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滋賀県竜王町の足場職人・越中勝之進さんのお仕事を御紹介いたします。 この日の現場は京都市山科区の社屋ビル正面外壁に一面組で足場仮設工事がされました。
足場職人・越中さんはご覧のとおり若い職人さんですが、足場職人の経験が既に10年になるべテラン職人さんなのです!(足場作業主任の資格を持ち、独立後に滋賀県湖南市で「越中興業」を創業されて4年にもなります)
トラックに足場材を満載して現場到着後、ご挨拶もそこそこにさっそく足場工事の準備に取り掛かります。
此方は屋外駐車場もタイルですので金属パイプの足場材で傷を付けてしまわないように、十分に配慮しながらの仮設工事となります。 |
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今回の足場工事は外壁洗浄に伴う足場工事となります。
特に一面組み足場なので本来は足場を安定させる為に、外壁に穴あけをしてアンカーを打ち込む(壁つなぎ)足場工事をしたいところですが、その外壁がタイル壁なので、施主様の御要望もありタイルにアンカー打ちをしなくても足場が組める工法で仮設工事が進められます。
このような足場工事でも足場職人歴10年の越中さんなので、特殊な足場組みの経験実績とノウハウをお持ちですので、安心して足場仮設工事を御依頼下さい。
そして今回は応援の職人さんがお二人。 それぞれ独立されて互いに仕事を支えあう足場職人さん達です。 |
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この日は組み立て作業と、必要な材料をトラックから降ろして手渡す作業の二手に分かれて足場工事が進められました。
組み立て作業の職人さんは組んだ足場から離れず黙々と足場を組んでいき、手渡し作業の職人さんは工事進行状況を見て足場材を用意しながら、それを手渡す事で仮設工事がスムーズにテンポよく進んで行きます。
組み立ての職人さんは手渡された単管パイプとクランプのナット・ボルトを次々に閉めて固定していきます。
この作業は主に電動トルクレンチを使って、常に一定の強さでナット・ボルトが閉められ、強すぎず・弱すぎない絶妙の力加減でナット・ボルトが閉まるようになっています。 一定以上の強さを超えると空回りして「閉めすぎない」ようになっている優れもので、足場職人さんにはなくてはならない道具の一つです。
地面に直接据えられる足場材(ジャッキべース)には全てに敷板が置かれていました。 |
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一階部分の足場材が組まれると2回部分に金属メッシュ板の「足場板(踏板)」が敷かれていきます。 足場板は幅が規格で決まっており、長さは様々あるそうで、足場が広く必要な場合は足場板を並列に置いて幅を稼ぐやり方もあるそうです。
此処では標準の足場踏板1枚幅で工事が進められていきました。
踏板が設置されれば書いて字の如く「足の置き場」が出来上がり、今回の場合は此処が外壁洗浄業者さんの作業場となるわけです。
二階足場仮設が進んでいくと建枠に筋交が組まれました。 筋交いが組まれると建枠・手摺・筋交の各金属パイプが繋がり、強固な三角トラス構造になるわけです。 |
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足場工事は三階部分へと進んでいきました。
二階部分から上の階になると足場組み立ての材料は、100%手渡しに頼って仮設工事がされていきます。 地上で足場組み立ての進行具合を見ながら必要な材料をトラックから降ろし、作業担当の職人さんに手渡していくのですが、組み立て作業の職人さんは御二人。 それぞれの作業に合わせてトラックと建物下(足場下)を行ったり来たりと、かなり忙しく動かれています。 そして此処の現場は交通の往来が激しい幹線道路沿いに在るので、例えば、4m長の単管パイプをトラックの荷台から引っ張り出す時に、走行中の車に当たれば大事故に繋がります。
荷下ろしも大変に気を遣う作業で、この日それを任された職人さんは常に周囲の安全に気を配られながら荷下ろしをされていました。 |
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「壁つなぎ」はタイル壁を傷つけないようにクッション材が巻かれた物を使用します。 今回は躯体(建物外壁)に穴あけをしないで済む足場工事なので建物との距離を保ちつつ、万が一の建物側への倒壊等を防ぐために「壁つなぎ」の支えを適所に設けていました。
