という意識だけでなく 何より好きだという気持ちがあるからだと思います。 |
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水道管・配管の取り外し、取り付け、分岐など 一通りの作業が終了し最後に水がちゃんと出るのを確認して 無事に完工しました。
取材というカタチでご迷惑をおかけしたにも関わらず 実際の作業時間は1時間ほどで ホントその手際の良さに驚きました。
最後に一枚お願いした時も気さくにピースしてくださり その後は必殺仕事人のように颯爽と現場をあとにされ 写真通りの気さくで気楽に話せ、人間味のある職人さんです。
短い時間での取材で もう少し北川さんの内面を掘り下げたかったのですが それはまた次の機会の楽しみにしておきます。
取材撮影&文 : とくおか じゅん |
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