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今日は三重県津市を拠点に 北は四日市から南は伊勢などで活動されています コンフォート・プロ代表の奥川さんが
ええ職人.COMに新しく登録された為 三重県津市にありますアパートの一室での クロスの張り替え工事の取材に伺いました。
ご自身でも仰ってましたが 奥川さんは決して昔ながらの職人気質の方ではなく どちらかと言うと営業マンのような語り口で
前日に確認のお電話でもそう感じてましたが 実際に会うとよりその印象が強く 初対面にも関わらずとても話しやすい人です。 |
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挨拶をしたあと、作業に入る前にお部屋の外で 奥川さんのこれまでの経歴を少し伺いました。
奥川さんはいつか起業したいと 勤めていた会社を早期退職し 2008年に大手FCのハウスクリーニング業者として 会社を立ち上げされました。
またその話は少しずつするとして こちらのお部屋は2階建ての六畳1Kアパートで 作業するには少し狭い感じでしたが
道具を部屋に運び終わると、クロスのカッティング台に 専用の糊を入れ、準備完了です。 |
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まずはじめに部屋全体の寸法を測っていく奥川さん。
クロスの幅には限りがあるため 壁と壁の繋ぎ目や細かな部分まで 貼る部分をイメージしてクロスをカットしていきます。
奥川さんがクロス貼りに関わるキッカケとなったのは ハウスクリーニング業として3〜4年経ったとき 遠い親戚であるおじさんがクロス職人だったこともあって その方に一から技術など教えてもらったそうです。
はじめは思うように貼ることができず カッターの入れる位置で微妙に変わるなど 現場を通して試行錯誤しながら技術を磨かれていき
自分で納得のいく仕事ができるようになるまでに 3年ほどかかったそうです。 |
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今回使用するのは厚みのあるシンプルなクロスと 壁のひと部分だけ色を変えたチェック柄のクロスになります。
クロスの厚みが薄くなるほど下地の影響を受ける為 より技術と経験が必要になってくるそうです。
クロスのカッティングが終わると 再度 前のクロスの剥がし残しを確認し 作業道具を腰に付け、奥川さんによるクロス貼りが始まります。
奥川さんのクロス貼りのモットーは 手際良く、丁寧かつキレイにです。
ハウスクリーニング業で感じた 『 キレイに魅せる 』 ことは 人の心を明るく元気にさせることに繋がると熱く語っておられました。 |
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部屋全体の施工が半分終わったころに 一度、近くのお店にお昼休憩をしに行きました。
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そこで奥川さんがこれまで出会った人たちから 仕事を通して得た様々な経験がずっと活きていると
ただ技術だけでは仕事ができない今の時代で 人との出会いやコミュニケーションを通じて 自分という人間を成長し続けさせて頂いていますと仰ってました。 |
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最後の壁にはチェック柄のクロスを貼っていきます。
依頼主の方からひと部分だけアクセントにということで 奥川さんがたくさん種類のあるクロスの中から 今回この柄を選ばれました。
真っ白なクロスと違い、柄物のクロスは 上手く貼らないとジョイント部分(繋ぎ目)にズレが顕著に出るため 奥川さんは何度も上と下のクロスを見直しながら 少しずつ丁寧に貼っていかれていました。
一般の方が判断するときのひとつとして このようにクロスとクロスの繋ぎ目を見ると その職人さんの仕事ぶりが分かるそうです。 |
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休憩を挟んで、約半日ほどでクロスが無事に貼り終わりました。
奥川さんの趣味の一つである読書が 仕事に大変大きな影響を与えているそうです。
特に自己啓発書を愛読されていて 前向きに生きてきた先達に共感する所が多くあり その想いは今になっても変わらず 向上心を持って日々仕事に取り組まれています。
はじめに話したように 奥川さんは決して職人さんっぽくない職人さんですが
一人の職人さんとしてではなく、一人の人間として同じ目線で接され それが誰とでも気さくに話せるお人柄を表してるように感じました。
取材撮影&文 : とくおか じゅん |
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