この日は西日本への寒波で此処の現場でも雪が降ったり止んだり。 足場組み立て中にも大粒の雪が風で吹き付けられながら舞い落ちる場面が多々あり、屋外での仮設工事は極寒の中と云える状況。
そんな中でも自らの仕事を黙々と確実に進めていく三人に、足場職人のプロ意識を感じました。 |
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そして筋交の単管パイプも建物の上方向に延ばされていきます。 建物の間口が約15.5m、高さが9m程もあるので、筋交の長さは当然それ以上に繋がれて行きます。
ちなみに今回の足場建枠の一番先端は8m高なのだそうです。 正面の壁洗浄作業だけに使われる足場仮設なので、屋根部分を超えて足場建枠の高さを稼ぐ必要がないのだそうです。
三階部分の足場踏板をスタスタ歩いて組み立て作業する職人さんを見ながら、私が以前、足場の上(四階建てビル)で取材撮影をした時の事・・・防護ネットも設置済みでしたが、その高さにビビって腰が引けて動けず、現場の職人さんに笑われていたのを思い出します。
高い所で縦横無尽に動いて作業する足場職人さん・・・やっぱり凄いですね〜! |
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建物正面の足場工事が殆ど終わり、作業は玄関の屋根上へとさしかかります。 足場仮設工事の御担当をされる方に、進行状況と建物前の駐車場に「やらず(控え)」を取る事の説明をして御了解を得ます。
「やらず(控え)」は単管パイプを地面から斜めに立ち上げ。建枠と繋ぐ突っ張り棒の事です。 この「やらず」が無ければ足場倒壊の危険性が高くなるので、足場工事では必須の作業工程なのだそうです。 「壁つなぎ」と「やらず(控え)」を作る事で、建物側方向と建物前方向への倒壊が防止され安全な足場となるわけです。
※黄色い部材は玄関ポーチ屋根と駐車場タイル地面を傷つけないように敷かれた敷板。 |
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「やらず」と建枠が繋がれ、玄関屋根の上にも単管パイプが設置され建物間口の全てが仮設足場で覆われました。
足場を支える重要部材の「やらず(控え)」は建物両端と玄関横に、三本の単管パイプで組まれていました。 会社社屋なので常に人と車の出入りがあり、それに支障が出ないように配慮しながら「やらず」を組み、尚且つ足場を支える突っ張り棒の役目を果たせるように、安全と機能のバランスを保って仮設工事をするのも足場職人さんの腕の見せ所のようです。
足場工事の経験が豊富な足場作業主任の越中さんと、応援の足場職人さんの仕事を拝見して「足場工事にもセンス」がいるのだなぁ!と感じさせられた次第です。
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防護ネットの設置(時折吹く強風に煽られて、万が一の事故も無いように、この日は広げないのだそう)後、単管パイプの先端等で怪我などが無いように、クッション材が巻かれて、京都市山科区での足場工事(仮設工事)が全て無事に終了しました。
三人の職人さんに印象的だったのは「礼儀正しく明るく、率先して動き、確実に仕事を成し遂げる」職人さんであったことです。
工事が進められ足場が立ち上がっていく様子は、三人のリズミカルな工事作業風景と合わせて 清々しさを感じながら取材する時間でした。
足場は建築現場などで働く人たちの作業場として必要不可欠な物ですが、現場に合わせた足場を組まなければ、その現場の作業効率を悪くしてしまう等もあり、どのように使われるのか?を考えながら、もちろん法律・規格に則った工法と、安全性の確保も求められる為、その役目は意外にも複雑なのだそうです。
そういう意味でも先に書いた「足場工事センス」は各職人(足場現場作業主任)によって違う訳ですから、経験と実績が豊富な仮設工事のプロに依頼したいですよね。
滋賀県竜王町の「越中興業」越中勝之進さんは、拠点の滋賀県はもちろん、今回のように京都市山科区や大阪府・三重県等でも、安全な足場工事を積み重ねて、経験・実績ともに信頼のおける職人さんです。
建築足場・仮設ステージ・等、各種足場・仮設工事は「越中興業」越中さんへ御相談ください。 |
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