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神奈川県横浜市を拠点に ハウスクリーニング業をされています 清爽社 店長の前原さんの取材のため 横浜市にマンションの一室に伺いました。
女性ならではの心遣いと生活空間の動線を意識し 『 掃除が好き 』 と 前原さんご自身、うれしそうに言われるように
好きなことでお客さんに喜んでいただけ ハウスクリーニングがある意味 天職のようにも見える 素敵な笑顔同様、とても話しやすい人です。 |
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現場に到着してまずは掃除機を使って 玄関からトイレ・・・と 部屋全体の細かなゴミなどを吸い上げていきます。
元々、前原さんは飲食店関係で働かれていたこともあって お客様相手の対応にとても慣れておられ 気さくに話して下さりました。
将来を見据えて好きな掃除を仕事にしようと ある夫婦がされているのを見て 自分たちにもできるかも思い講習会に参加し 2013年に清爽社さんを立ち上げられました。 |
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作業中、事あるごとに玄関に行かれていて そのことをお聴きすると 部屋に道具を置くと、壁や床に傷をつけたり シートを敷いたりしなくてはいけないことから
トラブル防止のため 使わない道具は常に玄関前に置くようにしているそうです。 |
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この日のハウスクリーニング内容は、退去後に 内装リフォームされた部屋の清掃と言うことで 全体的にそこまで大きな汚れがないように一見感じましたが
『 メインは窓やサッシです 』 と仰るように 窓やサッシはかなり雨風や埃などで汚れている状態でした。 |
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前原さんは一度講習会に参加された後は 現場を通して汚れの落とし方や洗剤の種類、効果など 試行錯誤しながらやって来られたという ほぼ独学でこの道を歩まれてきました。
立ち上げた当初は業界のことをまだ知らないことから どんな仕事でも断ることなく ハウスクリーニングされてきたそうですが
中には無理難題や 重箱の隅をつつくような指摘をしてくる人もいて 自分たちにとって良いお客さんが そういった出来事を通して見えてきたそうです。 |
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ハウスクリーニングは清掃が目的であって 新品に戻すことはできません。
長年こびり付いた汚れを 新品に見えるような状態にできるだけキレイに掃除することが 本来の目指すべき方向性です。
サッシの汚れなどは水を使うと 下に汚れが流れていってしまうので 近隣住人の方への配慮も必要になり ごらんのように濡れ雑巾を使って隅まで拭いていきます。 |
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この日の部屋の高さは4階建て並みだったこともあって 窓を覗けば、外には車道があり このように高い部分は脚立を使っての作業になり 集中していないとかなり危ないです。
午前中から日差しが照りつけ 気温もグングン上昇し、暑さとの戦いでもあります。 |
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お風呂場、キッチンを掃除されていたのは 前原さんの一人息子さんです。
作業中 前原さんととても仲良く話してらっしゃるなぁと思ったら まさか親子だったとは思いませんでした(笑)
この日は、他に2人のスタッフさんを連れて 計4人で作業されていましたが 普段は2人ずつくらいで神奈川県を中心に 1日に2〜3軒回ってられるそうです。
他のスタッフさんにもお話をお聴きしましたが 清爽社さんはスタッフ間の仲が良く 仕事をしていて楽しいと仰っていました。 |
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高い所など手の行き届きにくい箇所は 息子さんが担当です。
学生時代から週末だけお手伝いをしていたそうで 飲食店の仕事を経て 今は清爽社の大切な一人のスタッフとして いっしょに働いておられます。 |
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お母さんが汚れを落とし 仕上げの水切りは息子さんが担当。
息子さんの成長にまだまだと話す前原さんですが 実際の作業では 頼りにしている感じが所々見受けられ 親子二人三脚という印象でした。 |
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こちらがキッチン側のサッシです。
雨風、ホコリなどの汚れが 長年に積み重なってこびり付いています。 |
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こちらのサッシの部分でも前原さんは 下の階の方に断りを入れ 水を最小限に抑えながら作業を進めていかれました。
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サッシは目に見える部分だけでなく 裏側の普段目にしない細部にまで 前原さんは丁寧に掃除されていました。
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窓ガラスや網戸も水を使いますが こちらもお隣に水が流れないよう汚れを落としつつ 近隣にご迷惑をかけないということが ハウスクリーニング業ではとても大切だそうです。
前原さんはスタッフさんに作業の指示をしながら 排水溝の様子を何度も気にして掃除されていました。 |
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窓の外にある部分もご覧の通りに 汚れが落ちました。
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できて当たり前と思われている世界でも 実際に現場で働く人たちは ただ汚れと向き合うだけでなく
住む人の想いや一緒に働くスタッフさん 近隣住人の方のことも意識しながら 見た目も気持ちもクリーニングされているように 作業とお話を通じて実感しました。
みなさんが普段、視界に入っているところ そこには必ず前原さんの様な人たちの ひとつひとつの心配りと キレイにすることへの誇りが詰まっています。
取材撮影&文 : とくおか じゅん |
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